◆ 対象
• Windows 11 Home / Pro(特にProで有効)
• 初期セットアップ中のPC(新規 or リカバリ後)
【手順まとめ】
- セットアップを進めて「ネットワークに接続しましょう」画面まで進む
→ Wi-Fi一覧が表示される画面。
- どのWi-Fiにも接続せずにそのまま放置
→ 画面右下の「次へ」がグレーアウトされている状態。
- キーボードで次のキーを同時に押す:
Shift + F10
→ 黒い「コマンドプロンプト」が表示される。
- 以下のコマンドを入力して Enter:
oobe\bypassnro
※「oobe」は「オービーイーイー」、「\(バックスラッシュ)」は¥キーでOK。
-
自動で再起動 → 再度セットアップ画面へ
-
「インターネットに接続せずに続ける」オプションが出る
→ それを選択。
- 「ローカルアカウントの作成」画面が表示される
→ 任意のユーザー名とパスワードを入力して進める。
- セットアップ完了!
【セットアップ後にWi-Fi接続してもOK?】
→ はい、大丈夫です。 ローカルアカウントのまま使えます。
必要があれば後からMicrosoftアカウントを追加することも可能です。
追記(2025/3/30):
Microsoftは、Windows 11の全ての新規インストールにおいて、Microsoftアカウントの使用を必須とする変更を実施した。この変更により、Windows 11 HomeだけでなくProエディションでも、ローカルアカウントのみでのセットアップが不可能となる。
この変更は、2024年3月にリリースされた累積アップデートKB5035942によって実装された。以前は「BYPASSNRO」コマンドを使用してアカウント要件をバイパスすることが可能だったが、このアップデートでその方法も無効化された。
Windows 11の新規インストール(クリーンインストールを含む)では、デスクトップに到達して更なるセットアップを行う前に、インターネットに接続し、Microsoftアカウントでサインインする必要がある。これはMicrosoftが消費者向けWindowsの全バージョンでアカウント要件を強制する初めてのケースである。
企業ユーザーはドメインやその他のアカウントを使用して新しい要件をバイパスできるが、一般ユーザーの選択肢は限られている。Rufusのようなツールを使えば、アカウント要件を削除したインストールイメージを作成することはまだ可能だが、Microsoftは将来的にこれらの方法もブロックする可能性がある。
この変更は、2024年3月から段階的に実装され、2025年3月現在では広く適用されている。