ファイルサーバー移行等で新旧ファイルサーバー名を1台のサーバーにまとめる時の注意点
本文書では内容まで触れないが、ファイルサーバへのアクセス方法はいくつかあり、ホスト名の紐づけの対応方法も異なる。
単にDNSで名前解決をしても、サーバ側で認識されない場合はアクセスできない場合がある。
■テスト環境
[サーバー環境]
移行元ファイルサーバー:ServerA W2K3R2
移行先ファイルサーバー:ServerB W2K8R2
ADドメイン環境
[クライアント環境]
Win2000Pro、XP Pro、Vista Enterprise、7 Pro、Win10 LTSB2016
■設定内容
・実コンピュータ名以外のサーバー名に応答できるようにサービスを設定
キー:HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanmanServer\Parameters
名前:OptionalNames(REG_MULTI_SZ)
値:移行元サーバー名
上記設定後 Serverサービスの再起動
netstat -n で名前が増えたことを確認
・ドメイン環境の場合はkerberos認証に対応するためSPNを設定
SETSPN -A HOST/移行元サーバー名 移行先サーバー名
SETSPN -A HOST/移行元サーバー名.domainaname 移行先サーバー名
※コマンド投入時点で移行元サーバーへアクセスできなくなるので注意が必要
※上記のほか別途DNSやhosts等名前解決の手段が必要
※複数IPアドレスを割り当てても、IPアドレスとホスト名の紐づけはサーバー側で意識しません。
※移行元サーバ複数を移行してまとめることが可能ですが、同じ共有名がある場合はリネームなどの考慮が必要。