Linuxのファイル権限とls -l
コマンドの見方
ファイルやディレクトリの権限
- 全てのファイルやディレクトリには所有者とグループごとにアクセス権が割り当てられています。
- Linuxのコマンドでは
ls -l
を入力することで権限の確認が可能です。
-rwxrw-r--
権限の見方(例: -rwxrw-r--
)
-
3つずつがひとかたまりとなって表示されています。
-
一番左端の1文字はファイルの種類を表します。
-
-
: 通常のファイル -
d
: ディレクトリ
-
-
左から順に**「オーナー」**, 「グループ」, **「その他」**の権限を意味します。
区分 権限 説明 オーナー rwx
読み込み・書き込み・実行可能 グループ rw-
読み込み・書き込み可能 その他 r--
読み込みのみ可能 -
各権限の記号の意味:
-
r
: 読み取り可能 (Read) -
w
: 書き込み可能 (Write) -
x
: 実行可能 (Execute) -
-
: 権限なし
-
権限と数値の対応表
権限は数値(8進数)で表すことができます。
記号 | 数値 | 説明 |
---|---|---|
--- |
0 | 権限なし |
--x |
1 | 実行のみ可能 |
-w- |
2 | 書き込みのみ可能 |
-wx |
3 | 書き込み・実行可能 |
r-- |
4 | 読み込みのみ可能 |
r-x |
5 | 読み込み・実行可能 |
rw- |
6 | 読み込み・書き込み可能 |
rwx |
7 | 読み込み・書き込み・実行可能 |
例:
-rwxrw-r--
→ オーナー: 7, グループ: 6, その他: 4 → 764
権限の変更方法
コマンド形式
chmod [オプション] [アクセス権] [ファイル名]
アクセス権の指定方法
-
記号で指定:
chmod -rw-rw-r-- ファイル名
-
数値で指定:
chmod 664 ファイル名
数値指定のメリット
数値で指定した方がシンプルで効率的なので、記号と数値の対応関係は覚えておくと便利!