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ラズパイでモーターを動かしたかったので、WaveshareのMotor Driver Boardを使ってみた

Last updated at Posted at 2019-11-08

とりあえず動画

IMAGE ALT TEXT HERE

こんなマニアック記事誰が読むんだ。。

Raspberry Piには、ある分野に特化したHATと呼ばれる拡張基盤がたくさん存在します。
今回、ラズパイでモーターを動かす任務が舞い込んできました。
最初はブレッドボードで頑張っていたのですが、面倒になり、

いやいや、なんかHATを探せばいいやん!!!

というわけで探しにかかりました。

HATの条件

  • ラズパイのGPIOが全て生き残ること。
  • 電池だけでラズパイ本体の給電もできること。
  • 5000円以下
  • 2つのモーターのセットが可能

の4点でした。

そして見つけたのがこれ!!
20191106_234520.jpg
Waveshare製のRPi Motor Driver Boardと呼ばれるHATです。

ラズパイにHATをかぶせても、全てのGPIOが使えるし、
モーターも2つ繋げられ、ラズパイへの給電も可能!!
電池は単三6本使っております。
20191108_225610.jpg

Pythonでモーターを動かす

例)

import RPi.GPIO as GPIO
from time import sleep

PWMA1 = 6 
PWMA2 = 13
PWMB1 = 20
PWMB2 = 21
D1 = 12
D2 = 26

#GPIOのポート番号を使用
GPIO.setmode(GPIO.BCM)

#モーターで使うGPIOをセットアップ
GPIO.setup(PWMA1,GPIO.OUT)
GPIO.setup(PWMA2,GPIO.OUT)
GPIO.setup(PWMB1,GPIO.OUT)
GPIO.setup(PWMB2,GPIO.OUT)
GPIO.setup(D1,GPIO.OUT)
GPIO.setup(D2,GPIO.OUT)

#PWMの設定
motor1 = GPIO.PWM(D1,50)
motor2 = GPIO.PWM(D2,50)


#()内には0~100のスピードを指定
motor1.start(50)
motor2.start(50)

# モーターを動かす。
GPIO.output(PWMA1,1)
GPIO.output(PWMA2,0)

GPIO.output(PWMB1,1)
GPIO.output(PWMB2,0)

# モーターを3秒動かす
sleep(3)

# モーターを停止。
GPIO.output(PWMA1,0)
GPIO.output(PWMA2,0)

GPIO.output(PWMB1,0)
GPIO.output(PWMB2,0)

上記のプログラムでとりあえず3秒間2つのモーターを動かすことが可能です。
上から順にプログラムを見ていきましょう。

ライブラリのインポート

おなじみGPIOと、タイムスリープのライブラリを使用します。

import RPi.GPIO as GPIO
from time import sleep

変数宣言

GPIOのポート番号を宣言します。

PWMA1 = 6 
PWMA2 = 13
PWMB1 = 20
PWMB2 = 21
D1 = 12
D2 = 26

Motor Driver Boardはモーターを2つセットでき、

モーター1をポート番号12
モーター2をポート番号26

を使うようです。

さらに電気を流すときには、

モーター1の片方をポート番号6
モーター1の片方をポート番号13

モーター2の片方をポート番号20
モーター2の片方をポート番号21

を使用します。

片方から電流を流し、片方はGNDになる想定ですね。

GPIO使用する宣言

GPIO.setup(PWMA1,GPIO.OUT)
GPIO.setup(PWMA2,GPIO.OUT)
GPIO.setup(PWMB1,GPIO.OUT)
GPIO.setup(PWMB2,GPIO.OUT)
GPIO.setup(D1,GPIO.OUT)
GPIO.setup(D2,GPIO.OUT)

これもお馴染みですね。

モーター制御はPWMを利用

モーターはGPIOのセットアップ後に、PWMの宣言をします。

motor1 = GPIO.PWM(D1,50)
motor2 = GPIO.PWM(D2,50)
  • 第1引数にPWMを使用したいポート番号
  • 第2引数は周波数となります。(ここでは50とします)

GPIOは本来、デジタル信号の入出力しか対応していません。デジタル信号はオンとオフしかないのです。速度調整やLEDの明るさ調整は、オンとオフだけでは表現できず、アナログ信号を送ってやらなければなりません。
そこでこのPWMの方式で、疑似的に出力電圧をコントロールして制御をしてあげる必要があるのです。

モーターの速度を指定

motor1.start(50)
motor2.start(50)

引数に0~100の速度を指定できます。

モーターに電気を流す

これはお馴染みです。

前回転

GPIO.output(PWMA1,1) #6番ポート
GPIO.output(PWMA2,0) #13番ポート

6番ポートから電流が流れ、13番ポートがGNDとなります。

後回転

GPIO.output(PWMA1,0) #6番ポート
GPIO.output(PWMA2,1) #13番ポート

13番ポートから電流が流れ、6番ポートがGNDとなります。
これによって、モーターの回転が逆になるのです。

モーター2も同様の動きなので割愛

3秒間動かす

お馴染みsleep

sleep(3)

終了

GPIOに流れている電流を全てオフにすることにより、モーターは止まります。

GPIO.output(PWMA1,0)
GPIO.output(PWMA2,0)

GPIO.output(PWMB1,0)
GPIO.output(PWMB2,0)

以上。

こんなマニアックHAT使う人っているのかな。。
いたら是非用途を教えてもらいたいし、情報共有お願いします―!

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