概要
VScodeでTex LiveのインストールからAuto Build(セーブ時に自動でコンパイル)の設定までを行います.
OSはWindows
でPDFの作成にはptex2pdf
とlatexmk
のそれぞれを使用する方法を記述するので好きな方を選んでください.
LaTeXのコンパイルコマンドは日本語に対応したplatex
です.
あとLaTeXファイルの文字コードはUTF-8を想定しています.
TeX Liveのインストール
こちらのページを参照.
今回はネットワークインストーラを使用します.
以下のページにアクセスしてinstall-tl-windows.exe
をダウンロードします.
Installing TeX Live over the Internet
実行ファイルをクリックしてインストーラが起動します.
かなり時間がかかるので気長に待ちましょう.自分の環境では1時間ほどかかりました.
2020/04/11更新
TeX Live 2020がインストールできるようになっていました.
方法は上記のやり方でいけるようです.
install-tl-windows.exe
を実行するとこのようなウィンドウが出てくるのでインストールします.
TeXworks
は使わないのでチェックを外しても大丈夫です.
動作確認
Windows PowerShell
を開いてplatex
などのコマンドを叩いてみて動作するか確認しましょう.
コマンドが見つからない等エラーが出たらPCの再起動を行うと環境変数が通って動作すると思います.
VScode拡張(LaTeX Workshop)のインストール
LaTeXに関する様々な機能を提供する(LaTeX Workshop)をインストールします.
LaTeX Workshop(このURLからインストールできます)
settings.jsonの設定
VScodeの作業ディレクトリに.vscode/settings.json
に以下の内容を記述します.
このファイルがない場合は新しく作成してください.おおもとのsettings.json
を書き換えることでいちいち作業ディレクトリに.vscode/settings.json
を作成しなくても良くなります(好きな方で).
{
"latex-workshop.latex.tools": [
{
"name": "latexmk",
"command": "latexmk",
"args": [
"-f",
"-c",
"%DOC%"
],
"env": {}
},
{
"name": "ptex2pdf",
"command": "ptex2pdf",
"args": [
"-l",
"%DOC%"
],
"env": {}
}
],
"latex-workshop.latex.recipes": [
{
"name": "latexmk",
"tools": [
"latexmk"
]
},
{
"name": "ptex2pdf",
"tools": [
"ptex2pdf"
]
},
]
}
latex-workshop.latex.tools
が実行するコマンドの設定,latex-workshop.latex.recipes
はどのツールを使用するかの設定を行います.
デフォルトではlatex-workshop.latex.recipes
の一番上のレシピが実行されます.例えばptex2pdf
を使用したい場合は,次のように直してください.
"latex-workshop.latex.recipes": [
{
"name": "ptex2pdf",
"tools": [
"ptex2pdf"
]
},
{
"name": "latexmk",
"tools": [
"latexmk"
]
}
]
latexmk
を使用する場合
latexmk
を使用する場合,作業ディレクトリに.latexmkrc
というファイル(windowsの場合は先頭.
が不要)を作成する必要があります.
以下の内容でファイルを作成してください(latexmkrc
について,こちらのサイトを参考にしました).
#!/usr/bin/perl
$latex = 'platex %O -src-specials -shell-escape -interaction=nonstopmode -synctex=1 -kanji=utf8 %S';
$bibtex = 'pbibtex %O %B -kanji=utf8';
$dvipdf = 'dvipdfmx %O -o %D %S';
$pdf_mode = 3;
おわりに
VScodeにLaTeXの環境を整えました.
個人的にptex2pdf
の方が手軽で好きです.latexmk
の方は細かい設定(2回コンパイルなど)ができるので自分好みにカスタマイズするのもいいと思います.
最後に,2月の下旬になりましたが卒論書き終わっていません.
2020/03/11更新
卒論提出しました.
付録
bibtex
の追加などのアップデートも行い,自分的に安定した設定を載せます.
{
"latex-workshop.latex.tools": [
{
"name": "latexmk",
"command": "latexmk",
"args": [
"-f",
"-c",
"%DOC%"
],
"env": {}
},
{
"name": "ptex2pdf",
"command": "ptex2pdf",
"args": [
"-interaction=nonstopmode",
"-l",
"%DOC%"
],
"env": {}
},
{
"name": "platex",
"command": "platex",
"args": [
"-interaction=nonstopmode",
"%DOC%"
],
"env": {}
},
{
"name": "pbibtex",
"command": "pbibtex",
"args": [
"-kanji=utf8",
"%DOCFILE%"
],
"env": {}
}
],
"latex-workshop.latex.recipes": [
{
"name": "ptex2pdf",
"tools": [
"ptex2pdf",
"ptex2pdf"
]
},
{
"name": "platex & pbibtex",
"tools": [
"platex",
"pbibtex",
"platex",
"ptex2pdf"
]
},
{
"name": "latexmk",
"tools": [
"latexmk"
]
},
]
}