IT屋お給料リレー Advent Calendar 2017
に参加
給与の内訳(基本給・諸手当・賞与など)と、それにともなうコスト(拘束時間・生活費)
いわばコスパ(コスプレパーティーじゃないぞ)
そして、環境から生じる生活の質まで踏まえて書くことにしました。
要約すると
20代後半の頃から、給料はあまり変わらないけど環境は大きく変わった。
だが、生活の質はよくなった。髪の毛以外は若返ったかも(笑)
## 給与支給パターンの類型
だいたいこの3種類になるかな?
- 【ベンチャー型】基本給高め(ただしみなし残業含む)+(決算)賞与
- 【中小企業型】基本給+残業代+賞与2回(割合低め)
- 【老舗大企業型】低めの基本給+いろいろな手当+賞与2回(割合高め)
私の場合
昭和50年代半ば生まれ。大学院(博士前期)修了。
独身。嫁は画面の中に(略
東京都心部までドアtoドアで2時間くらいのあたり出身。
転職回数6回。合計7社経験。フリー経験はありません。
Web業界嫌だと思って逃げていたが、一周してまた戻ってきた感じ。
ベンチャー型の場合
30代前半の頃。イグジット後の非IT系ベンチャー。
基本給35万(みなし残業込み) + 決算賞与(基本給の0~1.5か月程度)、
残業時間は15~35時間くらい。
仕事内容は、WordPress使ったWebサイトの運営、キントーンで業務システムの構築など。
ITやWebの活用方法や、事業の
中小企業型の場合
30歳くらいの頃。SES系の会社。ほぼほぼ受託開発。
基本給24万+諸手当(0~2万)+残業手当(5~7万) + 賞与。
残業時間は30~40時間くらい。賞与年2回。合計支給額は基本給×2くらい。
仕事内容は詳細設計~実装~検証など。下流工程がメイン。
受託系の会社は、割り切れる所が良い?
しばしばあまり良く言われないSES系ですが、メリットもありんす。
身も蓋もないけど、携わっている仕事に愛着が感じられなくとも仕事は仕事として割り切れるところはメリット。
あと、この会社がたまたま残業代をしっかり払う会社だったことも良かった。
老舗大企業型の場合
20代後半の頃(※新卒ではありません。中途です)
基本給21万+諸手当 + 賞与。で、初年度で450万超えたのにはびっくり。
賞与の金額が大きく、総額では年2回で基本給の6~7か月分くらい(!)しかも初年度で。
サービス業で、休日はシフト制。残業時間は45~60時間+当直など。
仕事内容は基幹システムの保守開発(ほぼ完全内製)、ネットワーク管理など。
### コスパは良いようで、割に合わない
額面の給与は良い。しかも実家から通えて通勤地獄とは無縁!
転勤の可能性もほぼない。
一件コスパ最高!に見えるけど…。
拘束時間から時間あたりの給与を考えるとあまり良くない。
加えて、10年以上先まで考えたキャリアの展望も描けないことも問題だった。
定年まで耐えよう。なんてことは考えられなかった。
現在
拡大を始めたベンチャー企業で、BtoB向けクラウドサービスの開発・運営。
具体的な金額に関しては差し控えますが、1の形式です。
主にサーバサイドを担当しています。
# コスパを考えてみる
生きるためのコストとパフォーマンスについても触れます。
コストが見合うなら、一人暮らしもして良い
独身かつ、実家暮らしと一人暮らしが選べる人向け。
- 実家の近くで、割の合わない仕事をする。
- 一人暮らしをして、給与の良い仕事をする。
個人的には、採算がとれるのであればやった方が良いと思う。
目安としては、一人暮らしをした場合に…。
月々のキャッシュフローの部分
現在の手取り月収の最低額-固定的な支出 が黒字なら、
検討の価値があると思う。
私の例では
上記で取り上げたSES系の会社で働いていた頃の話。
家賃7万弱、光熱・通信費が計2万など~と基礎的な費用は12万円くらい。
当時の手取りが、月20万円なので、まぁ成り立つ。プラス賞与なのでなおさら。
一人暮らしで得られたもの
通勤時間を片道1時間、往復2時間を短縮できたのはちょっとしたメリット。
電車の中で座っていくことができなくなったのが問題。
終バスをあまり考えなくてよい事は大きい。夜遊びしやすくなった(笑)
その分家事の負担は増えましたが。
## 生きるためのコス(ト)をが満たされれば、(パ)フォーマンスも満たそう
コストコストと切り詰める考え方も、時としては必要ですが
そこから得られる生活の質も大事。
預金通帳の残高が増えていっても、仕事と寝るだけの往復みたいな生活は辛い。
「経験を買う」という生き方
現在のBtoBメインのクラウドサービスの開発、運営の仕事を選んだのは、
- 事象そのものの企画、ポジションが良い。
- 1->10に拡大する段階で、システムの改良、新規作成もできそうなこと。
- チームビルディングができそうなこと。
これらのメリットが非常に大きかった。
余談:「フリーランス」はどうなんだろう?
2019年現在、ITエンジニア界隈はフリーランスを進める風潮がありますが…
実際のところどうなんでしょう?
フリーランスを名乗るのなら、敷居は低い。
意外と、法人化のメリットが出やすくなるハードルは低い。
法人化して割に合うくらいの収入があるのならOKかなと思ったが、
そこまでの売り上げを出す自信がなかったので断念(30歳くらいの頃)。
個人事業主が法人成りを考え始める目安となる事業所得はどのくらい?(freee)
によると、事業所得が500万円を超えるあたりから法人化を考えると良いとのこと。
交通費やらなんやらを経費に計上しても、達成しやすそう。
月額50~60万を超えるくらいなら、法人化を検討するのもよいかも。
不動産運用などとの相性はよさそう?でも信用スコア下がるから注意!!
フリーランスというか法人化のメリットですが、
不動産投資をしている人で、「すでにいくつか物件を持っている場合」との相性は良さそうです。
反面、金融機関からのスコアリングは低下しやすいので注意!!
余談2 人生や生存戦略も踏まえる
給料の事を考える時には、上位概念に人生や生存戦略を踏まえると良いかも。
私の場合…。
- 人生を通して、キャッシュが途切れる事を防ぎたい
- できる限り、IT系のシステム開発、運営は続けていきたい
- その中でとんがっていくなら、システムなどの体系化もいいのかなと思ったり
- 現在独身だが、結婚や家庭を持っても良いかなと思う
こんな要望がある。
成熟していても良い。
結果的だけどPHPとjs/jQuery Vue.jsなどを軸にすることになりそう。
何だかんだ言って世の中にはPHP使っているシステムが多いのと、
クライアントサイドでの処理は引き続き需要がありそうだから。
あとはスクリプトRubyやPython。