書いている人間について
- 29歳 ついでに女性です
- 修士(情報)、ただし学部時代は他専攻だったのを院試で入りなおし
- 大学時代にうつ病で何年か足止め
- 好きな言語はCとPython あとRustもいいよね
- 前職→IT系ベンチャーに新卒入社したもののほぼネグレクトされており研修期間中に退職
- よって実務経験なし!!前職フルリモートだったのでろくな社会人経験もなし!!以上!!
最終的に複数社から内定をいただくことができました。ほんと?(ほんと)
何のための記事か
- サイトかエージェントか悩んでいる人間のため
- 転職前・転職活動中に何をしておくべきかの参考にしてほしいため
- 実務未経験で転職するってこんな感じか~と思ってもらうため
転職の流れ
2022年4月から本格的に転職活動を始めました。
4月(1ヶ月め)
月の前半は利用するエージェント・サイトの選定、また志望業界の絞り込みを行っていました。
自分のスキルセットの確認、いわゆる棚卸しと呼ばれる作業をもとに書類を作成し、いいなと思える企業に応募していきました。
エージェントの方には、離職中の人が転職活動をする際は何かしら動きのある企業を10社程度持っておくといいと言われていました。
私自身、一度に対応できるand安心できる数は10社程度だったので、ここは個人のキャパに合わせて増減していいと思います。
この時点では職種や業務形態について何も知らなかったので、コンサルからSESまで志望がバラけていました。
志望職種がある程度バラけていると、志望動機欄を書き分けた書類を別々に用意する手間がかかるかわりに多くの企業が射程圏内に入るので、一長一短だと思います。
ただ、これはギリギリ20代だからできた荒技で、30代以降でふわっとした志望動機orやる気はあります!だけだとうまくいかない気がします。
職種や業態にとらわれるというより、自分の得意分野は○○だから○○関連のポジションを探している、というくらいがちょうどいいのかもしれません。
5月(2ヶ月め)
2週間ほどで書類選考の合否が出そろいます。
手帳を見返すと、上旬から半ばにかけて毎日1件面接をしていたようです。
気に入っていただけて最終選考にのった企業が複数ありましたが、縁がなく5月末に全滅。
振り出しに戻ったときは泣きそうになりました。
6月(3ヶ月め)
気持ちを切り替え、書類を見直して再度一からやり直しました。
企業研究をしていくうちに インフラだけはマジで興味がわかない ことに気がつき、同時に個人で勉強していたアプリケーション製作が面白くなりだしていたので開発を希望。
ここでやっと職種が定まりました。
手帳によると月の半ばが地獄で、毎日2件、昼と夕方に面接をする日が2週間くらい続いていました。無職のくせに土日が恋しかった。
地獄後半、6月末に一気に内定が出て苦労が報われました。
チャレンジ枠な企業も含めて70社に応募、3ヶ月で内定しました。
使っていたサイト・エージェント評論
ここでは
エージェント:企業との間にアドバイザが入ってくれてその人に色々任せる形式
サイト:企業選定からやりとりまで自分で行う形式
と呼んでいます。
リクルートエージェント(エージェント)
専任エージェントがひとりついてくれます。登録してすぐにオンラインでの面談が設定されました。志望職種などオーダーを入れる感じ。
私は一度登録して解除し、その後また登録したので合計2人についてもらいましたが、エージェントの人柄はかなり良い印象でした。
求人紹介がかなり自動化されているのが特徴。
初回のオンライン面談の後はエージェント本人から基本連絡がありません(こちらが相談したいと言えば面談設定してくれる)。
何度も連絡が来るのが嫌な人には向いていますが、転職に慣れていない・悩みを相談したいなど緊密に連絡をとりたい人にはあまり向いていないと思われます。
大手企業の求人が多く、また応募する側も人数が多いので、業務経験豊富でスキルアップのための人向けという印象です。
難点としては、他サービスと比べてレスポンスがやや遅いように感じるところ…
オススメ度:★★★☆☆
doda(エージェント)
こちらも専任のエージェントがひとりついてくれます。登録してすぐに電話でのヒアリングが設定されました。
ただ、たまたま当たったエージェントとは馬が合わず、早々に解除しました。
リクルートと使い勝手が似ているので競合しているのではという印象(すみません、体感です)。
オススメ度:★★☆☆☆
doda(サイト)
dodaしか勝たん!!!!!!!!!!!!!!!!!!
というぐらいに書類選考が通り(計算するとなんと50%以上の確率で通っていた)、内定をいただいたのは全てここ経由でした。
私はここを主戦場にしており、10社応募→持ち駒が少なくなる→10社応募 を繰り返していました。
職務経歴書のフォーマットも用意してくれているので有難く使わせてもらいました。
ただし、書類のやり取りから面接日の設定まで自分ひとりで行うことになるので、現在職についている人は負担が大きくなる可能性があるので注意。
オススメ度:★★★★☆
マイナビエージェント(エージェント)
なんで最初からここ選ばなかったかなあ???
最終選考落ちを複数社経験して持ち駒が0になった6月上旬、無謀な転職活動になってしまっているのかを相談する人がとにかく欲しくて登録しました。
担当してくれた方が非常に熱心で、他社の動向確認も含め、相談に乗ってくれた上に励ましてもらいました。
職務経歴書の添削もとても熱心に行っていただき、電話が2、3日に1回くらいかかってきました。
一番弱っていた時期に寄り添ってもらったので私の印象は非常に良いのですが、頻繁に連絡をとるのが嫌な人には向かないかもしれません。
(担当エージェントによるだろうし、頻回の連絡が嫌ならその旨を伝えれば良いだけですが)
オススメ度:★★★★☆
paiza(サイト)
競プロと転職サイトが合体したようなサイトです。
コーディングのレベルによってたくさんの企業に応募することができるようになります。
とはいえ求められるレベルはそこまで高くありません。基本的な文法が使えるか?アルゴリズムわかるか?といったところでBランクをとることができました。
比較的新しいサービスなのでベンチャー、スタートアップが多めの印象でした。
あと、関東近郊の企業がほとんど。
応募してもカジュアル面談から入る事が多いので、今すぐ転職したい!という人にはあまり向いていないかもしれません。
オススメ度:★★★☆☆
やっておくべきこと
ポートフォリオサイトづくり
開発系を目指す人間は特にやっておいた方がいいです。ブログでもいいのですが、私はGitHub Pagesをビルドしました。
GitHub Pagesのいいところ
- GitHubのIDで作成するため企業側がGitHubも見てくれやすい
- トップページのURLが簡素になる
- GitHubやGit使えますよアピールができる
自己研鑽
エンジニア職であれば資格アピールや、取得できていなくても取得に向けて勉強していますアピールがものすごく大事になってきます。
今はIPAの基本情報技術者試験がCBT形式でいつでも受けられるようになっているので、1ヶ月くらい頑張ればいいかもしれません。何より知名度が抜群の資格なので。
GitHubやポートフォリオに成果物をアップしておけばなおよし。
とにかく、技術的なことを勉強していますという向上心を見せられればOKです。
転職サイトを眺めていてわからないところがあればすぐに調べる
これ。実務未経験者は本当にこれ。
業界用語も業務形態も何もわからないところからスタートするので、客先常駐ってどういうこと?SESってなに?となったら逐一調べることが大事です。
この業界は合わなさそうだとか、この職種は意外と好きだとか、外側からうっすらとですがわかるようになります。
そのためにも転職サイトを眺めるのは勉強になります。
面接
私が受けた企業の9割は
書類選考→一次面接→最終面接→内定
という流れでした。
一次面接
よく訊かれたことと流れ
- 自己紹介 → 名前、前職で携わった仕事を大きく2つくらい、前職の退職理由、離職中に何をやっていたかを述べて終了するとちょうどいい感じです
- (会社説明)
- 前職の退職理由を深堀り → ポジティブなストーリーをつくっておきましょう
- ウチに入社したら何がしたいか → エンジニアに徹するのかマネジメントもやりたいのかを訊いている感じです
- 客先常駐や転勤がある場合は通勤可能範囲について
よく使っていた逆質問
- 今回募集されている人材にはどれくらいのレベル感、または要素を求めていますか。
- どの言語、どの環境の案件が一番多いですか。(or 私が最も得意な言語は○○なのですが、御社で○○の案件はありますか。)
最終面接
よく訊かれたことと流れ
- 自己紹介 → 一次面接と同じで大丈夫です
自分の強みを把握した上で、仕事で何を大事にしているか、何をやりたいのかについて話せるようになっていると強いです。
改めて募集要項を見ておいてください。こういう人に来てほしい!面接ではこういうこと訊きます!と書いてくれている企業があるので対策になります。
よく使っていた逆質問
- コロナ禍でのリモートワークにおいて、社員さま同士のコミュニケーションとしてどういった点に気をつけていらっしゃいましたか。
- ご活躍されている方々の特徴は何ですか。
- もしご縁があった場合、身につけておくとよいスキルなどはありますか。
適性検査
3~4割くらいの企業が、一次面接の前後で適性検査を行っていました。
URLをペロッと渡されてWEB受検しておいてね、という形だったので、面接が落ち着く週末に重たい腰を上げてまとめて受けていました。
適性検査を課す企業の半分が性格検査のみ、残りの半分がプラスして四則演算テストを課していたように思います。
WEB-CAB・玉手箱対策本とか買って頑張ったけどぜ~んぜん使わなかったので大丈夫です。
※大手を受ける方はしっかり対策した方がいいです。
コーディングが必要な職ではコーディングテストを課されることがありました。
メジャーな言語で最低ひとつ、for文、if文くらいまでは書けるようになっておきましょう。
感想
自社開発企業に入れるとは思っておらず、他サービス経由ですが内定しました~と報告しにいったエージェントさんを「えっ!?実務未経験ですよね!?えっ!?それでそこ(内定先企業)受かったんですか!?えっ!?」と動揺させました。
年収もスキルセットにしては十分すぎる金額をいただけることになりました。
学歴も加味された結果だとは思いますが、内定をいただいた企業すべてから「離職中も自己研鑽に励んでいた点が評価の対象となりました」とコメントいただいたため、自己研鑽って大事だなと思った次第です。
転職ドラフトやIT専門エージェントという選択肢もありましたが、実務未経験で個人開発プロダクトもほとんどない私には現時点では手が出ませんでした。
エンジニアになったら年収4桁!!とかいう広告は信じないでおきましょう。
夢のような話はありません。
泥臭く頑張りましょう!