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unprivilegedなLXDコンテナ上でDockerコンテナを動かす

Last updated at Posted at 2020-05-08

LXDコンテナの上でDockerを動かしたいという気持ちになったのですが,ググって出てくる解決方法がsecurity.nestingsecurity.privilegedtrueにするものだけでした.
ただ,コンテナ内でCUDAを使いたいときとかにnvidia.runtimeを使うのですが,privilegedなコンテナではこのオプションが使えません (起動でコケます).
これではホストとコンテナのCUDAドライバーのバージョンを手動で一致させてあげる必要があり,非常にだるいです.
そこで,非特権コンテナ上でDockerを動かす方法を探ってみました.

環境等

  • Ubuntu 18.04 LTS
  • LXD version: 4.4
  • Docker version: 19.03.8
  • LXD,Dockerのストレージドライバはそれぞれzfs,overlay2 (デフォルト)
  • LXDコンテナはゲストユーザーが利用するためprivilegedにしたくない
  • LXDコンテナ内でCUDAを使う
    • CUDAを使うだけならnvidia.runtime=trueにするだけでいい
  • LXDコンテナ内でNVIDIA Dockerを使いたい

解決方法

どうやらLXDのストレージドライバがzfsだと死ぬらしい -> zfs以外にすればよいのでは?
ということで,結果として

  1. LVMのボリュームグループ(VG)を作る
  2. lxc storage create <LXDのストレージプール> lvm source=<作ったVG>でストレージプールを作る
  3. LXDコンテナのrootデバイスにこのストレージプールを指定してコンテナを作る

ことで,非特権でも中でDockerが動くLXDコンテナが作れました.

1の手順を飛ばしlxc storage createでストレージドライバーをlvmにしてストレージプールを作ることもできるのですが,この場合ブロックデバイスが (たしか) /var/snap/lxd/common/lxd/disks/配下に作られるだけなので,ホスト上に直にVGを作るよりもパフォーマンスは落ちます.
あとクラスタ構成の場合はこの手は使えない (loopデバイスを参照できず落ちる) ので,ちゃんと各ノード上でVGを作ってあげる必要があります.

他にもDockerのストレージドライバをoverlay2以外にするとか方法は色々ありますが,手軽さとコンテナのパフォーマンスを考慮してこれに落ち着きました.

ちなみに,DockerのストレージドライバにもzfsはあるのでLXDのストレージドライバと一致させたらいけそうですが,LXDコンテナ内から見てみるとlxcfsという別のドライバにラップされているためできません.

また,別の方法としてrootlessバージョンのdockerをインストールする方法もあります.こちらでも動作が確認できました.

ただ,どちらの方法でも以下の問題点があります.

未解決の問題

通常のDockerコンテナはこれで十分なのですが,GPUを使うものだと以下のようなエラーを吐いて死にます.

docker: Error response from daemon: OCI runtime create failed: container_linux.go:349: starting container process caused "process_linux.go:449: container init caused \"process_linux.go:432: running prestart hook 0 caused \\\"error running hook: exit status 1, stdout: , stderr: nvidia-container-cli: mount error: write error: /sys/fs/cgroup/devices/docker/120159eccefb2caae5671cc8b60abe83d11ac8621582406980f63091ab4504fb/devices.allow: operation not permitted\\\\n\\\"\"": unknown.

ちょっとよくわからないので勉強中です...
コメント欄でぜひ教えてください.お願いします.

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