はじめに
みなさん、質問してますか?
私はしてます。
質問は、働くどころか生きて行く上で必須のスキルだとさえ思っています。
もちろん、質問したことによって、相手が有益な情報を提示してくださり、問題解決につながることもあります。また、そのように期待してるからこそ、誰しも質問するのでしょう。
ただ一方で、質問しようとするプロセス自体にも価値があるということに最近気付かされたので、そのことについて語っていきます。
そもそも
質問とは「相手から適切な情報を得るためのコミュニケーション」です。
しかし、それだけではありません。実際には、それを行う前段として、私たちが問題について深く考え、思考を整理するための過程があります。
その効果
質問するまでの過程こそが自己解決の第一歩となります。
というのも私も普段仕事をする中で、わからないことが多数あるので人によく質問をするのですが、結局自分の問題なので、その背景などは自分が一番知ってるわけです。
だからこそ、有識者(質問する相手)に対してしっかりと背景を伝えないとスムーズな問題解決にはつながらないのです。
そのため、「わからん」となった場合には相手が必要になるであろう情報(問題の概要、自分なりの仮説、試したこと、etc)をまとめて整理し、質問をする必要があります。
……お気づきですよね?今回の肝はここです。
質問を準備する過程で、自分自身の思考がクリアになり、問題点が明確になるのです。
とはいえこれだけでは、不十分な説明だと思うので以下に続きます。
準備=言語化
より詳細に考えてみましょう。
私たちがなにか他者に対して「質問したい」と思った際に、その事柄に関してきちんと説明できることはそう多くないでしょう。
そうです、そもそも自分たちは「わからないこと」がわかっていないのです。
だからこそ人に聞きたくなるわけですね。
ですが、じゃあそのまま「なにもわからない気持ち」だけを有識者にぶつけたところで、有識者も「知らんがな」となります。
なぜなら「わからないこと」の正体を明らかにするための情報が不足しているからです。
そのことぐらいはさすがに質問する側である私たちも経験によって理解しています。
なので基本的に質問する際には、相手が必要そうな情報を提示しようと準備(=言語化)します。
この準備が問題を明確にしてくれるのです。
主観から客観へ
ではその準備段階で何をするでしょう。
質問する相手の顔を思い浮かべ、あの人はどんな情報を必要とするかなと想像しますよね?
その瞬間、あなたの思考は「主観」から「客観」へと移り変わる訳です。
未分だった問題が言語化を通じて、明確になり、さらに細分化されます。
はじめてそこで、自分が「わからないこと」がわかります。
アプローチ
もうここまで来てしまえば、あと一息です。
検索なのかもしれませんし、さらなる思索なのかもしれません、いえやっぱり質問なのかもしれません。
方法は様々ですが、問題に対して適切なアプローチをとることが出来るのです。
またどのアプローチが適切かも、ここまで準備を行ったあなたならばわかるはずです。
まとめ
質問することは、単に他人に答えを求めるだけでなく、自己解決への道を開く強力なツールです。
問題を質問に落とし込むことで、思考が整理され、解決への道筋が見えてきます。
みなさん、たくさん質問(しようと)しましょう!
参考文献(というか個人的にみんな読んだ方がいいと思ってる記事)