下期の会議体での決定により、研修の日程を変更する必要が生じました。
結果、予定されていた講師が都合が合わなくなり、私が急遽代役として講師を務めることとなりました。
〇〇基礎教育はテキストを使用して行う内容ですが、今回は集合ではなく遠隔形式での実施となります。このため、資料共有をPowerPointで行いながら進めることで、スムーズな進行が可能であると判断しました。
偶然ChatGPTを利用する機会が生まれ、PowerPointのプレゼンテーション資料の「たたき台」をChatGPTに作成してもらうことにしました。
1. 使用ツール
Googleドキュメント
⇒Googleが無料提供する、ウェブブラウザ内で動くワープロソフト。
⇒画像から文字が抽出できれば本ソフト以外でも構いません。
ChatGPT
⇒OpenAIが2022年11月に公開した人工知能チャットボットであり、生成AIの一種。
⇒有料ユーザになればWordを使用せずとも一括でPowerPointを作ることができる術がありますが、本ページは無料で作成する術です。
Word
⇒マイクロソフトが販売している文書作成ソフトウェア。
⇒数分で終わりますが、アウトライン表示から加工の工程があります。
PowerPoint
⇒マイクロソフトが販売しているプレゼンテーションソフトウェア。
⇒たたき台の工程では化粧にしか使いません。
2. 工程
(1)文字抽出
紙の教材を文字起こしする。
⇒GoogleドキュメントよりPDFを読み込むと自動で画像から文字を抽出する(OCR)
(2)ChatGPTにて加工
以下のとおり指示する。
⇒1行目「以下の文書を用いてPowerPointのたたき台を作成してください。」
2行目抽出した文字を貼り付ける。
(3)Wordにて加工
①アウトラインに表示にする。
②ChatGPTが排出した文章を貼り付ける。
⇒「スライド〇」はレベル1にする。
⇒他はレベル2にする。
③ファイルを保存する
④Wordを終了させる(画面を閉じないとPowerPointにインポートされません)
(4)PowerPointにて加工
①新しいスライド⇒「アウトラインからスライド」を選択する。
②(3)にて加工したWordを選択する。
③自動でPowerPoint資料ができる。
④PowerPointの「デザイナー」にて化粧。
3.おわりに
ChatGPTの学習を通じて、たたき台以外にもメールの添削などに活用する機会が増え、ChatGPTは私にとって身近な存在となりました。
元々、Wordのアウトライン表示から自動的にPowerPoint資料を生成する仕組みは知識として持っていました。Wordを使用する場合でも最初からPowerPointで作成することが手軽だと考え、あまり活用していませんでした。
今回、試しにChatGPTにお願いしてみたところ、流用できる可能性が見えたため、積極的に活用しました。
自分でたたき台を作成する際には、早い段階でバイアスがかかってしまい、そのためにたたき台自体を客観的に評価する視点が欠けることがあります。
こうした状況を避けるため、ChatGPTに協力していただき、バイアスに影響を受けずに「たたき台」を活用して資料を作成することができました。
しかも、短時間で効果的な資料を作成できる点が大きな魅力です。
余った時間はもちろん、資料の内容をより洗練させるために活用し、更にグループワークも取り入れて、受講者が満足する充実した研修を提供いたします。
ChatGPTは単なる「手助け」のツールに過ぎません。今回の場合はPowerPoint資料の作成が焦点でしたが、「実際の処理や判断は人間が行う」という基本的な考え方は変わりません。
最後に、こちらの文章をお読みいただき、ありがとうございました。