#protoout
— インプレストたかし (@zbh10347) August 11, 2023
ChatGPTもすごいけど、ここまで簡単に会話型AIが作成できる仕組みを備えたmiibo(ミーボ)がすごい。自分が中学生だったら飛びついて絶対に遊び倒すわ。 pic.twitter.com/0OWlPczBXj
1.背景
(1)導入
従業員表彰業務がございます。
自社にとってはウエイトが高い業務で、私はその業務の主幹を務めております。
毎年工程を見直しながら、効率的な方法を模索しています。
従来は、推薦文章を1件ずつメールで収集し、その後役員に提出して表彰者を選定していました。
そして、表彰者が確定した後には、彼らの情報確認や屋号・住所のチェックなどを行うための作業が続きました。
更に、案内状の準備や会場レイアウトの検討、進行表の作成、司会者の調整なども1人で対応しなければなりませんでした。
しかし、この運営方法は、専従ならまだしも、他の企画業務や定例業務も兼務しながら行うため、かなり負担が大きいものでした。
過去の運営では、コロナ禍の影響で来賓を招待せずに遠隔で実施することが多かったですが、
今年は来賓を招待する可能性もあり、そのための作業量が増加する見込みです。
人手の増員は難しい状況ですが、ちょうど療養から復帰したばかりのお手伝い可能な方(以下Aさん)がいらっしゃることから、Aさんと協力して業務を進めることを考えております。
最初に表彰状の作成業務を行うことを計画しております。
Aさんが復帰直後であるため、「40件近くの推薦文を要約して表彰状にまとめてください」という負担は大きすぎます。
そこで、デジタルトランスフォーメーション(DX)を活用し、よりスムーズな対応を図りたいと考えております。
具体的な要約作業は、ChatGPTにお任せし、Aさんには推薦文の文章を貼り付ける作業とそのモニタリングをお願いする予定です。
以下はChatGPTを活用したサービス導入に関して説明します。
(2)導入前に心がけておかねばならないこと
① ChatGPTは非常に便利なツールですが、誤った情報を提供する可能性があります。
② 個人情報を入力することは絶対に避けるべきです。
③ 他の方にChatGPTを操作させる場合、リスクについて適切に説明する必要があります。
④ ChatGPTそのものは広く知られていますが、一般的に普及しているとは言い難いため、相手がツールを知っていると想定することは慎重が必要です。
①~④より、ChatGPTの直接的な利用は少し難しいことがあります。
したがって、対策が必要です。
2.対策のイメージ
例えば、画像のような
表彰状作成のための要約に特化した仕組みを用意して要約します。
このアプローチを、同じ職場のマネジャーと2人の同僚に行いました。
結果、3名ともに好評でした。
特にマネジャーより、文章作成時に迷う部分がある際に、この技術を学びたいという声がありました。
このようなシンプルな構成のシステムが整備されれば、誰もが取り組みやすく、効果的な表彰状用の文章を素早く作成できるのではないかと考えています。
Aさんも安心して仕事ができるでしょう♪
(もちろん分からないことがあれば、私もお手伝いします)
以下は仕組みについてのご紹介です。
3.仕様ツール miibo(ミーボ)
(1)簡単
miiboは専門知識不要で、誰でも直感的に会話AIを作成できます。プログラミングは不要で、使いやすい仕組みです。
(2)早い
miiboは素早く会話AIを構築できるよう、多数の機能を提供しています。直感的な操作に加えて、迅速な構築を支援する機能が備わっています。
(3) 多様なソフト対応
作成したAIはURL共有だけでなく、LINEやSlack、APIを通じてさまざまなソフトに応用できます。
(4) ChatGPT
miiboはChatGPTモデルを含むGPT-3.5やGPT-4モデルを使用し、次世代の会話AIを構築できます。
4.工程
(1)はじめに
元も子もないはなしですが、ログインしてしまえば感覚で作成できてしまうくらい簡単なサービスです。
別の言い方をすると、これほどまでに難易度を低く抑えたサービスは驚きで、本サービスは利用難易度を低くするための努力がなされていると言えます。
(2)ログインはGoogleのIDやAppleのIDでログイン可能です。
(3)画面の指示に従いながら、エージェント(システム名)以下を決めてください。
(4)AIモデルにつきましては、複数種類がございます。
今回は、一般的なGPT-3.5 turboを設定します。
①GPT-3.5 Turbo
GPT-3シリーズの一部であり、高度なテキスト生成と言語理解の能力を持っています。GPT-3.5 Turboは、豊富なテキストデータを学習しており、文章の生成や質問応答などのタスクにおいて高い性能を発揮します。
②GPT-4.0
前のバージョンであるGPT-3シリーズの進化版であり、さらに高度な言語生成と理解の能力を持っています。GPT-4.0は、大量のテキストデータを学習しており、幅広い言語タスクにおいて優れた性能を発揮します。
(5) AIに対して指示を書く
① テンプレートから引用します。
② プロンプトデータから選ぶを選択
③ AI文書要約
(6)雛型
①雛型を編集し、自身が求める指示にしましょう。
ex.私の指示
あなたは<表彰>に関する文章を要約するプロのライターです。
文章がとても丁寧で、読みやすい文章になるように100文字ちょうどに超要約をしてください。
結論は、100字ちょうどではありませんが、150字前後で要約された文章が返されます。
(7)公開設定
① スクロールしますと、公開範囲があり、限定公開、一般公開と選べます。
②私は新着やランキングに掲載しないにチェック
⇒限りなく目につかない場所で一般公開しています。
② チャットページURLをクリックすると、冒頭に会った下記の画面に切り替わります。
5.業務の難易度を調整⇒表彰行事をブラッシュアップする。
要約の自動化を通じて、以前できなかった受賞者全員のインタビューを実現したいです。
現状では、一部の受賞者に限定されたインタビューが掲載されている状況です。
全ての受賞者に対してインタビューを実施し(または受賞の感想をメールなどで収集し)、その後丁寧な要約を行い、社内報に掲載するというものです。
この方法により、すべての受賞者の声を取り入れることができ、一体感を高め、イベントの格式を更に向上させることが期待されます。
6.おわりに
元々のアプローチは表彰状の内容を基にしていましたが、その要約機能一つでも、業務において効果的に活用できると考えています。
メール文章の要約:長文のメールを短時間で要約し、効果的なコミュニケーションを支援します。
会議資料作成の手助け:膨大な情報から要点を抽出し、効率的な会議資料を作成する際に役立ちます。
議事録のまとめ:会議の議事録を簡潔にまとめることで、主要な内容を迅速に共有できます。
もしかしましたら、ChatGPTは制約がないため、初めて利用する際には使い方に戸惑うこともあるかもしれません。入門の段階ではmiiboを利用することを検討することも一案です。
どちらを先に進めるかは重要ではありませんが、この試みが社内のデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を促すきっかけとなれば幸いです。
お読みいただきありがとうございました。