Windows8以降のクライアントOSでは、Windows Server2008以降のサーバOSに搭載されているHyper-Vの機能制限版1であるクライアントHyper-Vを利用できる。
VirtualBoxやVMWare playerなどの無償のソフトを使ってもいいのだが、せっかくなので自分のPCでクライアントHyper-Vを利用できるようにしてみた。
#前提条件
##対象OS
クライアントHyper-Vを利用するには、ProまたはEnterpriseの以下のOS(64bit)が必要。
- Windows8
- Windows8.1
- Windows10
※自分のPCはもともとWindows7(Home)だったので、Windows10(Home)→Windows10(Pro)にアップグレードした。7→10へのアップグレードやHome→Proへのアップグレード方法はここでは省略。
##CPU
その他の条件はシステム情報から確認できる。システム情報を見るには、Cortanaに「msinfo32」を入力する。
右ペインの下のほうを見ると以下の項目があるので、すべて「はい」となっていれば、クライアントHyper-Vを利用が利用できる。
- Hyper-V - VMモニターモード拡張機能
- Hyper-V - 第2レベルアドレス変換拡張機能
- Hyper-V - ファームウェアで仮想化が有効
- Hyper-V - データ実行防止
#Hyper-Vの有効化
クライアントHyper-Vは、「Windowsの機能の有効化または無効化」から有効化できる。
[コントロールパネル] → [プログラム] → [Windowsの機能の有効化または無効化]
「Windowsの機能の有効化または無効化」のポップアップが表示されたら、「Hyper-V」のチェックボックスにチェックを入れる。
- Hyper-V
- Hyper-V プラットフォーム
- Hyper-V 管理ツール
あとは、「OK」を選択して再起動すれば、クライアントHyper-Vが利用できるようになる。
-
ライブマイグレーションやレプリケーション機能が削られている程度で、個人で利用するには十分な機能が提供されている。 ↩