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Alpine.jsでデータバインディング

Last updated at Posted at 2021-01-23

2021/10/20
3系がリリースされていたので、サンプルコード及び記事の修正を行いました。

はじめに

最近、Alpine.jsというライブラリを知りました。
Vue.jsに影響を受けているようで書き心地は似ているのですが、データバインディングに特化していてVue.jsよりも軽量なので、SPA用途でなくデータバインディング用途でVue.jsを使用しているという場合は、代替になり得ると感じました。
 →当時はなかったのですが最近はpetite-vueというライブラリが開発されているので、Vue.jsの代替という意味では現在はそちらを使う方が良さそうです。

Vue.jsと比較すると以下の点でメリットがあると感じます。

  1. 軽量
  2. データオブジェクトをPOJOで定義できるので、thisのコンテキストが明確

 →こちらもVue.js本体と比較したらの話なので、現在はpetite-vueと比較する方が良いですね。

試してみる

Alpine.jsは「HTMLに属性値としてJavaScriptが書ける」ことを強みにしており、属性値で書くパターンとscriptタグで分けて書くパターンがありますが、今回はscriptタグで分けて書く場合にフォーカスを絞って、サンプルを紹介できたらと思います。

サンプルコード

<!DOCTYPE html>
<html>

<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
  <title>Alpine.js Sample</title>
  <script defer src="https://unpkg.com/alpinejs@3.x.x/dist/cdn.min.js"></script>
  <style>
    /*
      Alpine.jsの初期化が終わるとx-cloak属性が削除される。つまり、x-cloak属性にdisplay:noneを
      定義すると、x-cloak属性を持つタグは初期化が終わるまで非表示になり、画面のちらつきを抑えられる。
    */
    [x-cloak] {
      display: none
    }
  </style>
</head>

<body>
  <!-- データバインディングしたいタグをx-data属性で定義 -->
  <div x-data="app" x-cloak>
    <!-- Vue.jsと違いinnerTextの定義に {{ hoge }} が使えないため、x-text属性に定義する -->
    <h1 x-text="`Hello, ${fullname}!`"></h1>
    <h3 class="js_subtitle"></h3>
    <p x-text="`2way-binding: ${inputValue}`"></p>
    <!-- x-on:eventは@eventで省略可能 preventなどのmodifierも使用できる -->
    <form @submit.prevent="handleSubmit">
      <!-- x-modelによる双方向バインディングも使用可能 -->
      <input type="text" x-model="inputValue">
      <input type="submit" value="Submit">
    </form>
  </div>
  <script>
    const app = () => ({
      // プロパティはそのままリアクティブになる
      // Vue.jsにおけるdataオブジェクトに相当
      firstName: 'Taro',
      lastName: 'Tanaka',
      inputValue: '',
      // Vue.jsにおけるcomputedオブジェクトに相当
      get fullname() {
        return `${this.firstName} ${this.lastName}`;
      },
      // Vue.jsにおけるmethodsオブジェクトは、そのままメソッドとして書ける
      init() {
        // initメソッドはマウント後に実行される
        console.log('Initialize');
        // コンポーネント内のDOMを掴みたいときはthis.$elで参照できる
        this.$el.querySelector('.js_subtitle').textContent = 'This is manual binding.';
        // プロパティの変更を監視したい場合は、this.$watchのコールバックで定義できる
        // Vue.jsのwatchオブジェクトに相当
        this.$watch('inputValue', (currentValue) => {
          console.log(`updated inputValue: ${currentValue}`);
        });
      },
      handleSubmit() {
        console.log(`submited with inputValue: ${this.inputValue}`);
        this.inputValue = '';
      }
    });

    // Alpine.jsの初期化終了時にバインディング処理を実行する
    document.addEventListener('alpine:init', () => {
      // x-data="app" に対してバインディング
      Alpine.data('app', app);
    });
  </script>
</body>

</html>

x-ifやx-forをtemplateタグ内に書く必要があったりと、Vue.jsと微妙に違う点がいくつかありますが、この例をベースにドキュメントを読み進んで頂ければ、理解の助けになるかと思います。

良いと思った点

Vue.jsと違いデータオブジェクトがプレーンなので、thisのコンテキストをエディタが推論可能になります。
今回はVSCodeを使用して書きましたが、拡張機能の追加なしにthisのプロパティやメソッドが推論されるのは良いですね。
メソッドがそのまま定義できますし、ゲッターを使用したcomputedの処理も直感的に感じます。

今後、画面の一部でデータバインディングを使用したくなった際は、積極的に採用してみたいですね。

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