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Qiita全国学生対抗戦Advent Calendar 2022

Day 12

卒論修論のための最高な環境構築論

Last updated at Posted at 2022-12-11

思いついたことは大抵は誰かがやっている

私は普段Texで論文を執筆,PythonやRで分析している
ある日修論執筆に向けてgithubで管理すれば最高なのではと思いつく

先人たち

やっぱり誰かしらやっている!
だからこの先人の方達のやり方をまとめるだけで理想の卒論修論環境が整うのである
以降ほとんど内容は一緒だが初心者に向けての解説を行う

全体像

image.png

実際の管理画面

image.png

作業フロー

メリット

バージョン管理

GitやGithubを使う最大の利用としてはバージョン管理ができるようになることである.さらにブランチやプルリクエストの機能を使うことでより痒いところに手が届くようになる

例:第1章を書く

1. 「第1章」用のブランチを作成する
2. 「第1章」を書き進めていく
3. 「第1章」の1節が書き上がるごとに1で作成したブランチにコミットしていく
4. 「第1章」が完成したら担当教員や先輩に対して添削してもらうためプルリクエストを実施([第1章ブランチ]を[master]にマージしていいのか聞いている)
5. プルリクエストの結果
  5.1. プルリクエストが承認された場合→masterにマージ

  5.2. プルリクエストが承認されなかった場合→修正してブランチにコミットし再度プルリクエスト(プルリクエストが承認されるまで繰り返す

バックアップ:私が死んでも代わりはいるもの

今回の仕組みでは最大で3個のバックアップを取ることになる
githubはたまにサーバーダウンするしCloudLaTexも卒論シーズンが近づいてくるとサーバーが重くなったりブラウザからアクセスできない可能性があるので卒論のデータのバックアップはあればあるほど良い

GoogleDriveでは無料で15GBまでクラウドに保存できる
OneDriveやDropboxでも代用可能

Wordを使わない

CloudLaTexというサービスが,VScodeへ拡張機能を提供してくれているおかげでローカルで実行的できる環境が整備できる

これで卒論を書いていくたびに重くなっていくWordを起動する煩わしさから解放される!
しかもTexで書き進めるのでテンプレートなどを用意すれば体裁を気にすることなく執筆に集中できるのでとても良い

環境構築

Texの実行環境 Cloud LaTeX

Cloud LaTeX
Googleアカウントがあればすぐ使うことができる
image.png

新規プロジェクトをクリックして既定のテンプレートからプロジェクトを作成してみる
image.png
こんな感じでテンプレートが作成されているはず
コンパイルをクリックすることによってコードが実行され文書が作成される

Anacondaインストール

image.png

image.png

Anaconda仮想環境を利用したVScodeインストール

仮想環境を作成

ターミナル(Anaconda Prompt)を開いて以下のコマンドを記述
base環境をコピーして新しい環境を作成するコマンド

ベースをクローンして仮想環境を作成
conda create -n 任意の名前(python39など) --clone base

コマンドを入力後しばらくすると、環境が生成される
念のため確認する

環境の確認
conda info -e
出力
(base) C:\Users\〇〇>conda info -e
# conda environments:
#
base                  *  C:\Users\〇〇\anaconda3
python39                 C:\Users\〇〇\anaconda3\envs\python39

Visual Studio Codeのインストール/設定

インストール

拡張機能の追加
image.png

image.png

その他に便利な拡張機能
indent-rainbow
Material Icon Theme
Night owl
ZenKaku
Python Indent
Code Runner
Excel Viewer
Git Graph
Jupyter

パスの設定

VS Code画面左下の歯車のマーク→設定→検索窓に「python」と入力して検索

「Python: Default Interpreter Path」の項目を見つける

先ほど作成した仮想環境のパスを入力

base                  *  /Users/anaconda3
python39                 /Users/anaconda3/envs/python39

Cloud LaTeX連携

VScode拡張機能Cloud LaTeXをインストール

拡張機能からCloudLaTeXを検索してインストール

image.png

トークンの生成

Cloud LaTeXのマイページから下記の「プラグイン連携」を探す

image.png

プラグイン連携をクリックすると
image.png

となるのでパスワード入力するとトークンが生成される

VScodeとの連携

ブラウザのCloudLaTeXに戻りURLの[\https://cloudlatex.io/projects/〇〇〇〇/edit]の 〇〇部分が数字となっていてProject IDになっているので確認

VScodeにCLのタブが追加されている→「set account」をクリック

メールアドレス,先ほど生成したトークンを順にコピペで入力
image.png

ワークスペースに行き「Project ID」を探す→先ほど確認したProject IDを入力

"Enabled"にチェック

image.png

Git

ファイルの拡張子表示

image.png

Gitインストール

mac

MacであればGitはインストール済

Windows

公式ページからインストーラーをダウンロード

Git Bashを起動して以下のコマンドでインストールできているか確認

git --version

Gitの初期設定

Macだとターミナル、WindowsだとGit Bashでコマンド入力作業を行う

ユーザ名とメールアドレスを登録する作業

ユーザ名の登録
git config --global user.name 任意のユーザ名
メールアドレスの登録
git config --global user.email 任意のメールアドレス
確認
git config --list

GitHubのアカウント作成

ユーザ名・メールアドレス・パスワードを入力し、「Sign up for GitHub」ボタンをクリック
「Join a free plan」を選択
「Complete setup」ボタンをクリック

GitHubにアクセスし、リモートリポジトリを作成

トップ画面で「Create Repository」ボタンをクリック

SSHkey生成

SSHkey生成
ssh-keygen -t ed25519 -C 'メールアドレス'

image.png

Enterキーを入力

image.png

任意のパスワードを設定

image.png

もう一度設定

image.png

生成したSSH鍵をクリップボードにコピー

生成した鍵をクリックボードにコピー:Windows
clip < 生成した鍵の絶対パス/id_ed25519.pub
生成した鍵をクリックボードにコピー:Mac
pdcopy < 生成した鍵の絶対パス/id_ed25519.pub

GithubのSettingに行き[SSH and GPG Keys]を選択し[New SSH key]をクリック
keyのフィールドにコピーした公開鍵を貼り付け[Add SSH Key]をクリック
image.png

認証
ssh -T git@github.com

コマンドを入力してYesを入力すると認証を求められるのでパスワードを入力して認証

Git 基本操作

新しいフォルダを作成して右クリックでVSCodeで開く
image.png
「リポジトリを初期化する」

リポジトリの初期化 = ローカルリポジトリの作成
git init   

image.png

image.png

README.mdの作成
echo "# 〇〇" >> README.md    

image.png

ステージ
git add README.md  

image.png

コミット
git commit -m "first commit"  

image.png

リモートリポジトリの追加
git remote add origin git@github.com:〇〇〇〇1024/〇〇.git
プッシュ
git push -u origin main   

image.png

githubのリモートリポジトリを見ると追加されているはず
image.png

Google Drive 自動同期機能

下記URLからダウンロード

インストールが完了すると
image.png

image.png

image.png

gitignoreでtmp.driveuploadを無視

自動同期機能をオンにするとtmpフォルダ並びにファイルが生成されるのでgitでそれを無視するように設定する(隠しファイル)
vscode内で.gitignoreを作成して同期したフォルダ内にある.tmp.driveuploadのパスを記載する

image.png

参考

便利なTeXコーディング補助サイト/ツール

画面キャプチャで数式をLaTeX形式に自動変換ツール Mathpix Snip

image.png

image.png

詳しいインストール方法について

方法

統計Webのロジスティック回帰モデルの式をキャプチャしてみる

image.png

カーソルが+になるのでロジスティック回帰モデルの式をキャプチャすると

image.png

TeX形式のコードが出力される

表の作成

私の主な使い方としては、パワポで表を軽く作ったら表ごとコピペしてこのサイトにコピペすることでコードが生成される
詳しい使い方については下記のサイトを参照

参考

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