概要
- 転職活動をして、簡単にですが振り返りとして良かったことと、わるかったことを自分のためにメモしました。
- 進め方の振り返りを中心としています。
転職活動したときの状況
- 年齢は30代後半。
- 社会人・エンジニアとしては13年目。
- 直近はWebアプリケーションのバックエンドエンジニア。
- 経歴:SIerに5年在籍してから、小売事業のエンジニアリング部門に7年在籍。
- 転職回数:今回で2回目。
どう進めたか
以下のような流れで進めました。
- 2024年4月: ぼんやりと次の会社に行くことを考え始めて転職サイトへの登録や職務経歴書を書き始める。
- 2024年5月: 転職エージェントの方に相談し、どんなスケジュールになるかを相談する。
- 2024年6月: 転職することを決めて在職中の会社に退職の意向を伝える→7月末最終出社で8月末退職となる。
- 2024年7月: カジュアル面談を受けたり、周囲の人に相談する。仕事の引き継ぎを進めて最終出社を迎える。
- 2024年8月: 有給消化期間。面接をいくつかの会社と何回かする。→8月最終週に内定をいただく。
前回転職したのは7年前の2017年頃で、カジュアル面談というものを受けずに転職しました。
カジュアル面談の使い方は人によって違うと思うのですが、私はHPやブログなどを見て、そこで働けたらいいなと思った会社が本当に合いそうか、会社に対する理解はある程度合っているかを確認するために使いました。
振り返ると、以下のような流れで進めたのだと思います。
(明確に意識してはなかった)
- カジュアル面談を受けられる状態にする。
- 面接を受けられる状態にする。
- 次に行く場所を決めている状態にする。
カジュアル面談を受けられる状態にする
- やったこと
- 転職サイトに登録する。
- 数がありすぎて迷いました。
- オンライン勉強会を開いているForkwellやFindyなど、普段から勉強会参加のために登録していたところを中心にプロフィールをいくつかのサイトに登録しました。
- 転職エージェントとの相談する。
- 最近の市場の動向や、自分の市場価値を教えてもらいました。
- 7年前と比べて、いくつかの転職サイトを使っていること前提で話を進められたことが印象的でした。
- 職務経歴書を書いてみる。
- 経歴を転職サイトの職務経歴書の書き方に沿って書き出しました。読みやすさは考えていないものです。
- 当初、この経歴を網羅して書いたものを応募時に使おうと考えていましたが、後述のとおり、あとで書き直すことにしました。
- ページ数が多すぎなければ網羅していてもいいと思います。
- 職務経歴書をポイントを絞った内容に更新する。
- これはα versionを書き直したものです。
- たまたま尊敬する方の職務経歴書を見る機会があり、それと比べて自分のものには改善の余地があると感じて書き直しました。
- 次の環境ではどうしたいか、という話をするときに関連する経歴を中心に書きました。
- とにかく長い経歴書になっていて、読む側が興味を持てなさそうだと感じたというのもあったと思います。
- エージェントの方にもレビューしてもらって、とくに大きく直した方がいいところはなかったため、これを使っていきました。
- これはα versionを書き直したものです。
- ざっくりと候補となる会社の基準を決める。
- 事業内容、勤務地、出社頻度、技術スタックなど軸とも呼ばれることについて、自分はどんなことを求めるかざっと書き出しました。
- 継続させることを意識するならば動的型付き言語ではなく静的型付き言語がいいなとか最近思いはじめていました。
- 一方で事業内容、技術スタック、社風、福利厚生、勤務地、給与などを、書き出すと優先順位を整理できました。
- 事業内容、勤務地、出社頻度、技術スタックなど軸とも呼ばれることについて、自分はどんなことを求めるかざっと書き出しました。
- 転職サイトに登録する。
- わかったこと
- 転職サイトを複数並行で使うのはたいへんなので、多くても2つくらいにする。
- わたしがマルチタスクは苦手なのもありますが、多くてメインとサブの2つに絞ったほうがよいと思いました。
- 最初は4つくらい登録しましたが、情報をさばききれなかったです。
- わたしがマルチタスクは苦手なのもありますが、多くてメインとサブの2つに絞ったほうがよいと思いました。
- 職務経歴書は目次や見出しを見て、多少でも自分で読んでみようかなと思えるようにする。
- カジュアル面談が選考の一部になっている会社もあるため、後から修正しておけばよかったと後悔しないものにしておくことが大事だと思いました。
- 相手が短時間で概要を把握できるような構成にしておくことが重要だと感じました。
- 目次や概要欄を入れるなど。
- 職務経歴書を更新してから、カジュアル面談に進みやすくなったかはわからないですが、少なくとも気持ちの面では良かったです。
- 相手が短時間で概要を把握できるような構成にしておくことが重要だと感じました。
- カジュアル面談が選考の一部になっている会社もあるため、後から修正しておけばよかったと後悔しないものにしておくことが大事だと思いました。
- 職務経歴書で書きたいポイントを探すには、読んでもらう。
- カジュアル面談でも職務経歴書を見ながら話が進むときはあり、そのときにあまり話すことはないなと思う部分に気づきました。
- 誰かに読んでもらうか、あるいは見直すと、自分が話したいところは見えてくると思いました。
- カジュアル面談前に候補となる会社の基準をざっくりと決めておくと、カジュアル面談後に、自分が考えた軸も妥当なのかテストできるいい機会になる。
- 1回で自分が会社に求めるものを決めきれるかというと難しい気がします。
- まずは候補探しを進められるように決めて、あとで自分がしっくりとくる基準になっているかは、実際にカジュアル面談を受けてみて振り返るといいと感じました。
- 転職サイトを複数並行で使うのはたいへんなので、多くても2つくらいにする。
- やってよかったこと
- 採用経験のある人に職務経歴書や面接でなにを見ていたか聞く。
- 読み手が何を意識しているのかわかりやすくなったので、職務経歴書見直しで参考になりました。
- 採用経験がある人は、自身が何を気にしていたかを振り返るだけで良いと思います。
- 誰かに職務経歴書をさっとみてもらう。
- 作成・更新したときに誰かに見てもらったのはよかったです。
- わたしは、エージェントさんや妻に見てもらいました。エンジニアではなくとも、目次や見出し、構成
- 採用経験のある人に職務経歴書や面接でなにを見ていたか聞く。
- わるかったこと
- 職務経歴書の推敲をしていない。
- 職務経歴書は読み手からすると、わたしの文章の書き方について知るはじめての機会になります。わたしが普段の業務で書くドキュメントを書くのか読み手がイメージする機会にもなるため、焦らずきっちりと推敲すべきでした。
- 誤字脱字と、PDFなど提出する状態にしたときのレイアウトが崩れていないかの2点が大事だと思いました。
- 誤字脱字チェックは、GoogleDocsのスペルチェックやVS Codeの拡張機能であるテキスト校正くん(ICS.japanese-proofreading)やChatGPTでできるので、これはひととおりやっておくべきでした。
- 最終的に応募は、PDFで出力したものを求められるときが多かったです。このときにPDFでは枠をはみ出している状態になっていたり、適切に改行が入っていないために読みにくい状態となっていました。
- 職務経歴書は読み手からすると、わたしの文章の書き方について知るはじめての機会になります。わたしが普段の業務で書くドキュメントを書くのか読み手がイメージする機会にもなるため、焦らずきっちりと推敲すべきでした。
- 転記・別フォーマットにしやすいところで職務経歴書を書いていない。
- 転職サイトや会社によって、求められるフォーマットは異なっていました。PDFやサイト独自の記入欄、フリーフォーマットなどです。
- どこにでもさっと写せるように、マークダウンで書いておくぐらいが良いのかなと思いました。
- Google Docsがマークダウンのインポートエクスポートに対応したので、次やるならばバージョン管理も楽だしGoogle Docsのようなところに書こうと思います。
- 職務経歴書の推敲をしていない。
カジュアル面談をする会社探し
- やったこと
- 転職サイトで探す。
- 4つくらいで探す→数が多くて疲れるし、通知も多くなり疲れる。
- メインで使うものとサブで使うものに分けて、メインは1つにする。
- サブはメインで使っているサイトでは応募できないけれども、自分が気になる会社へ応募したいときに使う。
- 友人知人が気になっている会社を聞く。
- 求人を眺めながら、なぜこの会社が良いと思ったのか考えて、言語化してみる。
- 興味のある技術や領域のカンファレンスに参加やスポンサーをしている企業を見る。
- PyConやRubyKaigiなど。
- 転職サイトで探す。
- やってよかったこと
- メインで使う転職サイトは1つにする。
- 時期によると思いますが、日々新着の求人も出てくるため全部見ていると疲れてしまうため、絞ってよかったです。
- 自分が良いと思った会社の何が良いか都度言語化してみる。
- しんどいところもありますが、自分が求めることは明確になっていきました。
- 後々面接のときに志望動機を話すときにも使えます(ほぼそのまま使える)。
- 友人知人に聞く
- 同じソフトウェアエンジニアの人に副業先や、ソフトウェアエンジニアではなくとも興味ある業界の人に聞いてみる→見ている転職サイトに載っていない会社やWebにない情報を知ることができました。
- 直近転職した人に話を聞く→直近の転職事情を聞いて、進め方を考えるのに役立ちました。
- メインで使う転職サイトは1つにする。
- わるかったこと
- 並行して使う転職サイトを増やしすぎる→情報が多すぎて疲れる。
面接を受けられる状態にする
カジュアル面談を受ける
- やったこと
- カジュアル面談を受ける前に質問することを考える。
- Webで採用情報や会社情報を見て気になったことをメモしておきました。
- カジュアル面談をうける。
- カジュアル面談を受けたときに思ったことをメモしておく。
- 質問したことの回答や、カジュアル面談してくれた人の印象など。
- カジュアル面談を受けた後にお礼の連絡をする。
- カジュアル面談を受ける前に質問することを考える。
- やってよかったこと
- カジュアル面談を受けた後にお礼の連絡をする。
- 一言でいいので、こういう話ができてよかったです、と伝えていました。
- 転職エージェントさんに言われたし、印象良くなりそうとか、多少良くない動機からやりましたが、よかったです。
- 自分は何に良い、ありがたいと思うか、ということを言語化することで、自分が求めるものはわかりやすくなりました。
- カジュアル面談を受けた後にお礼の連絡をする。
- わるかったこと
- とくになかったと思います
面接を受ける会社を決める
カジュアル面談を受けた先は、面接を受ける前提のところだけを受けていました。
そのため、そこまで面接を受けるための会社探しはあまり作業がなかったです。
それを考えると、カジュアル面談はもう少し基準を緩めて受けてもよかったかもしれないと思います。
次に行く場所を決めている状態にする
面接を受ける
- やったこと
- 面接で聞いておきたいことを用意する。
- カジュアル面談で話したことや、Webの資料や最近リリースされたサービスや機能を見て、聞いておきたいことをメモしておきました。
- 予定を入れる。
- 面接を受ける。
- 面接で聞いておきたいことを用意する。
- よかったこと
- (あたりまえですが)聞いておきたいことを準備する。
- 聞きたいことが少ない会社と面接したときはやはり落ちました。
- (あたりまえですが)聞いておきたいことを準備する。
- わるかったこと
- 予定をいれるタイミングが悪かった。
- 2次面接と最終面接の間にお盆休みが入ってしまい、全然落ち着かない休みになってしまいました。
- 前社ではお盆休みはなかったので、お盆休みのことを感が前に失念していました。
- 転職時期は、ゴールデンウィークやお盆休み、年末年始は避けるべきでした。
- 2次面接と最終面接の間にお盆休みが入ってしまい、全然落ち着かない休みになってしまいました。
- 技術面接試験対策をまったくしていなかった。
- オンラインで受けてと言われるものや、お題に沿ったものを作ってと言われるものがありました。
- HackersRankやLeetCodeなどで練習しておくべきでした。
- 慣れているエディタや実行環境をいつもどおり使えないことや、時間制限がある状況に慣れていなくて、めちゃくちゃ緊張したので、練習しておくべきでした。
- あとは日頃からの自己研鑽は大事だなとあらためて思いました。
- 新しいプログラミング言語やフレームを触るときも、ちょっと文法をかじるのではなく、アルゴリズムやタスク管理ツールなどを作ってみるまでしたほうがいいなと思いました。
- 面接対策と言うよりはこれは、普段からの習慣としてやっておくべきだとあらためて思いました。
- 新しいプログラミング言語やフレームを触るときも、ちょっと文法をかじるのではなく、アルゴリズムやタスク管理ツールなどを作ってみるまでしたほうがいいなと思いました。
- 一方で、技術面接試験を受けることで、自分がどこまで理解しているか、自分が進みたい領域だとどれぐらいのコーディングスキルを求められるのか知ることができたのはよかったです。
- 予定をいれるタイミングが悪かった。
オファーをもらって次に行く場所を決める
- やったこと
- どんな状況や提示内容だったらオファーを承諾するか考える。
- 運良く2社からオファーをいただけたのと、どちらも魅力的な会社だったので、悩みました。
- オファー内容を確認する。
- オファーを承諾する。
- オファーをお断りしたところには、お断りの理由と感謝の意を伝える。
- 自分のために時間を割いて、評価をしていただいたことに感謝の意を伝えました。
- お世話になった人へお礼のメッセージを送る。
- 相談に載ってもらったり、リファラルで紹介するよと言ってもらえた人に、お礼のメッセージを送りました。
- どんな状況や提示内容だったらオファーを承諾するか考える。
- よかったこと
- オファーを即日で承諾しない。
- そもそも行きたいと思って受けた会社なので、すぐ返事を出したくなりますが、一晩でも冷静に考えたのは、その後自分としても納得感を持てたためよかったです。
- オファーを即日で承諾しない。
- わるかったこと
- とくになかったと思います。
ひととおり見直して思ったこと
誰しもいろいろと感じることがあって会社を辞めよう、転職しようと、考えるのだと思います。
その理由は、最初は感覚的な部分があるかもしれませんが、ある程度は言語化できないと、自他ともに納得できないと思いました。
納得できていないと、自分はまた同じ悩みを抱えるかもしれないし、受け入れる側(自分を面接する会社)もオファーできないのではないかと思いました。
言語化のためには、とにかくアウトプットとして話したり書いて、意見をもらうことが大事だと思いました。
当然と言えば当然かもしれませんが、あらためて感じました。
転職活動時期に長期休みが間に入らないようにスケジューリングをすることも大事だと思いました。
長期休みで嬉しくないのは、今回がはじめてだったかもしれません。もったいない・・。
また、当たり前なのですが、日々の研鑽は大事。
ここがいいと思っても自分の実力が伴っていなくて落ちたところはありました。
最後に、周囲への感謝は忘れないようにすることも大事だと思いました。
仕事を通じて知り合った人だけではなく、カジュアル面談で出会った人も含めていろいろな人と話すことで考えが整理されて、納得いく転職活動ができたので。