#はじめに
Java SE8 Silverの資格を受験してきました。
試験を振り返って、これから受験する・受験を考えている方のために自分が書けることがあるのではないかと思い、筆を執った次第です。
#受験者のバックグラウンド
私は先月からJavaの研修を受けているプログラミング初学者です。
資格の取得をひとつの区切りとして、DBの学習に移る予定です。
#Java SE8 Silver 試験とは
この記事はJava Silver SE8を受験しようという方向けに書いていますので、資格そのものの説明はOracleのJavaSE8認定資格公式ページより概要を抜粋するに留めます。
Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 8 認定資格は、Javaアプリケーション開発に必要とされる基本的なプログラミング知識を有し、上級者の指導のもとで開発作業を行うことができる開発初心者向け資格です。日常的なプログラミング・スキルだけでなく、さまざまなプロジェクトで発生する状況への対応能力も評価することを目的としています。
出展:Java SE 8 認定資格
#本題 試験時間の長さ
試験を受験するにあたって、申し込み方法や勉強に最適なテキスト等、必要な情報というのは大体検索すればでてきます。申し込み方法は私の独力ではちょっと怪しいくらい複雑ですが、調べながらであればできました。これは後述。
それらとは別に、私が気になっていたのは、その試験時間の長さです。
Java SE8 Silver 試験の試験時間は150分です。つまり二時間半。一般的な大学のひとコマが90分であることを踏まえても、長過ぎるというのが私の素直な感想です。
##所持品
調べればわかることですが、試験会場は私物の持ち込みが禁止されています。腕時計や財布・鍵などの貴重品も全てロッカーに預けるように指示されます。水分補給もできません。
試験前にメモ用紙とペンが渡される他は、会場に持ち込めるのは荷物を入れたロッカーの鍵だけです。
##尿意との戦い
Java SE8 Silverは試験途中の入退室は認められていません。
つまり、試験中トイレに行くことができないということです。
二時間半もトイレに行くことができないということです。
トイレへ行く頻度は人それぞれなので、二時間半くらいどうということはないという方もおられるかと思いますが、私は熱中症で救急搬送されて以来どうにもトイレが近く、二時間半という時間にはかなり危機感を覚えました。事前に備えておかなければ重大なインシデントが発生する恐れがあります。
そこで、試験当日は朝から水分を控え、試験前にはトイレへ行き、念入りに用を足すなどの対策を講じました。
試験前に会場のスタッフの方に、途中でトイレに行くことはできないか直接確認しましたが、やはりできないとのことでした。とはいえ、二時間半経つまで退席できないわけではなく、いつでも自由に退室できるが、退室後は試験会場に戻ることはできないというルールのようです。
最悪の場合、途中で試験を投げて、トイレへ駆け込むことは可能ということです。とは言え、高額な試験料を支払って受験している以上、途中棄権のような真似は避けたいところ。なぜ私は肝心の試験内容よりもトイレのことばかり考えているのだろうかと悲しくなりつつ試験に臨みました。
試験開始から一時間くらいが経過した時点で、私は尿意を覚えました。「どうして」「試験前にトイレに行ったのに」「余裕をもって到着したから、近くのカフェでココアを飲みながら勉強をと思ったのが敗因??」脳裏を様々な思いが過ります。
試験時間はまだ一時間半も残っています。何よりまだ75問ある問題が35問しか解けていません! このまま退室したのでは、合格ラインである正答率65%に届かないことは明白です。
私は、尿意を我慢しながら試験を続行することにしました。一問も誤答していないとしても、合格のためには51問は解答する必要があります。ここで投げ出すわけにはいきませんでした。
尿意を自覚して以降の試験は、つらく苦しいものでした。尿意を我慢しながらでは、十分に集中することは困難です。思考が散漫になり、新しい設問に移った際に表示されるコードが20行近くあると、それだけで悲鳴を上げたくなりました。
尿意を我慢するために、貧乏ゆすりをしました。周囲の受験者に申し訳ないと思いつつも、自身も試験を諦めるわけにはいきません。一刻も早く終わらせて退室するしかありません。
必死で問題を解き、なんとか全問の解答を終えました。残り時間は45分。試験開始から115分が経過していました。ほぼ二時間です。本来ならば、ここから見直しをして、解答を万全のものとしてから試験を終了すべきですが、残念なことに私の膀胱はそれを許さないでしょう。私は見直しを諦め、試験を終了、退室しました。
試験を終え、退室したのだからトイレへ行ける。私はそう考えていました。しかし、これは甘い考えでした。**試験を終えたからといって、すぐにトイレへ行けるわけではありませんでした。**そんな馬鹿な!
試験を終えて退室した受験者は、会場のスタッフにメモ用紙とペンを返却し、試験会場に戻らない旨の書類にサインしなければいけないらしいのです。それが済むまでは、トイレに行かせるわけにはいかないと言われました。泣きそうになりつつも、署名の順番を待ちます。(退室のタイミング次第では、何人かが退室のための順番待ちをしていることがあります。)
退室時に、メモ用紙・ペン・ロッカーの鍵の他に何か持ち出していないかチェックを受ける必要があるようで、コロナ禍の2020年12月現在はマスクを外して、マスクの裏に何も書いていないことを確認されました。試験問題の持ち出しが規約で禁止されていたので、その防止策と思われます。
さらに悪いことに、受験会場ではOracle社以外の資格試験も行われており、その日は英検の受験者が多く押しかけていました。当然スタッフはそちらの対応に割かれることになり、試験からの退室手続きの速度は(私に全く余裕がないこともあり)ひどくゆっくりだったように感じました。
試験を終え、退室手続きを終え、私がお手洗いへたどり着いたのは試験開始から実に約120分後のことでした。試験会場での失禁という最悪のケースを回避することができた安堵と、見直しができなかったことからくる不安とが脳内で渦を巻いていました。
##試験結果
試験後、30分~60分程してOracle社から試験結果のメールが届き、試験の合格を確認しました。
正答率は80%でした。尿意がなければ、もう少し良い結果を出せたのではないかという悔しさはありますが、失禁も落第もせずに済んだことにホッとしています。
私のように試験と尿意の二方面作戦を強いられる人が一人でも減るように、この記事を書きました。
受験される方は、当日の水分摂取を控え、事前にお手洗いに行くことを忘れないでください。そして、途中で尿意に集中を乱されても戦えるだけの余裕を以って試験に臨まれることをお勧めします。
以上、Java SE8 Silver受験記でした。ご拝読ありがとうございました。
#試験を受けるに際して本当に読んでおくべき記事
下の記事がかなり詳しく書かれていて、大変助かりました。
調べるべきことを調べる前にこの記事にたどり着いてしまった方はこちらもどうぞ。
・受験申し込み
Java Silver受験手続きの仕方と学習方法