システムの Ruby に依存させたくなかったり、複数バージョンのrubyを管理したい場合に使うのがバージョンマネージャー。今回は rbenv と ruby-build を使って、システムの Ruby に依存しない環境を作る。ruby-build は rbenv のプラグインで、rbenv install
が使えるようになる。
rbenvをインストールする
rbenv
をホームディレクトリの .rbenv
にクローンしてくる。
$ git clone https://github.com/rbenv/rbenv.git ~/.rbenv
rbenvにパスを通す
zshであれば .zshrc
とか、bash であれば .bash_profile
とか。
$ echo 'export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
$ echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.bash_profile
つまり、以下の設定が記述されていれば OK である。
export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH"
eval "$(rbenv init -)"
シェルを再起動すると rbenv
が使えるようになる。
ruby-build をインストールする
ホームディレクトリの .rbenv
配下に plugins
フォルダがあるので、その中にクローンする。
$ git clone https://github.com/rbenv/ruby-build.git ~/.rbenv/plugins/ruby-build
rbenv で Ruby をインストールする
以下のようにバージョンを指定して Ruby をインストールする。
$ rbenv install 2.2.0
すると、~/.rbenv/versions/
配下にインストールしてきたrubyが配置される。インストールしてきた後は shim のリフレッシュをしておく。
$ rbenv rehash
使う Ruby の指定
あとは、実際に使う Ruby を指定する。グローバルに指定したいのであれば rbenv global
を。ローカルで指定したいのであれば rbenv local
を使う。
$ rbenv global 2.2.0
指定したあとに、パスが .rbenv
配下の Ruby を向いていれば OK である。
$ which ruby
# /Users/1000ch/.rbenv/shims/ruby
Ruby のアンインストール
rbenv を使ってインストールした Ruby は、以下のようにしてアンインストールする。ちなみにこのuninstall
コマンドも ruby-build によって提供されている。
$ rbenv uninstall 2.2.0
そのままですね。