はじめまして。最近、個人的に「AI Translation Bot」というChrome拡張を作成し、GitHubでオープンソースとして公開いたしました。
本記事では、主に以下の点について簡単にご紹介いたします。
- どのような翻訳機能を提供しているか
- なぜオープンソース化したのか
- 今後の展望とコラボレーションのお願い
もしご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ気軽にリポジトリやChromeウェブストアのページをご覧いただけると幸いです。
1. 「AI Translation Bot」とは
「AI Translation Bot」は、大規模言語モデル(ChatGPTなど)のAPIを活用し、Webページ上のテキストを自動翻訳するChrome拡張です。英語・日本語・中国語など、複数の言語間で相互に翻訳を行うことができます。
主な特徴
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選択範囲の翻訳
ページ上で翻訳したいテキストを選択し、あらかじめ設定したショートカットキーを押すだけで翻訳を実行できます。シンプルなUIで操作しやすいよう心がけました。 -
AIモデルを活用した自然な訳出
既存の直訳ベースの翻訳だけではなく、文脈を考慮した自然な文章になるよう工夫しています。 -
複数言語への対応
英語⇔日本語はもちろん、他言語もサポートしています。多言語の学習や海外サイトの閲覧にお役立ていただけるのではないかと思います。
なお、各翻訳の品質や速度はAPIの状況に左右される場合があります。安定性向上のための改善を今後も続けていきたいと考えております。
2. なぜオープンソースにしたのか
この拡張は、GitHubのリポジトリでソースコードをすべて公開しています。以下のような理由から、オープンソース化を選択いたしました。
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透明性と安心感
実装内容やAPIの利用方法を公開することで、どのようにデータが扱われているかをより明確にし、安心してご利用いただけるようにしています。 -
コミュニティベースの機能改善
翻訳タスクは言語ごとに異なる難しさや工夫の余地があります。多くの方々の知識や経験を取り入れることで、より柔軟な機能追加やバグ修正が可能になると考えました。 -
新しいアイデアの発掘
さまざまな分野の方から頂いた要望やIssue、Pull Request(PR)を通じて、当初は想定していなかった新しい機能やユースケースが見つかるかもしれません。
もし機能改善や新機能のアイデアがございましたら、IssueやPRとしてお気軽にご提案いただけると大変助かります。
3. 導入方法
「AI Translation Bot」は、現在Chromeウェブストアから直接インストールしていただけます。インストール後は指定したショートカットキーを使って簡単に翻訳をお試しいただけます。
なお、拡張機能を導入する場合は、Chromeブラウザのバージョンが最新になっているかご確認ください。また、各地域の規定やネットワーク環境によっては、一部機能が動作しにくい場合がございますのでご了承ください。
4. 今後の展望
現時点では、部分的なテキスト翻訳を中心としていますが、以下のようなアップデートを検討しております。
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全文翻訳機能
クリックひとつでWebページ全体を翻訳する機能(実装の検討段階です)。 -
翻訳履歴・学習モード
翻訳結果を履歴で管理し、学習用の参考にする機能や対訳モードの追加など。 -
トークン管理の改善
OpenAIのAPIキーをユーザー自身が管理しやすいように、設定周りをよりシンプルにすることを考えています。
もし「こういった機能があると助かる」「別の翻訳APIにも対応してほしい」などのご要望があれば、ぜひご意見をお寄せください。
5. 皆さまへのお願い
1人で開発を進めるには限界があり、翻訳品質の向上や細かなUI/UXの調整など、課題がまだまだたくさんあります。
もし興味を持っていただけましたら、ぜひGitHubリポジトリをのぞいてみてください。
- バグ報告:Issueでご報告いただけると助かります。
- 新機能提案:アイデアベースでも大歓迎です。
- ソースコードへのコントリビューション:PRをいつでもお待ちしています。
ご意見を共有していただくことで、より多くの方にとって使いやすい拡張に成長させたいと思っています。
まとめ
本記事では、オープンソースで開発している「AI Translation Bot」の概要や主な機能、今後の展望についてご紹介しました。翻訳が必要なシーンは思いのほか多いかもしれません。本拡張が少しでも学習や業務のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。何か質問や要望などがございましたら、コメント欄やGitHubを通じてお気軽にお知らせください。
参考リンク
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。