筆者について
name → Koki Teramoto
age → 18
language → ja_JP, en_US
本編
題名の通りです。今回はArch LinuxのようにdebootstrapをつかってUbuntuをインストールしていきたいと思います。今回は以下の記事を参考にさせていただきました。
おそらくですが、Debian系はすべて同じようなインストール方法ではないでしょうか。
インストールメディアのダウンロード
ダウンロードはサーバー版で結構です。
いざスタート!
最初はインストーラーが起動しますので、そこで'Cmd + fn + F2'でCLIに入ります。WindowsだとWin + F2
かな。これで準備は万端ですね!
1-1. ネットワーク接続確認
適当にping
でも打ちましょう。ここで接続できていなかったら適宜設定してください。
ping google.com
終わったら、このタイミングでRootでログインしておきましょう。
sudo su
1-2. パーティションを作成
Arch Linuxのインストールの時と一緒ですね!fdisk
を使ってパーティションを切ります。構成は以下のようにしています。
Boot領域 | Swap領域 | Root領域 |
---|---|---|
512 MB | 512 MB | 残り全て |
まずは、fdiskでインストール先のディスク番号を確認していきます。
lsblk
# Proxmoxの時は以下のことが多い
NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINTS
vda 8:0 0 8G 1 disk
# Proxmoxの時は以下のことが多い
NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINTS
vda 8:0 0 8G 1 disk
それぞれ、fdiskでパーティションを切っていきましょう。
fdisk /dev/vda # インストールするディスクに合わせて変更してください。
以下のように入力してしてパーティションを切っていきましょう。
-
n
(新しいパーティションの作成) -
p
(Primaryの作成なのでp
) -
ENTER
(パーティション番号はそのまま、もしくは、各自に合わせてEFI、Swap、Rootが1、2、3になるようにしてください。) -
ENTER
(開始セクタはデフォルトのまま) -
+512MB
ORENTER
(EFI領域とSwap領域は前者、Root領域は後者)(LinuxのRoot領域の作成時はここで終わり) -
t
(パーティションタイプの指定) -
ef
OR82
(EFI領域を作成するときは前者、Swap領域を作るときは後者)
あとは、フォーマットしていきましょう。
# EFI領域
mkfs.fat -F 32 /dev/vda1
# Swap領域
mkswap /dev/vda2
# Root領域
mkfs.ext4 /dev/vda3
終わったらそれぞれそのままマウント、スワップの有効化をしましょう。
mount /dev/vda3 /mnt
mount --mkdir /dev/vda3 /mnt/boot
swapon /dev/vda2
1-3. 必要パッケージのインストール
debootstrap
とarch-install-scripts
をここでインストールしましょう。
apt update
apt install debootstrap arch-install-scripts
1-4. debootrap
の実行
ここでdebootstrap
を実行しましょう。oracular
の部分は適宜インストールしたいリリース名(例えばjammy
など)に変更してください。
debootstrap oracular /mnt http://archive.ubuntu.com/ubuntu
2-1. fstab
の設定
ここでfstab
を設定します。ちなみに、arch-install-scripts
を使わない場合にはfstab
の設定を全て手動でする必要があります。
genfstab /mnt > /mnt/etc/fstab
2-2. chroot
に入る
ここで、arch-chrooot
に入ります。
arch-chroot /mnt
2-3. hostname
の設定
ここから先は適宜設定してください。
hostnamectl set-hostname ubuntu
2-4. 時刻の設定
dpkg-reconfigure tzdata
2-5. 言語の設定
apt install locales
dpkg-reconfigure locales
2-6. Linuxイメージのインストール
ここで、一通り必要なものをインストールしていきましょう。と言いたいのですが。どうやらバグでsymlink
がイマイチ動作せず、apt
のインストールが終わりません。そこで問題を調べていると以下の記事に辿り着きました。
僕は今回これで対処できましたが、できない場合もあるそうなので、その時はまた調べてみてください。
apt install nano
nano /etc/kernel-img.conf
+ do_symlinks = no
+ no_symlinks = yes
この設定ができたら、必要なパッケージをインストールしていきましょう。
apt install linux-image-generic grub-efi
2-7. root
のパスワードの設定
ここでユーザーの設定をします。ここも適宜設定してください。
passwd
adduser user
usermoad -aG sudo user
2-8. ブートローダーの設定
Grubの設定をします。ちなみに、UEFIブートが前提となっています。
grub-install --target=arm64-efi --efi-directory=/boot--bootloader-id=grub
grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
2-9. インストールしたOSから起動
exit
umount /mnt -R
shutdown -h now
2-10. NetworkManager
の設定
NetworkManagerを設定していきます。ただ、デフォルトだとこのまま有線LANを認識しないので、設定を加える必要があります。今回以下の記事が参考になりました。
apt install network-manager
cd /etc/NetworkManager/conf.d
touch 10-globally-managed-devices.conf
おまけ編
一応ここからデスクトップ環境を用意する方法を載せておきます。もしここでgdm
が有効化できなかったら
apt install ubuntu-desktop-minimal spice-vdagent qemu-guest-agent
systemctl enable gdm3
もしここでgdm
を有効化できなかったら次の設定を加えてください。ちなみに、参考記事は以下の通りです。変更したらそのままもう一度有効化してください。
nano /lib/systemd/system/gdm3.service
+ [Install]
+ WantedBy=multi-user.target
最後に
感触としてはArch Linuxのインストールよりもめんどいですね。次はRHEL系にチャレンジかな。これからも勉強頑張っていきます。(いずれは下のリストにあるもの全部インストールできるように頑張っていきたいと思います。)