この記事は 2023年四半期カレンダー(3月版) の5日目の記事です.
今回からCKKSにも踏み込んでいきます.
何回目 | 内容 |
---|---|
1 | CKKSの一般論, 前提知識 |
2 | vanila encoding, full encoding |
3 | encrypt, 暗号文の足し算・スカラー倍 |
4 | 暗号文の掛け算 |
5 | Rescaling |
今回はCKKSの中身には入らずに
・CKKSの一般論
・前提知識
の2つを解説していきます.
CKKSの一般論
CKKS暗号方式とは,
J. H. Cheon, A. Kim, M. Kim, Y. Song: ``Homomorphic Encryption for Arithmetic of Approximate Numbers'', In: International conference on the theory and application of cryptology and information security, Springer, Cham, pp.409-437, 2017.
によって,提案された暗号方式です.
なんですが,僕が1から解説するのもあれなので,いくつかCKKSの話題を引用しておきます
格子暗号のCKKS形式のパラメータ、精度ビットなどについて解説!(SEALライブラリ)
前提知識
今回は次回からの議論で使う数学を導入します.相変わらず別の媒体で書いたものをスクショして載せます.
多項式環
1の原始根
円分多項式
L∞ノルム
まとめとか感想とか
ナンバリングは今回記載のものを採用していきます
次回からは解説ブログの理論的な部分を補強する形で書いていき,実装に関する話はブログを参照していただく形で進めていきます
今回の内容はここまでです.ここまでご覧になってくださった方々ありがとうございます!