✅️はじめに
Mac のターミナルを使って作業していると、毎回同じディレクトリに移動したい場面があると思います。例えば、プロジェクトフォルダや作業中のディレクトリなどに毎回ターミナルを開いたときに自動で移動したいときに便利な方法です。
今回は、ターミナル起動時に特定のディレクトリに自動で移動する設定方法を紹介します。
✅️ターミナルのシェル設定ファイル .zshrc を編集
① .zshrc ファイルを開く
macOSのターミナルでは、デフォルトで「zsh」というシェルが使われています。このシェルには設定ファイル .zshrc があり、ここにコマンドを記述することで、ターミナル起動時に自動で実行されるコマンドを設定できます。
まず、ターミナルで以下のコマンドを実行して .zshrc を開きます。
nano ~/.zshrc
② cd コマンドを追加する
次に、ターミナル起動時に自動で移動したいディレクトリへの cd コマンドを追加します。例えば「デスクトップ」へ自動で移動したい場合、以下のように記述します。
cd ~/Desktop
この行を .zshrc の最後に追加してください。
③ 変更を保存して終了
設定が完了したら、nano エディタで以下の操作を行ってファイルを保存し、終了します:
Ctrl + O → 保存
Enter → 確定
Ctrl + X → 終了
④変更を反映させる
設定を反映させるためには、ターミナルで以下のコマンドを実行します:
source ~/.zshrc
これで、次回ターミナルを開いたときに指定したディレクトリに自動で移動できるようになります。
✅️エラー対処法:ディレクトリが見つからない場合
もし、エラーが発生した場合(例:no such file or directory)、以下の点を確認してください
パスの確認
pwd コマンドで、現在作業しているディレクトリを確認して正しいパスが指定されているかチェックしましょう。
スペースや特殊文字が含まれている場合
パスにスペースが含まれている場合、ディレクトリ名を クォート で囲む必要があります。例えば、Macintosh HD という名前のディレクトリがある場合、次のように書きます:
cd "/Volumes/Macintosh HD"
これで、スペースを含むディレクトリにも正しく移動できます。
✏️まとめ
この設定方法を使えば、毎回ターミナルを開いたときに自動で指定したディレクトリに移動することができ、作業がさらに効率的になります。設定はとても簡単なので、ぜひ試してみてください!
もしエラーが出ても、パスを再確認したり、スペースを含むディレクトリ名をクォートで囲むなどで解決できます。自分の作業環境に合わせたディレクトリを指定して、ターミナルの作業を快適にしましょう!
💡最後に
今回の方法を参考に、自分好みにターミナルの設定をカスタマイズしてみてください。少しの設定変更で作業効率が大きく向上しますよ!さらに便利なターミナルの活用方法も今後紹介していけたらいいなと思っていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。