はじめに
今回は、Google Maps Platformの「Places API(新版)」について、
どんなAPIがあるのか、どんなことができるのかをまとめてみました
そもそもPlaces API(新版)って?
Google Places APIは、地図アプリや店舗検索サービスなどで「場所」に関する情報を取得・活用できるAPIです
「新版」として大幅に機能強化され、より多彩な情報や柔軟な検索ができるようになりました
主なAPIの種類とできること
Place Details API
特定の場所の詳細情報を取得するAPI
例えば「近所のカフェの営業時間やレビューを知りたい」「この病院に駐車場はある?」といったニーズに応えるAPIです
- プレイスIDを指定して、住所、電話番号、営業時間、レビュー、評価、支払い方法、駐車場、アクセシビリティ(車椅子対応など)、EV充電設備、燃料タイプなど、多様な情報を取得
- 必要な情報だけをフィールド指定して取得できるため、コストとレスポンスが最適化
Place Photo API
場所の写真を取得するAPI
Googleマップに載っているような写真を、アプリやWebサイトに表示したいときに便利
- プレイスIDや写真リソース名を指定して、高品質な写真を取得
- 写真サイズの指定も可能
Nearby Search API
指定したエリア周辺の場所を検索するAPI
「今いる場所の近くにあるレストランを探したい」「駅周辺のカフェだけ表示したい」など、地図アプリに欠かせない機能
- 緯度・経度と半径を指定し、周辺のレストランやカフェなどを検索
- 場所タイプ、価格帯、営業状況、評価などで絞り込み可能
Text Search API
キーワードや条件で場所を検索するAPI
「ラーメン」「ペット可カフェ」など、ユーザーの入力したキーワードで場所を検索できます
- ユーザーの入力したテキストや条件に基づいて場所を検索
- 地域や場所タイプの指定も可能
Autocomplete API
入力補完・予測候補を返すAPI
ユーザーが地名や施設名を入力し始めたとき、候補をリアルタイムで表示してくれるAPIです
- ユーザーが入力中のテキストに対して、地名や施設名などの候補をリアルタイムで返す
- 地域やタイプの絞り込み、セッショントークンによる精度向上も可能
新版の主な特徴・強化点
-
取得データの柔軟性(FieldMask)
必要なフィールドのみリクエストでき、無駄なデータ取得を防ぎ、コストとレスポンス速度を最適化 -
対応場所タイプの大幅拡充
コーヒーショップやEV充電ステーションなど、レガシー版の倍近い約200種類以上のプレイスタイプに対応 -
リアルタイム・ダイナミックデータ
EV充電器の空き状況やガソリン価格、祝日・サービス別営業時間など動的情報も取得可能 -
アクセシビリティ・属性情報の充実
車椅子対応、ペット可、屋外席、子供向けメニュー、ライブ音楽、スポーツ観戦可など、多彩な属性をカバー -
新しい認証方式
APIキーに加えOAuth認証もサポートし、セキュリティ強化 -
JSON専用レスポンス
レスポンス形式はJSONのみ
まとめ
Google Places API(新版)は、
- 詳細情報取得
- 写真取得
- 周辺検索
- テキスト検索
- 入力補完
と、さまざまなニーズに応じて使い分けられるAPIがそろっています
地図アプリや店舗検索サービスを、より便利に、よりリッチにしたい方は、ぜひ新版の機能をチェックしてみてください