バーチャルホスト(Virtualhost)の設定とは
さくらのVPSではマルチドメインでの運用することが可能。
バーチャルホスト(Virtualhost)を設定しておけば複数のドメインサイトを運営することができる。
gehogeho.comやexample.comなどサブドメなども管理できる。
ネームサーバーの設定
バーチャルホストを利用するには、ドメイン側のネームサーバー設定とVPS側のネームサーバー設定の両方が必要。
※今回は、割愛します。
ドメイン側のネームサーバーの設定
ドメイン側のネームサーバー設定は、各ドメイン管理会社によって違うので、取得したドメイン管理会社のサポートページを閲覧し、設定しておく。
SAKURA Internet ネームサーバ利用申請方法
お名前.com ドメイン設定
ムームードメイン 取得したドメインを利用するには（設定方法）
などなど...
VPS側のネームサーバーの設定
さくらのサポート情報に設定方法が記載されてますので、下記を参照。
バーチャルホストを有効
Apacheの設定ファイルを編集する。
$ sudo vim /etc/httpd/conf/httpd.conf
vimの検索機能で、NameVirtualHost を検索する。
-
escキーを押し、ノーマルモードにする。 -
/の後にNameVirtualHostでEnterを押下する。 - 該当箇所がハイライトされる。
# NameVirtualHost *:80
↓
NameVirtualHost *:80
ディレクトリ作成
gehogeho.comの公開ディレクトリを作成。
$ mkdir -p /var/www/gehogeho.com/public_html/
※深いディレクトリを一気に作りたい時は -p オプションを指定する。
一般ユーザにもファイルの編集や新規ファイルを作成できるよう所有権を変更する。
$ sudo -R gehogeho(ユーザー名):gehogeho(ユーザー名) /var/www/gehogeho.com
バーチャルホストの追加
こちらに、記載していく。
$ sudo vim /etc/httpd/conf/httpd.conf
ただ、拡張子が .conf というファイル名であれば読み込んでくれるようなので、 httpd.conf に聞いていくとドメインが増えた時に管理しずらいので新しくファイルを作成する。
$ vim /etc/httpd/conf.d/gehogeho.conf
下記をペーストする。
gehogeho.conf
<VirtualHost *:80>
ServerName gehogeho.com
DocumentRoot "/var/www/gehogeho.com/public_html"
DirectoryIndex index.html index.php index.cgi
ErrorLog /var/log/httpd/gehogeho.com_error_log
CustomLog /var/log/httpd/gehogeho.com_access_log combined
AddDefaultCharset UTF-8
<Directory "/var/www/gehogeho.com/public_html">
AllowOverride All
</Directory>
</VirtualHost>
| Apache コア機能 | 説明 |
|---|---|
| ServerName | サーバが自分自身を示すときに使うホスト名とポート |
| DocumentRoot | ウェブから見えるメインのドキュメントツリーになる ディレクトリ |
| DirectoryIndex | クライアントがディレクトリをリクエストしたときに調べる リソースのリスト |
| ErrorLog | サーバがエラーをログ収集する場所 |
| AddDefaultCharset | レスポンスのコンテントタイプが text/plain あるいは text/html の場合に追加するデフォルトの charset パラメータ |
反映させる
設定がうまくいってるか、テストする。
$ service httpd configtest
Syntax OK
設定を反映させるために、再起動する。
$ service httpd restart
httpd を停止中: [ OK ]
httpd を起動中: [ OK ]