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【AWS】Route 53のDNSレコードタイプ

Last updated at Posted at 2024-04-04

Route 53とは

ドメイン管理機能と権威DNS機能を提供するサービス。
以下の3機能を提供する。

  1. ドメイン登録
    「example.com」のようなドメイン名を登録することができる。
  2. ルーティング機能
    ドメイン名またはサブドメイン名に紐づくIPアドレス情報をブラウザに受け渡す。
  3. ヘルスチェック
    接続先リソースの正常性を監視してくれる。
    リソースが使用不可の場合、Route53からAmazon CloudWatchへ通知することも設定可能。

【詳細】
Amazon Route 53 とは?

権威DNSサーバ(機能)とは

キャッシュDNSサーバの問い合わせに対して、自分の管理する範囲内のIPアドレスとドメイン名の対応表(レコード)を用いて、IPアドレスまたはドメイン名を返信するサーバ(機能)のこと。

要するに、DNS機能における案内人的な立ち位置です。

【詳細】
権威DNSサーバ

DNSレコードとは

上記の権威DNSサーバ説明の中に記載がある、対応表(レコード)がDNSレコードにあたります。
このレコードを元に、ドメイン名からIPアドレス(正引き)、IPアドレスからドメイン名(逆引き)の解決やその他諸々の設定をします。

DNSレコードタイプ(Route 53で利用できる13個+α)

レコード名 説明
A ホスト名/ドメイン名に対応するIPアドレス(IPv4)が書かれたレコード
AAAA ホスト名/ドメイン名に対応するIPアドレス(IPv6)が書かれたレコード
CAA ドメイン名に対応する証明書の発行を許可する認証局(CA)を指定するレコード
CAAレコードの作成により、第三者による証明書の発行を防止できる
CNAME ドメイン名に別名を指定するレコード
DS 子ゾーンのDNSKEYを参照するレコード
親ゾーンで設定する
※ゾーン:各DNSサーバが管理する範囲のこと
MX ドメイン宛のメールの転送先メールサーバと転送先の優先順位を指定するレコード
NAPTR 1つの値を別の値に変換または置換するためのレコード
例えば、電話番号をSIP URIに変換するなど
NS ドメイン解決ができるDNSサーバの名前を指定するレコード
解決対象のドメイン情報を所有している別DNSサーバへの接続先情報を指定
※自DNSサーバを指定することもある(自DNSサーバがドメイン情報を所有している)
PTR IPアドレス(IPv4/IPv6)に対応するドメイン名を指定するレコード(A、AAAAレコードの逆)
SOA ゾーンの管理情報が書かれているレコード
SPF メール送信を許可するサーバのIPアドレスやドメイン名を指定するレコード
メール受信サーバがこのレコードを参照し、レコードに記載があるメールサーバから送信されたメールかチェックする
※Route 53はこのレコードの作成を非推奨としているようです(代わりにTXTレコードの作成を推奨している)
SRV ドメイン名に関するアドレス以外の情報(優先順、負荷分散の重み、ポート番号)を指定するレコード
TXT ドメイン名に関連するコメント(テキスト情報)を指定するレコード
代表使用例としてはSPFレコードの代わりとして使用する
ALIAS Route 53独自拡張であるレコード(後述)

ALIASレコードに関して

ALIASレコードを設定することで、AWSサービスドメイン名のIPアドレスを直接取得してくれます。

CNAMEレコードは以下のようにクエリが2回発生します。

例:ELBにルーティングする

example.com にアクセス
→ example.comをCNAMEレコードで解決
→ ***.ap-northeast-1.elb.amazonaws.comをAレコードで解決
→ IPアドレス取得

ALIASレコードの場合は以下のように1回のクエリで完了します。

例:ELBにルーティングする

example.com にアクセス
→ example.comをAレコードで解決
→ IPアドレス取得

Aレコードに直接指定すればいいんじゃない?と考えましたが、IPアドレスは動的に変化する可能性があるため、ALIASレコードを使う必要があるようです。

また、ALIASレコードはZone Apex(ゾーンの最上位ドメイン)に登録ができます。

CNAMEレコードはZone Apexに登録ができません。(DNSの仕様)

結論

エイリアスレコードのメリット・使い所

  • ドメイン名を持つAWSサービスに直接ドメインを設定できる
  • 最上位ドメインにエイリアスを設定したいとき
  • レスポンス速度を上げたいとき(直接IPアドレスを返してくれるため、CNAMEより速い)

【詳細】
Amazon Route 53のALIASレコード利用のススメ
【Route53】Zone Apex と CNAME とエイリアスレコードについて整理する

余談

DNSの通信に割り当てられるポート番号が「53」であることが、Route 53の由来らしいです。

参考

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