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イントラネットで地図サービスを使いたい1-概要編-

Last updated at Posted at 2019-04-08

概要

 WebGisを作ろうとして参考となるサイトが少なかったので、自分で調べたこととか顛末を備忘録としてQiitaの勉強がてら綴る。

初投稿:2019/04/09
最終更新:2019/05/18

紙地図はあるけど…

 たびたび地図を使う機会があるのだが、大きな紙地図をまいど机に広げており、デジタル世代の自分としてはやり辛い。
 幸いなことに、一人一台、作業用のパソコンがあったので、社内向けサイトを任せれていたこともあり、GoogleMapのようなものを自作できないかと着手した。

地図サービスって?

 さて、いざつくることにしたが、昔C++を多少齧って、htmlとcssを独学でちょっと勉強した程度の能力しかないので、とりあえずGoogle先生に聞く。
「地図サイト 自作」と調べてみると、出てくるのはAPIとかアプリとかとかやりたいこととは違うものばかり……
 なので、まずは地図サービスの正式な名称を調べたところ、
WebGis(GeographicInformationSystem)
というらしい。
 今度は「webGis自作」で調べてみると、有料のソフトウェアとかが出てくるなか、それっぽいものが……

LeafletとOpenLayers

 フリーのWeb地図サービスとして、下記のものを見つけた。
Leaflet
OpenLayers
 結論から言えば、イントラネットにおいて、デフォルトの地図、シンボルやポリゴンの表示はできたものの挫折した。

挫折した原因
・導入可能なフリーの地図画像がない。
・必要な機能を付加する技能がない。

界隈の人を探す

 挫折してひと月、やはり導入を諦めきれず。情報収集のためTwitterで地図界隈の人が居ないか調べたところ、とある方に行きついた。
谷 謙二さん
・埼玉大学 人文地理学教員
・MANDARA(GISソフト)の開発・提供
・Web地図サービスの開発・提供
詳しくはコチラ

 一度挫折し、出来たらラッキーくらいの軽い気持ちで見ていると、Google、yahoo!、bingといったよく目にする地図とは異なる地図を知った。

その名は地理院地図

百聞は一見にしかず。実際に見て欲しい。
地理院地図
その名の通り、地理院が提供している地図サービスである。
 地理院ってなんなの?というと、ざっくりいえば、国土交通省に置かれている日本国内の地図を作る公的機関で、正式名称を国土地理院という。

なぜ地理院地図を?

 話は戻る。地理院地図を知ったわけだが、そこで、なぜ、個人が製作したWebGisで地理院地図が利用されているのかという疑問が浮かんだ。
  というのも、挫折した一因となった地図画像は、GoogleやYahooなどの地図は使用に著作権上の問題があったからだ。
 もし、地理院地図の画像を利用できれば、技術上の問題だけなので、クリアできるのでは、と、いうわけで地理院地図の利用規約を調べてみることに……

地図画像の利用

 さて、ここから小難しい話になる。
法令」についてである。
 地図画像について「測量法」と「地理院コンテンツ利用規約」に基づいた手続きを行えば、利用できるらしい。
 さて、地理院地図に使われている地図画像だが、正式には「地理院タイル」といい、さらに、地理院タイルは「基本成果」と「基本成果以外」にわけられる。今回、使用したいのは基本成果なので、そちらについて地理院に問い合わせた結果を書く。

地理院に問い合わせた結果
・「社内、サークル、同好会等」に含まれ「電子地形図をGISの背景図等に利用」は測量成果の複製に該当するため申請不要
・「国土地理院コンテンツ利用規約」が適用され、これに従った出典を明示のうえ使用
・独自情報の追加は可能
 むしろ国土地理院の測量成果は独自情報を付加して利用することを想定

※場合によって、申請が必要なので、利用する場合、問い合わせることを強く推奨する。

政府のオープンソース施策

 上記の地理院タイルの利用手続きを調べていた最中、政府がオープンソース施策というものを進めており、なんと、地理院地図のソースコードがGithubで公開されていた。
 leafletベースで作成されているようで、今後はこれを使ってイントラネットにWebGisを導入していく。

WebGisをつくる

素材が揃ったので、オープンソースをもとに導入していくが、詳細についてはまた、別に記事をつくる。

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