何回かに分けてCognos Analyticsを無料学習する第3回です。
前回までで、CSVファイルのアップロードを学びました。
今回はアップロードしたCSVファイルからダッシュボードの作成、さらに別のCSVファイルをアップロードした後に、2つのCSVファイルを結合してレポートで使用する手順を学びます。
##手順
Cognos Analyticsへのアクセスは、第一回の手順でアクセスして下さい。
http://qiita.com/shinyama/items/6cb67ac7e82e9cd9c889
「個人用コンテンツ」に「製品年別販売数量.csv」が存在する、第二回目の後の状態で開始します。
左黒帯の赤枠の「視覚化」アイコンを選択すると、図のようにチャートのテンプレートが表示されるので、赤枠の「クラスター縦棒グラフ」をつかみ、図のように灰色のキャンバスにドロップします。
CSVファイルの各データアイテムを、縦棒グラフの「X軸:製品」「色:年」「値:数量」となるようにドラッグ&ドロップします。
チャートの右上のアイコンを選択すると、この表示になりますので、自分の見やすい大きさになるように、チャートの端を引っ張って、サイズや位置を調整します。
CSVのデータを見る、簡単なダッシュボードが作成できたところで、保存しておきます。
次に、別のCSVファイルを用意してアップロードを行います。
手順は第二回で説明していますので、詳細は割愛しますが、レポートを作成して「製品ライン」「製品タイプ」「製品」をリストに配置し、CSVでダウンロードします。
レポートは「製品マスター」という名称で保存しておきます。
「個人用コンテンツ」に「製品マスター.csv」がアップロードされました。
この状態から、第二回でアップロードした「製品年別販売数量.csv」と、先ほどアップロードした「製品マスター.csv」を結合して、レポートで使用しようと思います。
「アップロードされたファイル」を選択し「製品マスター.csv」「製品年別販売数量.csv」にチェックを入れ「開始」を選択します。
このように選択されたソースに2つのCSVファイルが表示されます。
「製品マスター.csv」「製品年別販売数量.csv」を図の様にドラッグ&ドロップします。
ドロップした二つのエントリーを「Ctrlボタン」を押しながら選択し、右クリックで「結合」を選択します。
「製品販売データ・モジュール」という名称で、個人用コンテンツに保存します。
個人用コンテンツに「製品販売データ・モジュール」が保存されました。
このデータ・モジュールを使い、レポートを作成してみます。
「+新規」から「レポート」を選択します。
リストを作成し、図のように「製品ライン」「年」「数量」をリストに配置します。
「製品ライン」を選択し、赤枠の「グループ化/グループ化を解除」を選択します。
レポートを実行してみます。赤枠のアイコンから「HTMLを実行」を選択します。
レポートは以下の表示になります。
「製品マスター.csv」からの「製品ライン」で、「製品年別販売数量.csv」の「数量」のデータが集計されている事がわかります。
今回は以上となりますが、最後にご紹介した「データ・モジュール」の意味をご紹介しておきます。
左側の「従来型BI」はCognos BIのFramework Managerに代表されるような、巨大なデータモデルを専門の技術者が開発し、そのモデルを元に各レポートを作成する、これまでプロジェクトベースで行われてきたデータモデル開発方式になります。
それに対して、近年のセルフサービスBIでは、エンドユーザー自身が小さなモデルを多数作成し、1個のモデルで1個か2個のレポートを作成する程度の、用途が非常に限られたモデルのため、高度な技術を必要としない開発方式になります。
Cognos Analyticsでは、この両方のデータ開発モデルが提供される、他に類を見ない製品となっています。
従来型BI方式:Framework Manager
セルフサービスBI方式:データ・モジュール
という事です。
データ・モジュールの機能、是非使ってみて、簡単にデータモデルが作れる事を実感頂ければと思います。
以降を投稿しましたら、こちらにリンクを貼ります。
第一回:アカウントの作成
http://qiita.com/shinyama/items/6cb67ac7e82e9cd9c889
第二回:簡単なレポートの作成&データのアップロード
http://qiita.com/shinyama/items/af378eede10f9c61eec2
第三回:データモジュール
http://qiita.com/shinyama/items/c1b7908b2a8bed2c1523
第四回:Bluemix dashDBとの接続
http://qiita.com/shinyama/items/5407cf12bd5575f50c47
番外編:Cognos 10 BI と Cognos Analyticsの機能マッピング一覧
http://qiita.com/shinyama/items/484dc322c3cbdb2cda63