ArchLinux インストール覚書より始めたArchLinuxプロジェクト。ArchLinuxサーバとFreeNASをiSCSIで接続する事に決めました。そこでFreeNASをiSCSIターゲットとするように設定します。
その為の基礎知識などはまだ・ArchLinux インストール覚書にまとめたので、必要に応じて参照ください。
zvol作成
- ストレージ>ボリューム でボリューム一覧を表示。
- tankの下のtankを選択。
- 画面最下に並んでいるアイコンの右端のCreate zvolアイコンをクリック。
- 表示されるCreate zvolダイアログの必要項目を設定。
- zvol name: 名前を付ける、今回は iscsi0 とする。
- Size for this zvol: 後述の通りシン・プロビジョニングできるので、残り容量にこだわらず目一杯の最大値を指定できる。今回は利用可能容量ギリギリ(2TiB)とする。
- Force size: 80%を超える容量を使用可能にするかどうか、らしい。今回はとりあえずチェックしておく。
- 圧縮レベル: 継承を選択。今回は親がlz4なので、それを継承する事になる。
- Spase Volume: チェック。シン・プロビジョニングの事らしい。シン・プロビジョニングの基礎知識はここがわかりやすい。
- Add zvol ボタンをクリック。
- tank/tank/iscsi0 が出来た事をGUI上で確認。
ここまでは簡単です。
iSCSIターゲット設定
基本的にまだ・ArchLinux インストール覚書で紹介した参考文献の手順通りにやっています(手順公開ありがとうございます!)。それなりの分量になりますが、1つずつ丁寧に設定していくだけです。
共有>Block(iSCSI)
Target Global Configuration
基本的には何もいじりません。デフォルトのまま。
ポータル
このFreeNASマシンのNICの情報というか、iSCSIイニシエータからの接続を待ち受ける窓口の設定です。複数NICを使用するような場合を想定しているようです。
- コメント: 後で思い出し易い一言を書いておきます。
- Discovery Auth Method: 指定なし。参考: iSCSI ベースのストレージネットワークにおける認証の構成
- 認証グループの探索: 指定なし。というか、選択肢がそれしかありません…
- Portal IP
- IPアドレス: このFreeNASマシンのIPアドレスが表示されるので、それを選択。今回はNICが1枚しかないしIPアドレスも1つなので、深く考えずに 0.0.0.0 でOK。
- ポート: こういう所で変なポートを選択しても仕方ありません、デフォルトの 3260 にしておきます。
イニシエータ(複数)
ここは、接続元をしっかりと限定しておいた方が、防犯の意味で望ましいでしょう。うっかりミスすると全くつながらなくて四苦八苦する事になりますが。
その辺のバランスを考慮した上、家庭内LANである事を踏まえて、ネットワークだけ指定する事にしました。
- イニシエーター(複数): ALL
- 認証されたネットワーク: 192.168.0.0/24 とか、なんかそんな指定。
- コメント: 適当に。
認証されたアクセス
何も設定しません。この設定が何を意味するか、実はまだよくわかっていません…
ターゲット
- ターゲット名: iscsi0 にしました。忘れにくく思い出し易い名前にしましょう。
- ターゲットエイリアス名: 空欄。ターゲット名が長い場合に、別名を付けられるようです。
- iSCSI Group
- ポータルグループID: 上記で設定したポータルが選択肢に表示されるので、それを選択。
- イニシエータグループID: 上記で設定したイニシエーターが選択肢に表示されるので、それを選択。
- 認証方法: 指定なし
- 認証グループナンバー: 指定なし
エクステント
- エクステント名: iscsi0 にしました。忘れにくく思い出し易い名前にしましょう。
- エクステントタイプ: デバイスを選択。
- シリアル番号: デフォルトのままでよろしいかと。
- デバイス: 上記で作成したzvolを選択。
- 論理ブロックサイズ: 512。これが推奨らしい。
- Disable Physical Block Size Reporting: デフォルトのままチェックしない。良くわかりませんが、一部でうまく動かないとヘルプに書いてあるので、その場合にチェックすればいいと思います。
- Available Space Threshold (%): 80にしときました。
- コメント: 今回は空欄で。
- Enable TPC: デフォルトのままチェック。
- Xen initiator compat mode: デフォルトのままチェックしない。Xen使いませんし。
- LUN RPM: デフォルトのままSSD。windowsで使用する時に、デフラグがどうとかでSSDにしといた方がいいらしい。VMWareでもスワップデバイスとして使用する時はSSDとか。
Associated Targets
- ターゲット: 上記で作成したターゲットを選択。
- LUN ID: Auto。SCSIを多少でも理解していたら設定してもいいかも知れませんが、元々LUN IDの設定なんか面倒以外の何者でもありませんでしたし。
- エクステント: 上記で作成したエクステントを選択。
サービス
iSCSIサービスをONにします。
以上
とりあえずエラーは出てない…のかな?次はいよいよArchLinuxサーバマシンでiSCSIイニシエータを設定します。その際の挙動などによっては、この投稿を修正する可能性があります。