ArchLinux インストール覚書で示したArchLinuxプロジェクトの続き。古いデスクトップマシン Inspiron 530s をサーバに仕立てるに当たり、ストレージの一部を我が家の FreeNAS ファイルサーバにする作業です。極めて家庭的な事情により作業時間がブツ切りになるので、思考過程のメモ書きを兼ねて極小記事の量産になります。という話はArchLinux インストール覚書の前書きにも書いたけど、いよいよそうせざるを得ない状況になったというか。
結論としては iSCSI で共有します。共有という言い方はおかしいですが…それはどうでもよくて、今回はその判断の根拠を。
検討
FreeNASを外部ストレージとして利用する為のプロトコルについては、選択肢がいくつかあります。
CIFS(SMB)
これは元がMicrosoftの規格で、色々と設定が多い。それだけに勉強がてらやってみるという手もありますけども。サーバの為の基本設定として採用するのはちょっと、個人的には避けたい。サーバ周辺はなるべくLinuxで固めたいし。
NFS
最初はNFSを利用しようとしてました。しかし調べてみると、意外と気を使わなきゃいけないらしい事がわかってきて、ちょっと面倒な気分に… やり始めれば一気に終わりそうだとは思うのだけど。どうも今時の技術としては応用範囲が狭そうだし…
iSCSI
それで悩んだ時に気付いたのがiSCSI。単なるストレージ提供の規格であり、ファイル共有しないし、してはならない(参考文献: iSCSIとは何か)。しかし今回の目的はそのものズバリ「サーバに対して絶対壊れないストレージを提供する」のみ。サーバで管理しているファイルの共有はサーバ側でサービスを提供する予定。だからこれで問題はありません。問題無いんですよ ←根拠の無い一抹の不安をどうしても拭い去れないので、自分を説得する為に2回言いました。
そしてもう1つ、速度差。NFSよりもiSCSIの方が速い。これを調べた事例はぐぐると沢山出てくるのでそちらを参照してください。ギガビットイーサで接続すると、ローカルストレージとほとんど変わらない速度で読み書きできる模様。原理的にiSCSIはファイル共有の為の(プロトコル上の)気遣いが不要なので、理論上の通信速度がそのまま出るはずで、当たり前ではあります。
結論
我が家のArchLinuxサーバ⇔FreeNAS接続プロトコルはiSCSIに決定。問題があったら、その時にまた考えます。