前編ではADの構築と、各サーバのドメインへの参加までの手順を見ました。
本編ではWindows Server Failover Clustring(WSFC)の構築をやってみます。
##全体構成
- その1:前提知識の整理と基礎環境構築編
- その2:WSFC(Window Server Failover Clustering)構築編
- その3:AlwaysOn構築編
- その4:接続確認編
- その5:テストしてみる
- その6:その他(可用性グループへのDB追加など)
##本編での主な内容
- WSFCの構築
WSFCを構成し、SQL1,SQL2をノードに追加します。
##WSFCの構築
では、SQL1とSQL2においてWSFCの構築・構成を行ないます。SQL1,SQL2は素の状態のWindows Serverを想定しています。
SQL ServerのインストールはWSFCの前でも後でも大丈夫です。
なお、以後の作業は、SQL1,SQL2においてドメインadministrator(bluecode¥administrator)でログインして行うものとします。
初回のログイン時には、前回ログイン時のアカウントがキャッシュされているので注意して下さい。
###フェールオーバークラスタリングの追加
SQL1,SQL2にて、役割と機能の追加で、フェールオーバークラスタリングを追加します。
また、この時、同じリストにある(一番上)「.NET Framework 3.5 Features」もインストールしておいてください(SQL Server インストール時の依存関係で引っかかるので)。
インストールが完了したら、SQL1(もしくはSQL2でも可)の管理ツールから「フェースオーバークラスターマネージャー」を開き、下段の方にある「構成の検証」をクリックします。
ウィザードがスタートするので、「参照」をクリックし、自分自身(SQL1)を含めた検証対象のサーバを追加します。
テストをするのが推奨なので、そのまま進みます。
実施するテスト内容が表示されますので、次への進みます。
テストが実行されます。数分かかります。
テストが完了しました。
いくつかのワーニングがありますが、「テストは正常に完了しました」と出ていれば大丈夫です。
デフォルトのまま次に進むと、そのままクラスターの作成ウイザードが開きます。
クラスター名を指定します。特に何でもいいです。ここではTEST-CLUSTERとしました。
私はDHCP構成でやっているのでIP聞かれませんが、IPアドレスを聞かれたら適切なIPを入力します。
作成内容が表示されるので、次へ進みます。
クラスターが作成されました。
いくつかのワーニングがありますが、「正常に完了しました」の文字があれば大丈夫です。
ノードを選択し、各サーバがノードに追加されているか確認して下さい。
私はMacアドレスでDHCPのIPを固定していたので、実サーバのIPとクラスタのIPが重複し、少しハマりました。本番環境ではDHCPでサーバを立てることはないと思いますので、問題ないでしょう。
ここまでの手順でAlwaysOnのベースとなるWSFCの構成が完了しました。
今回はここまで。続きはその3で。