しおり
CentOS6.5でDRBD8.4を使ってみる - vol.0 準備編
CentOS6.5でDRBD8.4を使ってみる - vol.1 インストール編
CentOS6.5でDRBD8.4を使ってみる - vol.2 Corosync設定編
CentOS6.5でDRBD8.4を使ってみる - vol.3 DRBD初期設定編
CentOS6.5でDRBD8.4を使ってみる - vol.4 CRM設定編
注意事項
ここで使用しているLinux-HA Japan配布のPacemakerは古いバージョンです。
Pacemaker 1.1.12が2015年3月現在の最新で、corosync.conf
の設定項目が変更されていたりSysVinitではなくUpstartを使用するように変更されていたりします。
http://linux-ha.sourceforge.jp/wp/ をご確認の上、適宜設定をお願い致します。
DRBDをインストール
CentOS 6.4 64bit版にDRBDをインストールします。
ELRepoの導入
DRBDのRPMパッケージを配布しているELRepoを利用します。
rpm --import https://www.elrepo.org/RPM-GPG-KEY-elrepo.org
rpm -Uvh http://www.elrepo.org/elrepo-release-6-6.el6.elrepo.noarch.rpm
DRBD 8.4の導入
DRBD 8.4をインストールします。
yum install -y drbd84-utils kmod-drbd84
drbd84-utils
はユーザースペースで動作するユーティリティ群、 kmod-drbd84
はカーネルスペースで動作するDRBDのカーネルモジュールです。
自動起動の停止
DRBDの制御はPacemakerに任せるので、自動起動しないようにします。
chkconfig drbd off
Pacemakerのインストール
Linux-HA Japanリポジトリの導入
Linux-HA Japan配布のリポジトリパッケージを利用します。
2014年8月31日時点での最新版は1.0.13-2.1です。ダウンロードして /tmp
に展開します。今回はJAISTさんのミラーを利用させていただきます。
curl "http://jaist.dl.sourceforge.jp/linux-ha/61791/pacemaker-1.0.13-2.1.el6.x86_64.repo.tar.gz" | tar -zx -C /tmp
cp /tmp/pacemaker-1.0.13-2.1.el6.x86_64.repo/pacemaker.repo /etc/yum.repos.d/
CentOSリポジトリを修正
CentOSのBaseやUpdatesに含まれるPacemakerパッケージと、Linux-HA Japanリポジトリに含まれるPacemakerパッケージが衝突しますので、
CentOS BaseとUpdatesから除外する設定をします。
/etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo
の [base]
セクションと [updates]
セクションにそれぞれ以下の行を追加します。
exclude=pacemaker pacemaker-libs corosync cluster-glue heartbeat resource-agents
Pacemakerをインストール
執筆時のLinux-HA Japan推奨はPacemaker+Heartbeatですが、ここではCorosyncを使用します。
yum install -y pacemaker corosync pm_extras
Corosyncは自動的に起動してしまうと都合が悪いので、自動起動をしないよう設定します。
chkconfig corosync off
また、pm_extrasがheartbeatに依存関係を持っていてインストールされてしまいますが、heartbeatを使用しないので自動起動をオフにします。
chkconfig heartbeat off