16
15

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

CentOS6.5でDRBD8.4を使ってみる - vol.0 準備編

Last updated at Posted at 2014-08-31

本稿について

DRBDをつかった高可用性ストレージを構築する際の手順をチュートリアル形式で書いています。

世間に出回っている情報と大きな違いはありませんが、一つ前のDRBD 8.3の情報が多く、DRBD 8.4がなかなか見つからなかったので敢えて書いてみました。

しおり

CentOS6.5でDRBD8.4を使ってみる - vol.0 準備編
CentOS6.5でDRBD8.4を使ってみる - vol.1 インストール編
CentOS6.5でDRBD8.4を使ってみる - vol.2 Corosync設定編
CentOS6.5でDRBD8.4を使ってみる - vol.3 DRBD初期設定編
CentOS6.5でDRBD8.4を使ってみる - vol.4 CRM設定編
CentOS6.5でDRBD8.4を使ってみる - vol.5 スプリットブレイン編1

DRBDについて

DRBD(Distributed Replicated Block Device)はLINBIT社のOSSで、ネットワーク越しにディスクをミラーするものです。

HAクラスタでは共有ディスクを使用することで、フェイルオーバー後も同じデータを参照できるようにすることがありますが、DRBDはそれぞれのノードがデータを持つことで「シェアードナッシング」を実現できます。
「シェアードナッシング」についてはWikipediaの記事を参照ください。

DRBDは PrimarySecondary の2つ役割(ロール)を持ち、読み書き可能なのは Primary のみです。
Secondary は読み込みすらできません。
Primary に障害が発生した場合には、 Secondary を Primary に昇格させることでサービスの引継ができます。
DRBDそのものには、ロールを自動的に制御する仕組みが無いため、PacemakerというOSSを組み合わせて使用します。

蛇足ですが、FreeBSDで動作するDRBDと同様な目的を果たすソフトウェアとしてHASTが有名です。

準備

DRBD(8.x)は基本的に2ノードで利用します(3ノードとか、4ノードとかも可能ですが、複雑になります)ので、マシンを2台用意します。

ディストリビューションはCentOS 6.5の64bit版を使用し、ホスト名はそれぞれ drbd1drbd2 しています。

NICについて

基本的な構成は次のようなものですが、冗長性を高める場合には上から優先してNICを追加していきます。

  • 死活監視用NIC 1枚
  • データ同期用NIC 1枚
  • サービス用NIC 1枚

今回は基本的かつ最低限な構成(最低限過ぎず、盛り過ぎもしない)で、上の構成にします。

ディスクについて

ディスクについても、OSとデータと別ディスクにしたり、RAID1以上のアレイをストライプにしたりと、速度と信頼性を高める構成にするのが普通です。
しかしながら、ここではわかりやすくするために次のような構成にしています。

  • OSとデータは別ディスク
  • RAIDは使用しない

KVMで動作する仮想マシンで構築しているため、OSディスクは /dev/vda に、データディスクは /dev/vdb になっています。
環境に合わせて読み替えを行ってください。

IPアドレス

IPアドレスをそれぞれ次のように設定しています。諸事情によりIPアドレスが揃っておりませんが、ご容赦ください。

drbd1 ノード

  • eth0: 192.168.100.59/24 (サービス用, SSH接続用)
  • eth1: 192.168.130.18/24 (データ同期用)
  • eth2: 192.168.128.15/24 (死活監視用)

drbd2 ノード

  • eth0: 192.168.100.60/24 (サービス用, SSH接続用)
  • eth1: 192.168.130.19/24 (データ同期用)
  • eth2: 192.168.128.16/24 (死活監視用)
16
15
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
16
15

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?