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やってみよう分析!Appendix A-1:Windows 7 Professional + Visual Studio Express 2013にCUDA6.5をインストール

Last updated at Posted at 2014-08-21

#はじめに

今回も始まりました。やってみよう分析!シリーズ

__Appendix A-1__では、GPU(Graphics Processing Unit)計算を実行するための __CUDA6.5__ドライバーを Windows 7 Professional + __Visual Studio Express 2013__の環境上にインストールする方法を簡単に紹介します。インストール後、サンプルコードを実行して __Mandelbrot集合__を描画させてみましょう。

GPUについての紹介はこちらのサイトを参照ください。

ここで紹介したインストールプロセスを実行したマシン環境は

  • Windos 7 Professional 64bit
  • GeForce GTX 650

です。

##Visual Studio Express 2013をインストール
Visual Studio Express 2013は __VisualBasic, VisualC++, C#__を開発するための環境で、無償で使うことができます。
Visual Studio Express 2013はマイクロソフトのサイトからダウンロードできます。

fig01.png

途中でMicrosoftのアカウントにサインインすることを要求されるので、アカウントを予め作成しておきます。

fig02.png

サインインするとダウンロード画面に遷移します。ここでは __for Windows Desktop__を選択することにします。

fig03.png

ダウンロードされるファイルを実行するとインストールが開始されます。あとはインストールが完了するまで待つだけです。インストールが完了したら次はCUDA6.5のインストールを行います(Visual Studio Express 2013のインストールが完了し再起動を要求されたら、一度再起動します)。

##CUDA6.5をインストール
__NVIDIA__のCUDA zoneこのページから __CUDA6.5(2014/08/21時点最新)__をダウンロードします。自分はデスクトップのWindows 7 64bitを使用しているのでそれに対応するファイルをダウンロードしました。ファイル容量が大きいのでダウンロードが完了するまでしばらく待ちます。

fig04.png

ダウンロードしたファイルを実行するとインストールが開始します。途中全てOKして進み, インストールを要求されるドライバもインストールします。

インストールが完了したらVisual StudioからCUDAを使えるように下記の操作を行います(PC環境によって下記のフォルダ場所は適当に読み替えてください)。

C:\Program Files (x86)\MSBuild\12.0
C:\Program Files\NVIDIA GPU Computing Toolkit\CUDA\v6.5\extras\visual_studio_integration\MSBuildExtensions

にあるファイル(下記)すべてをコピペします。

  • CUDA 6.5.props
  • CUDA 6.5.targets
  • CUDA 6.5.xml
  • Nvda.Build.CudaTasks.v6.5.dll

##Sample Codeを実行してみる
それではサンプルコード(Mandelbrot集合の描画)を実行してみましょう。下記フォルダのMandelbrotフォルダをコピーして複製し適当に名前をつけます(ここではMandelbrotCopy)。
C:\ProgramData\NVIDIA Corporation\CUDA Samples\v6.5\2_Graphics

fig05.png

MandelbrotCopy内のMandelbrot_vs2013.vcxprojを起動させます。

fig06.png

Visual Stusioが立ち上がると必要なインクルードファイルがインポートされます。起動したらVisual Stusioの __ビルドタブ__の __ソリューションのビルド__を実行します。ビルドが問題なく完了したら、__デバッグタブ__の __デバッグなしで開始__を実行します。これでMandelbrot集合が表示されます。

fig07.png

##新規ファイルのビルドについて

Visual Studio 2013を使って新規ファイルを作る場合、CUDA6.5をインストールすると付随してくるC:\ProgramData\NVIDIA Corporation\CUDA Samples\v6.5\0_Simple内のサンプルコードを活用すると便利です(アドレスは筆者の環境でのもの)。というのも、完全に新規からファイルを作るにはVisual Stuadio 2013上で様々なインクルードファイルやライブラリにパスを通さなければならず、その作業が面倒だからです。サンプルコードには既にCUDAを使うための設定がされているので、この設定を簡略化することができます。

0_Simpleの中にはtemplateフォルダが存在します。これをコピーしてtemplate.cuファイルを書き換えて使うと便利です。

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##こちらもよろしくおねがいいたします。

###入門編

###第1部イントロダクション

###第2部エクセルで学ぶ分析入門

###第3部 データ可視化(ビッグデータに限らない)

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