今回は
前回はopentokの基礎知識を整理しました。今回は利用料についてもう少し掘り下げてみます。
出典はこちら:tokbox.com/pricing
基本の考え方
tokboxは通信時間に応じて課金されます。ここでは120円/ドルと想定して計算してみます。また、最大20%のボリュームディスカウントは、桁には影響ないため無視します。
- ユーザーA → ユーザーB に映像/音声を片方向で流す場合は、0.5セント/分
- ユーザーA ⇔ ユーザーB 双方向で映像/音声を流す場合には、1セント/分
つまり、通常のWeb会議として2人で使うなら、1セント/分、60セント/時間、72円/時間 かかる、という計算です。
多人数の場合
片方向(配信)の場合
片方向の映像配信の場合、視聴している人数で課金されます。
- 例えば3人が視聴している場合は ×3。 1.5セント/分、90セント/時間、108円/時間
双方向(会議)の場合
多人数で双方向通話なら、すべての経路分の通信料がかかります。
- 例えば4人会議なら ×12。6セント/分、$3.6/時間、432円/時間
ケーススタディ
(1) 2人のビデオチャット
- 100組のペアが、毎日30分通話するとする。月当たり900分/ペアの通話
- 全体では $900/月、108,000円/月の利用料
(2) 4人の会議
- 4人のチームが100組、週当たり1時間、月4時間の会議を行う
- 通信経路は4C2 ×2 = 12
- 全体では $1,440/月、172,800円/月の利用料
(3) 6人の会議
- 6人のチームが100組、週当たり1時間、月4時間の会議を行う
- 通信経路は6C2 ×2 = 30
- 全体では $3,600/月、432,000円/月の利用料
(4) 100人のセミナー
- 100人が視聴するセミナーを、1回あたり2時間、月10回行う
- 全体では $600/月、72,000円/月の利用料
こうしてみると、同時に参加する人数が多い会議は、やっぱり費用がかかります。
録画の場合
opentokでは録画の機能も提供されています。
出典:tokbox.com/platform/archving
- 通話人数にかかわらず 3.5セント/分
- 同時に通話している人数分が合成され、1つの動画になる
- ただし、実用的な人数は6人まで。最大9人まで可能だが、画質は劣化する
- ※どこかで見たのですが、現在出典不明です...
- デフォルトではtokboxの管理下のストレージに保管され、72時間で削除される
- それ以上の期間保存したい場合は、自分のS3やAzureのストレージと連携させる
録画料金のケーススタディ
(1) 2人のビデオチャット
- 100組のペアが、毎日30分通話するとする。月当たり900分/ペアの通話
- 全体では $3,150/月、378,000円/月の録画料金
(2) 4人の会議
- 4人のチームが100組、週当たり1時間、月4時間の会議を行う
- 全体では $840/月、172,800円/月の利用料
(3) 6人の会議
- 6人のチームが100組、週当たり1時間、月4時間の会議を行う
- 全体では $840/月、172,800円/月の利用料 ※4人の場合と同じ
(4) 100人のセミナー
- 100人が視聴するセミナーを、1回あたり2時間、月10回行う
- 全体では $42/月、5,040円/月の利用料
録画料金は、形態によってかなり違ってきます。1対1の録画は割高に感じられますね。
次回は
次回は通信経路について、もう少し掘り下げてみる予定です。