1.はじめに
ターゲットモデル(出力対象となるモデル)以外にも、スライサに必要な要素として、サポート/ラフト/スカート(ブリム)があります。
ここでは、スカート/ブリムについての説明です。
スカート/ブリムについては、其の5の3項を参照下さい。
2.スカート/ブリムの構造
スカート/ブリムは、インフィルのない、ループのみで構成されています。
3.スカート/ブリムモデルの生成
- ターゲットモデルの第1層をスライスし、閉領域を求める。
- 閉領域をパラメータに従い拡大する。(内側の外壁)
- 閉領域複製し、複製した閉領域をパラメータに従い拡大する。(外側の外壁)
- 2/3で求めた2つの閉領域をポリゴン化する。
- 平面ポリゴンからパラメータに従い、垂直方向(下)へ掃引した形状になるように立体化(モデル)する。
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スカート/ブリムはこの後、上へ移動させます。
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任意のスカート/ブリムモデルは4に相当するSTLファイルとする。
指定されたスカート/ブリムモデルの面の法線を整列(上向きへ)する。
上記の1~4は実施しない。
上記の5は同様に実施。 -
上記1でサポートがある場合、サポートモデルも同様にスライスし、2つの閉領域から全てを含む閉領域を求めます。
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上記1でラフトを利用する場合、ラフトモデルをスライスします。
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上記4については其の14 閉領域からのポリゴン化アルゴリズムを参照下さい。
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上記5については其の15 平面ポリゴンの立体化アルゴリズムを参照下さい。
4.スカート/ブリムモデルのスライス
構成で示したようにインフィル無しのループ形状のみとなります。
モデルをスライスし、内側の外壁となる閉領域を順次拡大し、経路を取得していき、外側まで繰り返します。