この記事の内容
- JavaScriptの変数の特徴
- JavaScriptの基本データ型の種類について
目次
(1) 学習環境の構築と基本的な書き方
(2) 変数とデータ型 <-- この記事の内容
(3) 演算子および配列
(4) 制御構文と関数
(5) 関数の応用1
(6) 関数の応用2
(7) オブジェクトの基礎
(8) JavaScriptのオブジェクト指向プログラミング1 概要
(9) JavaScriptのオブジェクト指向プログラミング2 オブジェクトの作り方と継承
(10) JavaScriptのオブジェクト指向プログラミング3 多態性
(11) JavaScriptのオブジェクト指向プログラミング4 カプセル化
(12) ES6の新機能について
JavaScriptでの変数の宣言
基本的な書き方を観てきたところで、今回は変数について。
JavaScriptでは、データ型に依らず全ての変数は var
というキーワードをつけて宣言する。CやJavaのようにプログラマの方で変数のデータ型を明示的に指定するものではない点、注意する。
var s = "あいうえお";
console.log(s); // あいうえお と表示される
var a, b, c; // 複数の変数を同時に宣言することも可能
a = 3;
b = 2;
c = a + b;
console.log(c); // 5 と表示される
変数そのものに特定のデータ型を指定しているものではないため、以下の様なコードはエラーにならない。
var a = 123;
a = "あいう";
console.log(a); // あいう と表示される(エラーにならない)
※補足:実は var
キーワードをつけずに変数を宣言することも可能。ただ、var
の有り無しで若干異なる部分が出てくるため、基本的には var
をつけて宣言する。(var
をつけない場合については、後の記事で説明。)
JavaScriptのデータ型
JavaScriptで用意されている基本データ型(と呼べるもの)には、以下のものが用意されている。
データ型 | 説明 |
---|---|
数値型(Number) | 整数や実数 |
文字列型(String) | クォーテーションで囲んだ文字の並び |
真偽値型(Boolean) | 真(true)か偽(false)のみ |
配列型(Array) | 通常の配列 |
オブジェクト型(Object) | プロパティとメソッドをもつ。連想配列として利用できる。 |
Null型(Null) | 意図的に何も入っていないことを指定するための型 |
未定義型(Undefined) | 変数が初期化されていない状態のように、必然的に何も定義されていない状態を表す型 |
ある変数には何の型のデータが入っているかを調べるには typeof
というキーワードを利用する。
var a = 123;
var b = "abc";
var c; // 初期化しない
console.log(typeof a); // number と表示される
console.log(typeof b); // string と表示される
console.log(typeof c); // undefined と表示される
補足:予約語
JavaScriptにも、変数名として利用できない「予約語」が存在する。一覧は、以下のページを参照。
https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/JavaScript/Reference/Reserved_Words
次回予告
演算子および配列