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Mithril.js 試してみた(1) todo アプリを作り始める所まで

Last updated at Posted at 2015-08-02

Mithril.js を試してみた

  • jQuery はなんだか最初は簡単だなぁ、と思って使ってみたが、やっている内に、泥臭いし、たくさんコードを書かないといけないし、DOMに追加したり、削除したり、順番を変えたり、保持しているデータとDOMを同期させる仕事をやるだけで疲れてきて、嫌いになった。

  • Angular.js (Google) も試してみて、最初は感動したけど、なんかいろいろと難しくて挫折した。

  • React.js (Facebook) は、絶対これが本命だと思って、すごく期待して、本まで買って試していたが、ちょっと覚える事が多くて、どうしようかと迷っていた。

  • Riot.js もちょっと試そうかと思ったけど、やっぱり覚える事が多くて、大変そうに思えた。

  • Mithril.js は、なんか思った通りに書ける気がする。覚える事が少ない。軽い。速い。
    JavaScriptオンリーでHTMLもCSSも書ける感じだ。

現時点で Virtual DOM を使うフレームワークは正解だと思う。
jQuery は初心者の勉強のためにはいいけど、僕の中では使っちゃダメなものとして位置付けられている。

追加記事を書いた。
Mithril.js 試してみた(1) todo アプリを作り始める所まで - Qiita ⇒ この記事
Mithril.js 試してみた(2) サーバーからデータを取得する m.request() - Qiita
Mithril.js 試してみた(3) console.logの様に画面に表示してみる - Qiita
Mithril.js 試してみた(4) todo アプリのフロント側まで - Qiita
Mithril.js 試してみた(5) Excelの様な表計算アプリを3時間で作る m.component() - Qiita

いつの間にか日本語のサイトが...

知らない間に http://mithril.js.org/ の日本語訳サイトが作られていた。
スゴイ。すばらしい。ありがたい。

http://mithril-ja.js.org/ (http://shibukawa.github.io/mithril-ja/)

本も出てるじゃん
Mithril――最速クライアントサイドMVC
http://www.oreilly.co.jp/books/9784873117447/
サンプル https://github.com/oreilly-japan/mithril-book-sample

とりあえず最小限のAPIだけでViewだけのサンプルアプリを作ってみた

ダウンロードした mithril.min.js を使用する。
以下のサンプルはm.mount()m.draw()しか使用していない。

counter-min.html
<!DOCTYPE html>
<meta charset="UTF-8">
<title>counter minimum - Mithril.js</title>

<script src="mithril.min.js"></script>
<!--[if IE]><script src="es5-shim.min.js"></script><![endif]-->

<body></body>

<script>

//カウンター
var counter = 0;

//タイマーでカウントアップ
setInterval(function () {
    counter++;
    m.redraw(true);
}, 1000);

//ビュー
function view() {
    return 'count: ' + counter;
}

//HTML要素にコンポーネントをマウント
m.mount(document.body, {view: view});

</script>

ルール無視のサンプルだ。真似してはいけない。
Viewから外の変数を見ているし、外から再描画の指示があるし、
例としてはあまり良くないかな。

IE8でも動く様に es5-shim.min.js を以下から入手した。
es5-shim - github

ControllerとViewだけのアプリ

ひどい例だったので、もうちょっと改良してみる。

counter-prop.html
<!DOCTYPE html>
<meta charset="UTF-8">
<title>counter prop - Mithril.js</title>

<script src="mithril.min.js"></script>
<!--[if IE]><script src="es5-shim.min.js"></script><![endif]-->

<body>
<div id="$counterElement"></div>
</body>

<script>

//コンポーネント定義
var counterComponent = {
    //コントローラ
    controller: function () {
        var ctrl = this;

        //カウンター
        ctrl.counter = m.prop(0);

        //タイマーでカウントアップ
        setInterval(function () {
            ctrl.counter(ctrl.counter() + 1);
            m.redraw(true);
        }, 1000);
    },
    //ビュー
    view: function (ctrl) {
        return m('div', 'count: ' + ctrl.counter());
    }
};

//HTML要素にコンポーネントをマウント
m.mount($counterElement, counterComponent);

</script>

ちょっと変えてみた。
ControllerとViewだけのアプリだ。
m.prop()も試しに使ってみた。
この例ではm.prop()もあまり役に立つように見えないがm.withAttr()と一緒に使うといいよ。

TIPS: ちなみに
document.getElementById('element')とかjQueryの$('#element')というのは
シンプルにelementと省略できるよ。知ってた?
本当はwindow.elementwindow['element']という事なんだ。
だからJavaScriptから扱いたいHTMLエレメントのidにはハイフンとか使わないで
JavaScriptの変数名の規約に合わせておくと扱いやすいよ。
<div id="$elementName">の様にidを$で始めると$elementNameという変数で扱えるようになる。jQuery使ってるみたいでいいよね。
※古いブラウザで使うにはbodyタグが閉じていないといけないけどね。
※グローバル変数がたくさんできるので注意が必要だけどね。

controller関数

controller関数は、コンストラクタとして呼ばれている。
だから return {counter: m.prop(0)}; の様にオブジェクトを作って返してもいいみたいなんだけど、どちらかと言うとthisのプロパティに追加するパターンを使う方がいいかなぁ、と思う。
どちらでもいいか。好みの問題か。

view関数とm()

view関数は、文字列でも、数字でも、配列を返しても、m()の結果のオブジェクトを返してもいいらしい。
めちゃめちゃ柔軟性があるなぁ。m()の引数の後半も同様に柔軟性がある。

view関数の返り値の例
return 'count: ' + counter;                       // 文字列
return [m('div', 'count: '), m('div', counter)];  // m('div')を2つ持つ配列
return m('div', 'count: ' + counter);             // m()のコンテンツは文字列
return m('div', 'count: ', counter);              // m()のコンテンツは文字列と数字
return m('div', ['count: ', counter]);            // m()のコンテンツは配列
return m('div', [['count: '], [[[counter]]]]);    // m()のコンテンツは複雑な配列

viewで2つのHTMLエレメントを返すためにdivで囲む必要もない。配列で十分だ。
※文字列を配列で返す場合はDOMとしてテキストノード要素がわかれているみたい。

サンプルのToDoアプリをちょっと改良してみた

例題になっているToDoアプリを改良して、テキスト入力時にEnterキーを受け付けるようにしてみた。

todo-app.html
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>ToDo App - Mithril.js</title>

<script src="mithril.min.js"></script>
<!--[if IE]><script src="es5-shim.min.js"></script><![endif]-->
</head>

<body>
<div id="$todoElement"></div>
</body>

<script>

//コンポーネント定義
var todoComponent = function () {
    'use strict';

    // モデル: Todoクラスは2つのプロパティ(title : string, done : boolean)を持つ
    function Todo(data) {
        this.title = m.prop(data.title);
        this.done  = m.prop(false);
    };

    // モデル: TodoListクラスはTodoオブジェクトの配列
    var TodoList = Array;

    // コントローラ・オブジェクトctrlは
    // 表示されているTodoのリスト(list)を管理し、
    // 作成が完了する前のTodoのタイトル(title)を格納したり、
    // Todoを作成して追加(add)が可能かどうかを判定し、
    // Todoが追加された後にテキスト入力をクリアする

    // このアプリケーションは、todoComponentコンポーネントでコントローラとビューを定義する
    var todoComponent = {

        // コントローラは、モデルの中のどの部分が、現在のページと関連するのかを定義している
        // この場合は1つのコントローラ・オブジェクトctrlですべてを取り仕切っている
        controller: function (listArg) {
            var ctrl = this;

            // アクティブなToDoのリスト
            ctrl.list = new TodoList();

            // 引数に渡されたtodoタイトルリストからToDoのリストに追加
            if (listArg) {
                listArg.forEach(function (title) {
                    ctrl.list.push(new Todo({title: title}));
                });
            }

            // 新しいToDoを作成する前の、入力中のToDoの名前を保持するスロット
            ctrl.title = m.prop('');

            // ToDoをリストに登録し、ユーザが使いやすいようにtitleフィールドをクリアする
            ctrl.add = function () {
                var val = ctrl.title() ||
                    document.getElementById('$title').value; // for ie8
                if (val) {
                    ctrl.list.push(new Todo({title: val}));
                    ctrl.title('');
                }
                return false;
            };

        },

        // ビュー
        view: function (ctrl) {
            return [
                m('form', {onsubmit: ctrl.add},
                    m('input', m_on('change', 'value', ctrl.title, {id: '$title'})),
                    m('button[type=submit]', {onclick: ctrl.add}, 'Add')),
                m('table', [ctrl.list.map(function(todo) {
                    return m('tr', [
                        m('td', [
                            m('input[type=checkbox]', m_on('click', 'checked', todo.done))
                        ]),
                        m('td', {style: {textDecoration: todo.done() ? 'line-through' : 'none'}}, todo.title())
                    ]);
                })])
            ];
        }
    };

    // HTML要素のイベントと値にプロパティを接続するユーティリティ
    function m_on(eventName, propName, propFunc, attrs) {
        attrs = attrs || {};
        attrs['on' + eventName] = m.withAttr(propName, propFunc);
        attrs[propName] = propFunc();
        return attrs;
    }

    return todoComponent;

}();

// アプリケーションの初期化
// HTML要素にコンポーネントをマウント
m.mount($todoElement, m.component(todoComponent, ['first task', 'second task']));
// m.mount($todoElement, todoComponent);

</script>
</html>

controller関数に引数を追加して、m.component()を使ってみた。
m.component()を複数の場所で使える部品にするには、コツが必要な気がする。

P.S.
Chrome, Firefox, ie8, ie11, Edge で動作確認しました。
React.js の JSX の様な MSX というのもあるが、そちらが好きな人はそちらをどうぞ。

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