「どのプロジェクト管理ツールが自社のニーズに最適なのか分からない」「料金体系が複雑で、実際のコストが予測できない」「連携機能の違いが理解できず、適切な選択ができない」
プロジェクト管理ツールは、チームや個人の作業効率を大きく向上させるために欠かせません。しかし、様々なツールがあるため、選ぶ際に迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。特に、エンジニアやプロジェクトマネージャーにとって、タスクの進捗管理やチーム間の連携を円滑にするために、適切なツール選びは重要です。
この記事では、無料で使えるものから高機能な有料ツールまで、2025年におすすめする11のプロジェクト管理ツールをご紹介します。これから自分に合ったツールを見つけ、効率的な作業環境を整えたい方は、ぜひ参考にしてください。
プロジェクト管理ツールとは
プロジェクト管理ツールとは、プロジェクトの進行を効率的に管理し、タスクの割り当てや進捗の把握、チームメンバー間でのコミュニケーションを円滑に行うためのツールです。チーム作業や複数のタスクが同時に進行している場合、管理ツールを使うことで、仕事の可視化やスケジュール調整が簡単になります。最近では、GoogleやMicrosoft Teamsといったツールとの連携機能を備えたものも増えており、すでに何か使っているツールがある場合には、それらのツールとの連携ができるかどうかも考慮すると良いでしょう。
この記事では、プロジェクト管理ツールの基本的な機能と役割を解説したうえで、2025年におすすめするツールを紹介します。プロジェクト管理ツールを初めて導入する方にとっても、分かりやすく選び方を説明していますので、ぜひ参考にしてください。
プロジェクト管理ツールの選び方:3つのポイント
1. 使いやすさとインターフェース
プロジェクト管理ツールを選ぶときに最も重要な要素の1つが、「使いやすさ」です。ツールの操作が複雑で、機能を十分に活用できないと、作業効率を上げるどころか下がってしまう場合もあります。そのため、まずは直感的に操作できるかどうかを確認しましょう。
さらに、インターフェースが分かりやすく、タスクや進捗が一目で確認できることも重要です。例えば、ガントチャートやカンバンボードといった視覚的な機能が豊富なツールを選ぶと、タスクの進行状況を把握しやすくなり、チーム全体の進捗管理に活用できます。
2. チームメンバーとの連携機能
チームメンバーとの「連携機能」もチェックしておくと良いポイントです。ツール間の連携がスムーズであるほうが良いでしょう。例えば、Google ドライブやMicrosoft Teamsとの連携機能が可能であれば、タスク管理とファイル共有を一元化できます。
また、SlackやZoomなどのコミュニケーションツールと連携して、タスクごとのディスカッションをリアルタイムで行えるツールもあります。このような連携機能は、特にリモートワークを行っているチームにおすすめです。ツール間の連携が豊富であるかどうかを確認し、作業の流れがスムーズになるかをチェックして選びましょう。
3. 予算とコストパフォーマンス
プロジェクト管理ツールを選ぶ際には「予算」も重要なポイントです。無料で使用できるツールを探している場合は、提供される機能が制限されることが多いため、無料プランの内容をよく確認することが大切です。また、大規模なプロジェクトやチームになると、有料プランにアップグレードする必要が出てくる場合が多いです。
また、有料プランを選ぶ場合は、コストパフォーマンスを重視しましょう。月額料金や年額料金がどれくらいかかるのか、支払う金額に対してどれだけの機能が提供されるのかを比較し、最適な選択をすることが大切です。特に、長期的に見たときのコストを計算することで、無駄な支出を防ぐことができます。
プロジェクト管理ツールのおすすめ11選
1. GitHub
出典:GitHub
GitHubは、ソフトウェア開発に特化した開発プラットフォームです。プロジェクト管理をしながら、ソフトウェア開発を行うことができます。特にバージョン管理やコードの共有に優れており、Gitリポジトリを用いて、コードの管理、レビュー、マージなどの作業を効率的に行えます。さらに、イシュートラッキングやプルリクエスト(PR)機能を活用すれば、チーム内での連携が容易になります。
GitHubは、GitHub Actionsを利用したCI/CDの自動化や、プロジェクトボードを使ったタスク管理もサポートしており、ソフトウェア開発のプロセスを一元化できます。プランは個人向けの基本プラン(無料)や、個人または小規模プロジェクト用のプランがあります。
2. Notion
出典:Notion
Notionは、ノートの作成やデータベース、タスク管理機能を一つのツールで提供するオールインワン型のプラットフォームです。プロジェクトの進行状況だけでなく、ドキュメントや資料管理もNotion内で行えます。また、タスク管理だけでなく、Wiki機能やメモ帳としても利用できるため、チームでの利用はもちろん、個人での利用でも活用できます。
料金プランは、フリープランからエンタープライズプランまで用意されています。フリープランでも同時編集や、SlackやGitHubなどとの連携が可能なので、フリープランでも十分という人や組織は、まずはフリープランを試してみると良いでしょう。有料プランになると、より多くのゲストを招待したり、充実した機能を使用できたりするため、使用目的に応じてプランを選択しましょう。
3. Backlog
出典:Backlog
Backlogは、開発プロジェクトのタスク管理や進捗管理を可視化して一元管理できるツールです。ガントチャートやバーンダウンチャートを活用したスケジュール管理や、カンバンボードを利用して課題の内容や優先度を一目で把握できます。
Backlogは、バージョン管理との連携や、コードレビュー機能も備えており、GitやSubversionとの統合もサポートしています。さらに、チームメンバー間でのコミュニケーションを円滑にするためのコメント機能や、SlackやJiraとの連携もできます。多機能ながら直感的な操作性を誇り、使いやすさと柔軟性を兼ね備えています。プランは、利用方法に合わせて4つから選択可能。無料トライアルも実施しているので、気になる場合は試してみると良いでしょう。
4. Jira
出典:Jira
Jiraは、複雑なプロジェクトから日常業務まで対応する、プロジェクト管理ツールです。リストビューやカレンダー機能があるほか、スプリントやバックログを利用することで、作業に優先順位をつけて取り組むことが可能です。また、タイムライン機能を使えば、1つもしくは複数のプロジェクトの期間や依存関係を把握できます。
GithubやBitbucket、Slackなどのツールとの連携機能が充実しており、開発フローを効率化できます。無料プランは個人や少人数のチーム向けで、より大規模なチームやプロジェクトには有料プランを選ぶことが推奨されます。
5. Redmine
出典: Redmine
Redmineは、オープンソースのプロジェクト管理ツールで、タスク管理、バグトラッキング、ガントチャートなど、プロジェクト管理に必要な基本機能を提供します。Redmineは、プロジェクト単位でタスクを整理し、進捗をリアルタイムで監視することができるため、開発チームや多様な業務チームに利用されています。
Redmineは、柔軟なワークフローとカスタマイズ機能を備えており、ユーザーごとにアクセス権限を設定することができます。また、プラグインを活用することで、機能を拡張できる点も特徴です。GitやSubversion、Mercurialなどのバージョン管理システムと連携することが可能で、開発チームにとって非常に強力なツールです。
6. Lychee Redmine
Lychee Redmineは、Redmineをベースに、Redmineよりも多くの機能が追加されたツールです。タスクを「チケット」として管理するチケット機能をガントチャート上で操作ができたり、複数の管理台帳をひとまとめにしたりできます。また、すでにRedmineを使用しているチームであれば、Redmineがベースになっているため乗り換えをスムーズに行えます。無料のメールサポートや、月に1度のアップデートなど、サポートも充実しています。
プランに関しては、クラウド版・オンプレミス版が用意されています。また、それぞれで使用したい機能によって、スタンダード・プレミアム・ビジネスプランがあります。30日間のトライアルも可能なので、気になる方は一度試してみると良いでしょう。
7. Trello
出典:Trello
Trelloは、シンプルで、ボードやリストなどの視覚的なインターフェースを提供する、人気のプロジェクト管理ツールです。タスクは「カード」として作成し、担当者、期限、進捗などの情報を追加できます。また、チーム全員がリアルタイムで作業の進捗を確認することも可能です。
また、TrelloはGoogle製品との連携が可能です。Slackのワークスペースとのリンクを行うこともでき、Slackから直接Trelloのオードに新しいカードを追加できる点も魅力です。
Trelloは、個人や少人数での使用であれば、無料プランでも十分に利用できます。また組織の規模や必要な機能に合わせて選択できるように、複数のプランが用意されています。
8. Asana
出典:Asana
Asanaは、タスク管理を中心に、プロジェクト全体の進行状況を把握するために便利なツールです。Asanaの特徴は、タスクの詳細な設定が可能で、進捗や期限をリアルタイムで更新できる点です。また、チームメンバーとのコメント機能やファイル添付も簡単に行えて、チーム間でのコミュニケーションが円滑になります。
また、プロジェクトを「リスト」「ボード」「タイムライン」など、複数の視点から管理できるため、使い方に柔軟性があります。
無料プランでも基本的な機能は十分に利用できますが、10名を超えるチームで使用する場合や、より詳細なレポート機能やチーム管理機能を求める場合は、有料プランの使用を検討しましょう。
9. OBPM Neo
出典:OBPM Neo
OBPM Neoは、プロジェクト管理と業務プロセスの効率化を目的とした統合型プロジェクト管理ツールです。管理工数の削減やプロジェクト管理の強化を目的としています。スケジュールや進捗から、課題やリスクの管理まで、プロジェクト管理に必要な機能が揃っています。
またOBPM Neoは、国際的なプロジェクト管理体系「PMBOK」に準拠しているため、運用はツールに沿って行うだけで、プロジェクトマネジメントの基本に則って効率的に管理できます。料金は月額で、ライセンス数によって変動します。
10. Monday.com
出典:Monday.com
Monday.comは、視覚的にタスクやプロジェクトを管理できるツールです。ドラッグ&ドロップでプラットフォームを簡単にカスタマイズできます。またデータをダッシュボードに変換することも可能で、ビジネスやプロジェクトの状況を一目で確認できるようになります。
また、チームの規模に応じて柔軟に対応できるため、小規模なスタートアップから大企業まで幅広く使用されています。特に、デザインやUI/UXの美しさにこだわりがあり、直感的で使いやすいインターフェースが特徴です。
無料プランは個人のタスク管理を行いたい人向けのため、組織で使用する場合は有料プランを検討すると良いでしょう。
11. Wrike
出典:Wrike
Wrikeは、タスク管理、リソース管理、プロジェクトの進捗管理をシームレスに行えるツールです。複数のプロジェクトを同時に管理でき、タスクの割り当てや依存関係の設定を簡単に行えます。また、進捗をリアルタイムで追跡したり編集したりできるダッシュボードがあり、プロジェクトの進行状況を一目で把握できます。
特に、チーム間でのコラボレーションが強化される機能が豊富です。SlackやMicrosoft Teamsとの統合機能を活用することで、コミュニケーションとタスク管理を効率よく進められます。無料プランでも基本的なタスク管理は可能ですが、高度なレポート機能やリソース管理機能を活用するためには有料プランの利用を検討すると良いでしょう。
まとめ
プロジェクト管理ツールは、プロジェクトの進行を効率よく管理し、チーム内でのタスクの整理や進捗の把握を容易にするために必須です。特に、エンジニアやプロジェクトマネージャーにとって、タスクや成果物の進捗管理が求められる場面で重要な役割を果たします。選択肢が多いため、今回紹介した選び方やサービスを参考に、自分たちのチームにあったツールを選んでみてください。
よくある質問
Q. プロジェクト管理ツールは無料でも使えるものがあるのでしょうか?
はい、無料で使えるプロジェクト管理ツールも多数あります。しかし、大規模なプロジェクトやチーム、また充実した機能を求める場合には、有料プランへのアップグレードを検討する必要がある場合もあります。自分のチームの規模や必要な機能を考慮して、無料プランと有料プランの内容を比較しましょう。
Q. プロジェクト管理ツールにどんな機能があると便利ですか?
プロジェクト管理ツールに必要な基本機能は、タスク管理、進捗の可視化、メンバー間のコミュニケーションの3つです。例えば、ガントチャートやカンバンボードでタスクを視覚的に確認できると、進行状況を一目で把握できます。また、Google Drive や Microsoft Teams など、他のツールとの連携機能が豊富だと、作業の効率が上がります。