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【2024年】CMSのおすすめ7選!選び方についても解説!

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「WordPressは有名だけど、本当に自社に合っているのか?」「ヘッドレスCMSって何が違うの?」「セキュリティ面で不安はないのか?」

CMS(Contents Management System:コンテンツ・マネジメント・システム)の選定にあたり、こうした疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、CMSの特徴、企業や個人に適したCMSの選び方、さらには2024年におけるおすすめのCMS7選を紹介します。WordPressやStrapiといった有名なCMSから、microCMSやNewtなどの新興ヘッドレスCMSまで、幅広い選択肢を比較検討します。

CMS(コンテンツ管理システム)とは

CMS(コンテンツ管理システム)とは、Webサイトのコンテンツを管理するためのツールです。CMSを使用することで、HTMLやCSSなどの専門知識がなくても、直感的な操作でWebサイトのコンテンツを作成、編集、公開できます。

CMSの特徴として、以下が挙げられます。

  1. コンテンツ管理の簡素化
  2. チーム作業の効率化
  3. SEO対策機能の搭載
  4. セキュリティ機能の強化
  5. マルチデバイス対応

また2024年現在、CMSは大きく3つのカテゴリーに分類できます。国産CMS、海外CMS、オープンソースCMSです。

1. 国産CMS

microCMS、Newt、Kurocoなどの日本企業が開発したCMSの場合、日本語の管理画面やマニュアル、充実したサポート体制が提供されています。日本の企業では、ITツールを導入するフローの中にセキュリティチェックシートの記入を各社で設けている企業も多いです。そのため国産CMSではセキュリティチェックシートへの対応を含め、日本企業特有の要求に柔軟に対応できる可能性が非常に高く、日本企業にとって使いやすい選択肢となっています。

2. 海外CMS

海外企業が開発したCMSで、グローバルな機能や拡張性が特徴です。例えば、Hygraph、Contentfulなどがこのカテゴリーに含まれます。これらのCMSは多言語対応や高度なAPI連携機能を持ち、グローバルサイトや大規模なWebサイトの運用に適しています。

3. オープンソースCMS

ソースコードが公開されており、無料で利用できるオープンソースのCMSです。最も有名な例としてWordPressが挙げられます。オープンソースCMSは、豊富なプラグインやテーマ、大規模なコミュニティサポートが特徴で、柔軟なカスタマイズが可能です。

どのCMSを選ぶかは、企業の規模、技術力、予算、そしてプロジェクトの要件によって異なります。例えば日本国内でのビジネスに特化したい場合は国産CMSが比較・検討のテーブルに乗ることもあるでしょう。またグローバル展開を視野に入れている場合は、海外のエンジニアに親しみのあるCMSやオープンソースCMSが選択肢となるでしょう。

CMSの選び方:3つのポイント

1. 目的と用途に合わせた機能の充実度

CMSを選ぶ際、まず考慮すべきは自社のWebサイトの目的と用途です。例えば、頻繁に更新を行う場合はブログ機能が充実しているCMSが適しています。

機能面では、SEO対策、多言語対応、ECサイト機能、会員管理機能などが必要かどうかを検討します。その際は「とにかく機能が充実しているものが良い」と考えるのではなく、実際に使用する機能に絞って選定することが大切です。使わない機能にコストをかけることは避けましょう。

また将来的なスケーラビリティも考慮に入れます。後から必要になる可能性がある機能を、プラグインや開発による追加、APIなどによる外部ツールの連携で実現できるかを確認しておくことで、初期の導入コストを抑えつつ、将来的な成長にも対応できるCMSを選ぶことができます。

2. 運用体制と操作性

CMSの選定には、自社の運用体制の考慮が必要です。Webサイトを何人で運営するのか、運用者のWeb関連スキルはどの程度か、複数のメンバーで同時編集を行う必要があるかなどを把握しましょう。

例えば運用者に知識や経験の差がある場合、直感的で使いやすい管理画面を持つCMSが適しています。 また複数人で運用する場合は、ユーザー権限の細かい設定ができるCMSが運用をスムーズにします。

特にWeb制作スキルレベルが高くない社内メンバーでの運用を想定している場合は、操作性を重視したCMS選びが重要です。またCMSによってはモバイル対応の管理画面を提供しているものもあります。外出先からの更新作業が多い場合は、このような機能も選定の基準になるでしょう。

3. セキュリティとサポート体制

Webサイトのセキュリティは非常に重要な問題です。CMSを選ぶ際は、セキュリティ対策の充実度とサポート体制を確認しましょう。特にCMSで顧客情報や自社の機密データを扱う場合は、より慎重な選定が必要です。

セキュリティ面では、定期的なアップデートの頻度、脆弱性への対応スピード、SSLへの対応などを確認します。またバックアップ機能の有無や、不正アクセスの検知・防御機能なども重要なポイントです。

サポート体制については、技術サポートの範囲や対応時間、サポート方法(電話、メール、チャットなど)を確認します。またドキュメントやマニュアルの充実度、コミュニティの活発さなども、運用時の助けになります。

オープンソースCMSを選ぶ場合は、コミュニティの規模や活発さが特に重要になります。活発なコミュニティがあれば、問題解決のヒントを得やすく、セキュリティ面でも迅速な対応が期待できます。

一方で、商用CMSの場合は、ベンダーのサポート内容を具体的に把握しておくことが大切です。

CMSの比較

1. microCMS

出典:microCMS

microCMSは、日本発のヘッドレスCMSで、APIベースの柔軟な開発が特徴です。コンテンツ管理と表示を分離することで、フロントエンドの自由度が高く、様々なデバイスやプラットフォームに対応できます。

microCMSの強みは、操作性と高速なパフォーマンスです。管理画面は日本語に最適化されており、技術的な知識がなくても簡単にコンテンツを作成・編集できます。また、CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)を利用しているため、高速なコンテンツ配信が可能です。

セキュリティ面では、SSL対応やアクセス制限機能を標準搭載しており、安全性が高いのが特徴です。 さらにGraphQL APIを採用しているため、必要なデータのみを取得でき、効率的なデータ通信が可能です。

料金体系は、利用規模に応じた段階的な料金プランを提供しており、小規模から大規模まで柔軟に対応できます。 無料プランも用意されているため、試しやすいのも魅力の一つです。

出典:microCMS

microCMSとは?開発に役立つ使い方、トレンド記事やtips

microCMSの導入事例

出典:microCMS

SmartHRは、年末調整機能の効率化を目指してmicroCMSを導入しました。microCMS導入前は、文言修正に多くの工数がかかり、非エンジニアが気軽に依頼できない状況でした。そこでブラウザ上で文言をプレビューし、動的に変更できる環境を求めてmicroCMSが選ばれました。

microCMSの導入により、文言修正作業が2~3日から約3時間に短縮され、非エンジニアでもほぼ完結できるようになりました。またエンジニアの作業も大幅に軽減され、フットワーク軽く本番環境への反映が可能になりました。

2. Newt

出典:Newt

Newtは、日本のスタートアップが開発したヘッドレスCMSです。 特に日本語でのコンテンツ管理に最適化されており、日本企業のニーズに合わせた機能が充実しています。

Newtの特徴は、直感的なUIと豊富なコンテンツモデルです。ドラッグ&ドロップでコンテンツモデルを作成できるため、プログラミングの知識がなくてもカスタマイズが可能です。またリッチテキストエディタやメディアライブラリなど、コンテンツ作成に便利な機能が揃っています。

API連携においては、RESTful APIとGraphQL APIの両方をサポートしており、開発者の好みや要件に応じて選択できます。Webhookを利用したイベント駆動型の開発も可能で、他のサービスとの連携も容易です。

料金プランは、無料プランから始まり、メンバー数に応じて段階的に設定されています。スタートアップや中小企業から大企業まで、幅広いニーズに対応できる柔軟性があります。

出典:Newt

Newt導入事例

Webサイトの更新が複雑化し、管理工数が増大していたため、Newtを選択しました。これにより、Webサイトの更新工数が大幅に削減され、コンテンツ管理が効率化されました。また複数のチームがスムーズに更新作業を行えるようになり、全体の生産性が向上。今後はWebサイトマネジメントの一元化やブランディング戦略の強化を目指しています。

参考記事:Webサイトの更新にかかる担当者の工数を劇的に削減し、全体管理も効率化

Newtがつけられた記事一覧

3. Kuroco

出典:Kuroco

Kurocoは日本のDiverta社が開発したヘッドレスCMSで、セキュリティと拡張性に優れています。 特に金融機関や公共機関など、高度なセキュリティが求められる業界での利用実績が豊富です。

Kurocoの最大の特徴は、堅牢なセキュリティ機能。SOC2 Type2認証を取得しており、データの暗号化、アクセス制御、監査ログなど、企業レベルのセキュリティ要件を満たしています。また定期的な脆弱性診断や、24時間365日のセキュリティ監視体制も整っています。

機能面では、APIファーストのアプローチを採用しており、RESTful APIを通じて柔軟なコンテンツ管理が可能です。カスタムフィールドやワークフロー機能など、複雑なコンテンツ構造にも対応できます。

多言語対応やバージョン管理機能も充実しており、グローバル展開を視野に入れた企業にも適しています。さらにAWS上で運用されているため、高いスケーラビリティと可用性を確保しています。

料金は従量課金制で、初期費用はかかりません。1,100円/月の無料枠から始めることができ、その後は利用状況に応じて月額料金が発生します。具体的にはAPIリクエスト数やCDN転送量に応じた料金設定があるため、細かくコストのチューニングを行いたい方にはおすすめです。

出典:Kuroco

Kurocoがつけられた記事一覧

4. Hygraph

出典:Hygraph

Hygraph(旧GraphCMS)は、ドイツ発のヘッドレスCMSで、GraphQL APIを中心に設計された先進的なプラットフォームです。特に複雑なコンテンツ構造や大規模なプロジェクトに適しています。

Hygraphの最大の特徴は、強力なコンテンツモデリング機能です。コンテンツのバージョン管理や、ステージング環境の提供など、エンタープライズレベルの機能も充実しています。

API機能においては、GraphQLのみならず、REST APIも提供しており、開発者の好みに応じて選択できます。Content Federation機能により、外部のAPIやデータソースと統合することも可能です。

パフォーマンス面では、CDNを活用した高速なコンテンツ配信と、キャッシュ戦略の最適化により、グローバル規模のプロジェクトにも対応できます。

セキュリティ面では、SOC2認証を取得しており、企業レベルのセキュリティ要件を満たしています。また詳細なアクセス制御やAPIキー管理機能も提供しています。

料金プランは、無料プランから、利用量に応じたスケーラブルな料金体系となっています。 エンタープライズ向けのカスタムプランも用意されており、大規模プロジェクトにも対応可能です。

出典:Hygraph

GraphCMSとは?開発に役立つ使い方、トレンド記事やtips

5. Contentful

出典:Contentful

Contentfulは、ドイツ発のヘッドレスCMSで、グローバル企業での採用実績が豊富です。特にマルチチャネル展開やグローバル展開を行う企業に適した機能を多数提供しています。

API機能では、RESTful APIとGraphQL APIの両方をサポートしており、開発者の好みや要件に応じて選択できます。Webhookを利用したイベント駆動型の開発も可能で、他のサービスとの連携も容易です。

セキュリティ面ではISO 27001:2013認証を取得しており、企業レベルのセキュリティ要件を満たしています。また詳細なユーザー権限管理やシングルサインオン(SSO)にも対応しています。

料金プランは、無料プランから、利用規模に応じて段階的に設定されています。エンタープライズ向けのカスタムプランも用意されており、大規模プロジェクトにも柔軟に対応できます。

出典:Contentful

Contentfulの導入事例

出典:Contentful

ケンタッキーフライドチキンは、デジタル体験の向上を目指し、Contentfulを導入しました。これにより、デジタルコンテンツの一貫性とカスタマイズ性を両立させることが可能になりました。具体的には、地域ごとのメニューやプロモーションを反映しつつ、全体のブランドイメージを保つことができています。

Contentful導入後、KFCはデジタル売上を43%増加させました。Contentfulは、ユーザーが求めるコンテンツを高速で提供できるため、顧客との接点を強化し、ロイヤリティプログラム「KFC Rewards」を展開するなど、新たな施策にも対応しています。

contentfulとは?開発に役立つ使い方、トレンド記事やtips

6. Strapi

出典:Strapi

StrapiはオープンソースのヘッドレスCMSで、高度なカスタマイズ性と開発者フレンドリーな環境が特徴です。特に自社でホスティングしたい企業や、細かい要件に合わせたカスタマイズを行いたい開発者に適しています。

StrapiはNode.jsベースで構築されており、プラグインシステムを通じて機能を拡張できます。 またデータベースやファイルシステムの選択も柔軟にできるので、既存のインフラに合わせた構成が可能です。

管理画面のUIは直感的で使いやすく、技術的な知識がなくてもコンテンツの作成・編集が可能です。カスタムフィールドやコンテンツタイプの作成も簡単に行えます。

Strapiはセルフホスティングが基本ですが、クラウドサービスも提供されています。料金は、オープンソース版は無料で利用でき、クラウドサービスは利用規模に応じた料金体系となっています。

出典:strapi

strapiとは?開発に役立つ使い方、トレンド記事やtips

7. WordPress

出典:WordPress.org

WordPressは世界で最も広く使われているCMSで、ブログから大規模サイトまで幅広い用途に対応できる汎用性が特徴です。特に豊富なテーマやプラグインにより、技術的な知識がなくてもカスタマイズが可能な点が魅力です。

WordPressの最大の強みは、使いやすさとコミュニティの大きさです。直感的な管理画面により、初心者でも簡単にコンテンツを作成・編集できます。また、世界中の開発者によって作られた膨大な数のテーマやプラグインが利用可能で、ほとんどあらゆる機能を追加できます。

多言語対応も、WPML(WordPress Multilingual Plugin)などのプラグインを使用することで実現できます。WooCommerceプラグインを利用すれば、ECサイトの構築も可能です。

セキュリティ面では、定期的なアップデートやセキュリティプラグインの利用により、脆弱性対策を行えます。ただし人気が高い分、セキュリティリスクも高いと言われています。定期的なバックアップや万が一のセキュリティインシデント発生時に対応できる体制が必要になります。

WordPressは基本的に無料で利用できますが、独自ドメインやホスティングサービスの費用が必要です。 WordPress.orgは無料で使えるオープンソースのソフトウェアですが、WordPress.comはWordPressの開発を行っているAutomattic社が有償で提供するレンタルブログ型のサービスです。

出典:WordPress.com

WordPressとは?開発に役立つ使い方、トレンド記事やtips

まとめ

おすすめのCMSとして、microCMSNewtKurocoHygraphContentfulStrapiWordPressの7つを紹介しました。これらは、APIベースの柔軟性、多言語対応、セキュリティ機能、カスタマイズ性など、様々な特徴を持っています。

企業規模、技術力、予算、プロジェクトの要件に応じて最適なCMSを選択することで、効果的なWebサイト運用が可能になります。CMSの導入を検討する際は、これらの点を踏まえて選定を行いましょう。

よくある質問

Q: CMSは無料で使えますか?

A: はい、無料で使えるCMSもあります。WordPressやStrapiなどのオープンソースCMSは基本的に無料で利用できます。ただし、独自ドメインやホスティングサービスの費用、有料テーマやプラグインを使用する場合は別途コストがかかります。

Q: 既存のWebサイトをCMSに移行することは可能ですか?

A: 可能です。多くのCMSには既存のWebサイトを移行するためのツールや機能が用意されています。ただし、サイトの構造や内容によっては、一部手動での作業が必要になる場合があります。移行前に十分な計画と準備を行うことをおすすめします。