Qiita Select トップ
記事一覧

【2025年】API開発ツールのおすすめ7選!選び方についても解説!

提携各社のアフィリエイト広告を含みます

『Qiita Select』は、複数の企業と提携しており、当サイトを経由して商品・サービスへの申込みがあった場合、各企業から報酬を受け取ることがあります。ただし、当サイトで紹介する商品・サービスは、『Qiita Select』が独自の基準で評価し掲載しております。 また当サイトで得た収益は、サイトを訪れる皆様により役立つコンテンツを提供するために、情報の品質向上・ランキング精度の向上等に還元しております。

近年のソフトウェア開発において、API開発ツールは欠かせない存在となっています。APIを通じて異なるシステムやサービス間でのデータ共有や機能統合が簡素化されることで、新しいサービスやビジネスモデルの創出が可能となります。しかし、多種多様な技術や言語が存在するため、適切なAPI開発ツールを選ぶ際には迷うこともあるでしょう。本記事では、API開発をスムーズに行うためのおすすめの管理ツールについてご紹介します。

本記事では、API開発の基本や選び方について説明します。API開発に興味がある方、または新たに挑戦したいと考えている方にとって、役立つ内容となるよう心がけました。ぜひご覧ください。

API開発とは

API開発とは、異なるソフトウェアアプリケーション同士が相互に通信するためのインターフェースを設計・実装するプロセスです。API(Application Programming Interface)は、アプリケーションやサービスが他のアプリケーションやサービスとデータをやり取りするための規則や手順を定めるもので、これによりリソースの効率的な活用や機能の拡張が可能となります。

具体的には、RESTやGraphQLなどのアーキテクチャスタイルを用い、それぞれの要求に応じたエンドポイントを設計します。加えて、JSONやXMLといったデータフォーマットを使ってデータを交換する手法もよく採用されています。API開発は現代のソフトウェア開発プロジェクトにおいて、バックエンドとフロントエンドの連携を円滑にし、ユーザーにとっての利便性を向上させるため重要な役割をになっています。

API開発においては、設計段階からセキュリティやテストも考慮することが大切です。そのため、エンジニアはスワッガー(Swagger)などのツールを利用し、明確なドキュメントを作成し、バージョニングやモジュール管理にも配慮しながら作業を進める必要があります。

API開発の選び方

1. プロジェクトの要求に応じたアーキテクチャの選定

API開発を行うにあたり、最初に考慮すべきはプロジェクトの要求に合ったアーキテクチャの選定です。一般的にはRESTかGraphQL、gRPCのいずれかが選ばれます。RESTはリソース指向の設計で、HTTPメソッドを経由してデータを取得や操作する方式です。一方、GraphQLはクライアントからの柔軟な要求に応じたデータを指定して取得できる特性があり、データの過剰や不足を避けることができます。

特に、モバイルやウェブアプリケーションで多数のリクエストを効率的に処理する必要がある場合、GraphQLが有用な選択肢となります。プロジェクトの規模や要求に基づいて適切なアーキテクチャを選ぶことで、後の開発のスムーズさが大きく変わるでしょう。

2. 開発言語とフレームワークの選定

API開発に使用するプログラミング言語とフレームワークの選定も重要です。例えば、PythonであればFlaskやDjango、JavaならSpring Bootなど、言語にはそれぞれ適したフレームワークがあります。短期間での開発が可能になり、必要な機能をすぐに実装できます。

また、開発メンバーの専門知識やプロジェクトの特性に応じた言語選びも考慮すべき要素です。言語やフレームワークのコミュニティやサポート体制も確認し、自分たちのニーズに適したものを選んでください。

3. セキュリティとテスト戦略の確立

最後に、API開発ではセキュリティとテスト戦略の確立も忘れてはなりません。APIは外部と通信を行うため、認証やデータの保護策が求められます。OAuthやJWT(JSON Web Token)を用いた認証方法を導入し、エンドポイントごとにアクセス制御を適切に設定することが重要です。

また、開発段階からテストを重視し、ユニットテストや統合テストを行うことで、エラーを早期に発見できます。Swaggerなどのツールを利用してAPIの仕様を文書化し、テスト計画を立てることで、よりクオリティの高いAPIを実現できるでしょう。

API開発のおすすめ7選

1. Postman


出典:Postman

Postmanは、API開発者にとって非常に使いやすいツールで、APIのリクエストを簡単に作成、管理、テストできます。UIは直感的で、HTTPリクエストを送信するためのインターフェースが整っており、GET、POST、PUT、DELETEなど、様々なメソッドをサポートしています。

また、環境変数を設定することで、異なる環境(例:開発環境、本番環境など)に対しても容易にリクエストを切り替えることができ、効率的なテストが実現します。さらに、コレクション機能を利用すれば、APIの仕様を整理してチームで共有することも可能で、チームでのコラボレーションを促進します。最近では、モニタリング機能や自動化されたテスト機能も追加されており、APIの品質向上にも役立ちます。

料金

  • Free:$0
  • Basic:$14/月
  • Professional:$29/月
  • Enterprise:$49/月

上記は1ユーザーあたり、かつ年払いの場合。
詳細は公式ページでご確認ください。

https://www.postman.com/pricing/

2. Swagger

出典:Swagger

Swaggerは、API設計とドキュメンテーションのための非常に強力なツールです。OpenAPI Specification(OAS)を利用してAPIの仕様を定義でき、APIのエンドポイント、リクエスト、レスポンスの形式を明確に文書化することができます。

Swagger Editorを使用すればAPI仕様を視覚的に編集でき、Swagger UIでは、生成されたドキュメントをインタラクティブに表示することが可能です。このため、APIの利用者は実際にリクエストを試すこともでき、開発効率が向上します。ま

料金

公式サイトでご確認ください。

https://swagger.io/

3. Apidog


出典:Apidog

Apidogは、APIの設計、テスト、ドキュメントを一元管理できるツールで、特にチームでの協業を意識した機能が豊富です。インターフェースは視覚的で使いやすく、APIエンドポイントの設計時にリアルタイムのプレビューが可能です。

APIの変更履歴を管理するバージョン管理機能により、過去の仕様を簡単に参照できます。また、APIテスト機能も充実しており、開発段階での品質向上が図れます。さらに、自動テストの実行が完了すると、テストのレポートが出力され、メンテナンスを行いやすくなります。

料金

  • Free:¥0
  • Basic:¥1,350
  • Professional:¥2,700
  • Enterprise:¥4,050

詳細は公式ページでご確認ください。

https://apidog.com/jp/pricing/

4. Apigee


出典:Apigee

Google提供のApigeeは、API開発において高いセキュリティやパフォーマンスを実現する、API開発プラットフォームです。APIの設計や監視、分析を包括的に行うことができ、大規模なAPIを管理するために必要な機能が揃っています。

ドキュメント生成やトラフィック管理など、広範な機能を提供し、特に商用アプリケーションのための業界標準を満たす設計となっています。APIのパフォーマンスをリアルタイムで監視する機能もあり、分析結果に基づき最適化を行うことが可能です。また、OAuth2.0によるセキュリティ機能も充実しているため、重要なデータを保護しつつAPIを公開することができます。

料金

詳細は公式ページでご確認ください。

https://cloud.google.com/apigee?hl=ja#pricing

5. Stoplight

出典:Stoplight

Stoplightは、APIの設計からドキュメント化、テストに至るまでのプロセスを効率化することを目的としたプラットフォームです。OpenAPI Specificationに基づいたAPI設計が可能で、視覚的にわかりやすいエディタを提供します。

APIの設計書作成後は、その内容を元にドキュメントを自動生成でき、開発者や利用者に対する説明をスムーズに行えます。また、API Mocking機能も活用でき、開発サイクルの短縮に寄与します。チームコラボレーション機能もあり、コミュニケーションを円滑に進めることができます。

料金

公式サイトでご確認ください。

https://stoplight.io/

6. Insomnia

出典:Insomnia

Insomniaは、APIの設計やテスト、デバッグを簡単に行えるツールです。直感的なユーザーインターフェースを持ち、HTTPリクエストを手軽に作成し、各リクエストの設定を細かく調整できます。また、環境設定を活用することで、異なる環境ごとに明確にリクエストを管理することができます。

特に、コード生成機能が充実しており、様々なプログラミング言語用のサンプルコードを生成できます。さらに、グラフィカルなレスポンスタブにより、レスポンスの詳細情報を視覚的に確認でき、ストレスフリーで作業が進められます。チームでの共有機能も強化されており、コラボレーションも容易です。

料金

  • Hobby:$0
  • Pro:$12/月
  • Enterprise:$45/月

詳細は公式ページでご確認ください。

https://insomnia.rest/pricing

7. Thunder Client

出典:Thunder Client

Thunder Clientは、Visual Studio Code(VS Code)の拡張機能で、APIのテストや開発を簡単に行うためのツールです。軽量でユーザーフレンドリーなインターフェースを提供し、ユーザーは複雑な設定を必要とせずに迅速にAPIリクエストを作成、送信、管理できます。

主な機能には、RESTful APIとGraphQLのサポートがあり、HTTPメソッド(GET、POST、PUT、DELETEなど)を用いたリクエストを簡単に設定できます。また、環境変数管理やリクエストのグルーピング、履歴機能を搭載しており、API開発プロセスの生産性を向上させるために役立ち、小規模プロジェクトから大規模システムまで幅広い用途に対応しています。

料金

  • Free:$0/月
  • Starter:$3/月
  • Business:$7/月
  • Enterprise:$16/月

上記は1ユーザーあたり、かつ年払いの場合。
詳細は公式ページでご確認ください。
https://www.thunderclient.com/pricing

まとめ

API開発は、現代のソフトウェア開発において不可欠なプロセスであり、異なるアプリケーション同士のスムーズな通信を実現します。APIを設計する際には、RESTやGraphQLなどのアーキテクチャを選び、具体的な技術や言語(PythonやJavaなど)についても考慮する必要があります。特に、APIのセキュリティやテスト戦略を確立することが成功に寄与します。

よくある質問

Q. API開発に必要なスキルは何ですか?

API開発には、プログラミング言語(例:Python、Java)、HTTPおよびRESTの理解が不可欠です。また、データフォーマット(JSONやXML)やセキュリティ(OAuth、JWT)に関する知識も重要です。さらに、APIテストやドキュメント作成のためのツール(PostmanやSwagger)の使用スキルも必要です。

Q. API開発の流れはどうなっていますか?

API開発の流れは通常、要件定義、アーキテクチャ設計、実装、テスト、デプロイのステップで構成されます。最初にプロジェクトの要求を明確にし、その後適切なアーキテクチャを選んで設計を行います。実装後は、テストを通じてエラーを確認し、最後に本番環境へデプロイします。

Q. APIのセキュリティ対策にはどのようなものがありますか?

APIのセキュリティは非常に重要です。一般的な対策には、認証と認可(OAuthやJWTの使用)、データの暗号化、アクセス制御、APIキーの管理などがあります。また、ログの記録や監視を行い、不正アクセスの早期発見に努めるべきです。