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Docker Compose ドキュメント参考日本語訳 概要・目次

Last updated at Posted at 2015-07-09

参考訳です。

Compose ドキュメント目次(和訳)

Compose リファレンス目次(和訳)

Docker Compose ドキュメント参考日本語訳 概要

原文:Overview of Docker Compose
https://docs.docker.com/compose/

Compose は、Docker を使った複数のコンテナを使うアプリケーションの定義と実行をするツールです。Compose を使えば、1つのファイル上で複数コンテナを使うアプリケーションを定義できます。それから、コマンドを1つ実行するだけで、アプリケションを実行するために必要な全てが起動できます。

開発環境やステージングサーバやCI向けに最適です。しかし、まだ本番環境での利用は推奨しません(訳注;現時点のバージョン0.3.0はベータ版の位置づけのためです。既知のバグや機能改善によって、このドキュメントそのものも変わる可能性があります)。

Compose を使うには、基本的に3つのステップを踏みます。

  1. Dockerfile を使ってアプリケーションの環境を設定します。このファイルはどこでも再利用できます。
  2. docker-compose.yml の中でアプリケーションをまとめ、サービスとして定義すると、1つの環境で同時に実行できるようになります。
  3. あとは、docker-compose up を実行すると、Compose はアプリケーション全体を起動・実行します。

この docker-compose.yml は次のようなものです:

web:
  build: .
  ports:
   - "5000:5000"
  volumes:
   - .:/code
  links:
   - redis
redis:
  image: redis

Compose にはアプリケーションのライフサイクルを管理するコマンドがあります。

  • 起動、停止、サービスの再構築
  • 実行中のサービスの状態を参照
  • 実行中のサービスのストリーム・ログ出力
  • 1回だけのサービスをコマンドで実行

Compose の文章

クイック・スタート

簡単な Python ウェブ・アプリケーションを Compose で実行する練習を始めましょう。多少の Python の知識が必要となりますが、Python に慣れていなくても、表示されている内容の概念については理解できると思います。

インストールとセットアップ

まず、Docker と Compose をインストールします。

次にプロジェクト(訳者注;作業用)のディレクトリを作成します:

$ mkdir composetest
$ cd composetest

ディレクトリ内に移動し、app.py を作成します。ファイル中には Flask フレームワークを使った簡単なウェブアプリケーションで、Redis に値をインクリメントするものです。

from flask import Flask
from redis import Redis
import os
app = Flask(__name__)
redis = Redis(host='redis', port=6379)

@app.route('/')
def hello():
    redis.incr('hits')
    return 'Hello World! I have been seen %s times.' % redis.get('hits')

if __name__ == "__main__":
    app.run(host="0.0.0.0", debug=True)

次に、requirements.txt に Python の依存情報を定義します。

flask
redis

Docker イメージの作成

それでは、アプリケーションが依存している全てを含む Docker イメージを作成します。Dockerfile と呼ばれるファイルで、どのようなイメージを作成するか記述します。

FROM python:2.7
ADD . /code
WORKDIR /code
RUN pip install -r requirements.txt
CMD python app.py

このファイルが Docker に伝えるのは、

  • Python 2.7 イメージを使ってイメージの構築を始める
  • 現在のディレクトリ . を、イメージの /code に追加する
  • 作業ディレクトリを /code に指定する
  • Python に依存するパッケージをインストールする
  • python app.py をコンテナのデフォルト・コマンドに指定する

Dockerfile の詳細については Docker user guide(英語)Docker reference(英語) をお読みください。

構築するには docker build -t web . を実行します。

サービスの定義

次に、docker-compose.yml を使ってサービスの集まりを定義します。

web:
  build: .
  ports:
   - "5000:5000"
  volumes:
   - .:/code
  links:
   - redis
redis:
  image: redis

ここでは2つのサービスを定義します:

web

  • 現在のディレクトリにある Dockerfile から構築する
  • コンテナの公開ポート 5000 をホストマシン上のポート 5000 に転送する
  • web コンテナを Redis サービスにリンクして接続する
  • ホスト上の現在のディレクトリをコンテナの /code にマウントし、コードを変更したいときのイメージ再構築を不要にする

redis

  • Docker Hub レジストリから公開 Redis イメージを取得する

###Compose を使った構築とアプリケーションの実行

これで docker-compose up を実行すると、Compoes は Redis イメージを取得し、コード用のイメージを作成し、全て起動します:

$ docker-compose up
Pulling image redis...
Building web...
Starting composetest_redis_1...
Starting composetest_web_1...
redis_1 | [8] 02 Jan 18:43:35.576 # Server started, Redis version 2.8.3
web_1   |  * Running on http://0.0.0.0:5000/

web アプリケーションは、Docker デーモンのホスト上でポート 5000 をリッスンしています(もし boot2docker を使っているのであれば、boot2docker ip で IP アドレスを確認できます )。ブラウザで http://boot2dockerのIPアドレス:5000 を開くと、次のように表示されます:

Hello World! I have been seen 1 times.

ページを再読込すると、番号が増えます。

サービスをバックグラウンドで実行したい場合は、-d フラグ(「detached」デタッチ・モード)で docker-compose up を実行し、docker-compose ps で何が稼働しているか見てみます:

$ docker-compose up -d
Starting composetest_redis_1...
Starting composetest_web_1...
$ docker-compose ps
    Name                 Command            State       Ports
-------------------------------------------------------------------
composetest_redis_1   /usr/local/bin/run         Up
composetest_web_1     /bin/sh -c python app.py   Up      5000->5000/tcp

docker-compose run は、サービスを1度だけ実行するコマンドです。例えば、web サービスで利用可能な環境変数を見るには:

$ docker-compose run web env

利用可能なコマンドについては、docker-compose --help をご覧ください。

Compose を docker-compose up -d で実行すると、おそらく終わったらサービスを停止するでしょう。

$ docker-compose stop

以上、Compose の基本動作を見て来ました。

リリース・ノート

Version 1.2.0 (2015年4月7日)

リリースに関する全ての情報は、1.2.0 マイルストーン・プロジェクトページ(英語)をお読みください。

  • extends キーワードは、共有設定ファイルをでサービスを拡張することができます。詳細はプルリクエスト #1088(英語)をご覧ください。

  • Swarm とう上手く連携できます。Swarm は同じホスト上にあるコンテナの、相互依存をスケジュールします。``詳細はプルリクエスト #972をご覧ください。

ヘルプを得るには

Docker Compose は、まだ初期段階であり、活発に開発中です。ヘルプが必要であれば、コントリビューターや、プロジェクトで同じことを考えている個人に話しかけてください。私達はコミュニケーションのためのチャンネルをオープンにしています。

  • バグや機能リクエスト:GitHub の issue trackerをお使いください。
  • プロジェクトの方とリアルタイムに話したい:IRC の #docker-compose チャンネルに参加ください。
  • コードの貢献やドキュメントの変更:GitHub 上でプルリクエストをください。

より詳細な情報やリソースについては、Getting Help project page をご覧ください。


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