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これから Xamarin を始めたい方向けの凄く丁寧なインストールガイド (Windows/Android 編)

Last updated at Posted at 2014-10-02

こんにちは。エクセルソフトの田淵です。
Xamarin のインストール、初期設定は今まで Windows アプリを開発していた方にとって結構敷居が高く、Xamarin 標準の統合インストーラーで全部インストールしてくれはするのですが、個人的にあまり好みじゃない感じに色んなツールがインストールされてしまいます。

特に Android 開発には色々なツールが必要になる点と、頻繁にアップデートが発生する点からなるべく触りやすいところに配置した方が後々困りません。そういうインストールガイドを書いておいた方が良いかと思い、エントリーを残しておきます。

Windows での iOS 開発環境のガイドはまた別途書きたいと思います。

事前にやっておきましょう

この部分はすでに Android Studio や eclipse でネイティブアプリ作ってるよ!って方は読み飛ばして構いません。なお、個人的に Android の環境は短くてスペースの無い 1バイトのフォルダが何かと都合が良いと思うので、C:\dev\ をルートとしていますが 2バイトのフォルダじゃなければ多分問題はないと思います。

まずはということで

  • Visual Studio のインストール
    • Professional 以上が必要です。

次は Android 用に Java ですね

  • J2SDK 1.7 のインストール
  • Android L Preview 対応の Xamarin Alpha 版は 1.7 が必須なので、今後の事を考えると 1.7 が良いと思います)
  • 環境変数に JAVA_HOME 設定
  • PATH に %JAVA_HOME%\bin 追加

ネイティブの開発環境

ネイティブの開発環境も入れておきましょう。どうせ同じ書式でレイアウトを組みますし xml の中身をコピーして Xamarin で使えますし。

  • Android Studio か、Eclipse + ADT のインストール
  • どちらを使うかは好き好きで良いかと思いますが、Android Studio も安定してきて自動アップデートっぽいので多分楽です。
  • Android Studio はインストーラーでインストールパスを C:\dev\Android-Studio に指定します。
    • %ProgramFiles(x86)% にインストールしてしまうと、SDK をアップデートする際に 管理者権限で起動して UAC をパスする必要があるため、VS や eclipse から SDK Manager を呼び出すと当然管理者権限では起動しないので、SDK アップデートに失敗します。ご注意ください。
  • ADT の場合は zip をダウンロードし、C:\dev\adt-bundle-windows-x86_64 に展開します。
    • ADT は SDK のバージョンが上がると eclipse 自体の置き換えが必要になったりしますので注意です。その場合は最新の ADT をダウンロードして、eclipse だけ入れ替えると良いでしょう。
  • Android Studio と ADT を共存させる場合は、どちらかでどちらかの SDK のパスを参照すると良さそうです。ビルドシステムが異なるのでプロジェクトの完全な共存は難しそうです。
  • %ANDROID_SDK_HOME% 設定
    • AVD (Android Virtual Device) を格納するフォルダです。ここでは C:\dev\AVD フォルダを作成して指定します。

2014/11/18 追記:
最新の Android Studio では SDK のフォルダが別れましたが、基本は同じです。手動でフォルダを変更した場合は、環境変数の書き換えなども忘れずに行いましょう。

SDK Manager

Android Studio をインストールすると、sdk 直下に SDK Manager.exe がありますが、動きません。ADT をコピーした場合はそもそもありませんw SDK Manager と AVD Manager を直接呼び出せるようにしましょう。まずは SDK Manager です。

  • sdk\tools\lib に SDK Manager.exe と AVD Manager.exe の本体がありますが、これがそのままでは起動しません。
    スクリーンショット 2014-10-02 19.02.17.png
  • tools\andoid.bat を呼び出しているので、sdk の直下にコピーします。
  • この 2つはタスクバーにでも追加しておくと直接呼び出せるので非常に便利です。
  • SDK Manager を起動して、必要な SDK とシステムイメージをインストールします。最低これくらいは必要かと思います。
    androidsdk.png
    • Android SDK Platform-tools, Android SDK Build tools, 4.4.2 と 4.0.3 の SDK Platform, Intel x86 Atom System Image は使う事が多いので必須です。
    • ARM のエミュレーターはくっそ重いので、一番下の Intel x86 Emulator Accelerator (HAXM) も必須です。

SDK Manager はこれで終了

AVD Manager

コピーした AVD Manager.exe を叩いて起動しましょう。

  • 何もありませんが、パスは %ANDROID_SDK_HOME%\.android\avd になっているはずです。
    スクリーンショット 2014-09-17 17.05.36.png
  • 操作しやすい AVD を作るため、まずは Device Difinition タブで Device を作ります。
    • なぜか Create Device ボタンから Device が作れないので、Nexus 4 あたりを選択して Clone します。
    • 超オススメなのが、Input で Keyboard と DPad をチェックすること。Navigation が全部チェックされていることです。これで、リストがマウスのホイールでスクロールできるようになります。後は画面を 1080x1920 にすると重くなるので、一世代前の機器レベルですが、720x1280 などだとサクサクだと思います。
      スクリーンショット 2014-09-17 17.15.42.png
  • Device を作成したら、AVD を作ります。
    • Device から先ほど作った Device を、Target は任意で。CPU/ABI は Intel Atom で。Skin は任意で。Internal Storage はデフォルトでは 200MB ですが、Xamarin のアプリは Mono Runtime や API Library が大きいので、512MB 以上だと安心です。そして Use Host GPU も忘れずにチェック
      スクリーンショット 2014-09-17 17.18.17(2).png

さて、ここまで来れば快適な Android デバッグ環境の出来上がりです。お疲れ様でした。

ここから Xamarin のインストールに入りますw やっとですw

Xamarin インストール

http://xamarin.com/download からダウンロードした統合インストーラーを起動します。

  • インストーラーが勝手に SDK をインストールしようとしやがるので、Choose new location から C:\dev\android-studio\sdk を指定しましょう。
    スクリーンショット 2014-09-17 18.17.54.png
    • なお、SDK の場所を指定しても MonoAndroid の AVD とかが勝手にインストールされます。画面サイズも小さく特に使う必要はないので、後で AVD Manager から削除しても良いかと思います。
  • %JAVA_HOME% で 1.7 が指定してあるので怒られますが、今後は 1.7 に移行しますので、無視して進めましょうw
    スクリーンショット 2014-09-17 18.18.18.png
    • Java は混在しても %JAVA_HOME% の 1.7 を使うので特に問題ないかと思います。
  • NDK とか必要だよーというのでそのまま次へ。
    スクリーンショット 2014-09-17 18.18.33.png
    • なお、何に使ってるか分からない NDK は %USERPROFILE%\Documents にインストールされ、%ANDROID_NDK_PATH% が設定されます。好みに応じて C:\dev\NDK\android-ndk-r8d とかに移動して、%ANDROID_NDK_PATH% を書き換えましょう。

Xamarin Studio を起動して、次のように正しく参照できていれば OK です。
何か間違っていても、ここで直接パスを指定してあげれば問題ありません。(出来れば Android Studio でも動くかは確認しておいた方が良いですが)
スクリーンショット 2014-09-17 20.34.54.png

お疲れ様でした!

Visual Studio を起動して Android プロジェクトを作成すると、自動的に評価版の確認画面が出てきますので Xamarin にアカウントを作り評価を開始しましょう。
後は Xamarin 学習用リソースまとめ - Xamarin 日本語情報 で Xamarin の学び方を纏めておきましたので、バリバリ開発しちゃってください。

めくるめく C# での Android 開発をお楽しみくださいw

長々とありがとうございました。以上です。

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