これはなに
インライン数式、UML、図表をライブプレビューしながらMarkdown+αで記述でき、PDF/Word/HTMLなどへのエクスポート機能をもつAtomプラグインmarkdown-preview-enhanced
を紹介します。
これを使うと、ドキュメント作成が捗ること間違いなし。
Github上では、Packageは2016年3月に開発スタートし、継続して成長しています。
(16.9.23追記) 図表を含めたexportは、pdf, html exportでは使えるが、pandoc
では未対応(Issue #138, pandoc export機能詳細)。word形式を使いたい時に課題あり。取り込みに期待です。
準備
下記を導入する必要があります。
- テキストエディタAtom
- 同プラグインのmarkdown-preview-enhanced
- markdown-preview-enhancedが使うライブラリ
- Pandoc - About pandoc
-
Graphviz | Graphviz - Graph Visualization Software
- Graphvizは AT&T研究所が開発したオープンソースのツールパッケージ。dot言語のスクリプトで示されたグラフを描画できる。PlantUMLを使うために必要
markdown-preview-enhancedの導入
- メニュー
Atom> Preferences
を起動 -
Install
を選択 -
markdown-preview-enhanced
を検索し、Install
を押す
依存ライブラリの導入
Macの場合
homebrewをお使いなら、下記で一発です
$ brew install pandoc graphviz
その他環境
下記などを参照する
使ってみる
ライブプレビュー
Markdown形式で記述したドキュメントの体裁をライブプレビューで確認できる。
- メニュー
Packages> markdown-preview-enhaned> Toggle
または、ctrl + shift + m
で起動
注: ショートカット
ctrl + shift + m
がかぶるので、markdown-preview
をDisableしておく
インライン数式/UML
数式を埋め込む
KaTeX
や、MathJax
が使うことができる。$...$
や、$$...$$
記法をサポートしている。
UMLを埋め込む
PlantUMLというDiagram as a Codeを実現できるUML記法がある。
PlantUML: Open-source tool that uses simple textual descriptions to draw UML diagrams.
AtomではPlantUMLをライブプレビューしてくれる plantuml-viewer
はとても良い。
具体的には下記のUMLを作成できる。
- シーケンス図
- ユースケース図
- クラス図
- アクティビティ図
- コンポーネント図
- 状態遷移図
- オブジェクト図
markdown-preview-enhanced
では、下記の書式で、PlantUMLをドキュメントに埋め込んだ状態で編集できる。
```{puml}
A -> B
` ``
図表を埋め込む
他にも下記のような図表埋め込みに対応している。
- mermaid でガントチャート、フローチャートを描画する
に対応している。そのため、Atom内で完結して、文章と図表や数式を組み合わせたドキュメントが作成できてしまう。
ほんと感動した。
エクスポート
どこかに提出したり、レビューしてもらう時に使う。pdf, wordなどにエクスポートを出し分けられる。
front-matter
を下記書式で文頭に書いた上で、プレビュー画面のコンテキストメニューからPandoc
を選択する。
---
title: "{タイトル}"
author: {あなたのなまえ}
date: {日付}
output: word_document
---
(指定がないと、「エクスポート形式指定がない」と怒られる)
title
, author
, date
は文頭に挿入される。output
で指定した形式で出力される。
スライドを作成する
(追記中)
その他
wordデフォルトテンプレートの水色の見出しが気持ち悪いよ!
のひとは下記などを参考に、テンプレートを差し替える。