##はじめに
新卒としてWebサービスの運営、開発に携わってあっという間に1年が経ちました。
この1年間は、サイトを運営することの難しさとチームで開発することの難しさを痛感しました。
これから研修が終わって配属される新人デザイナーやプログラマーの方に何か一つでも参考になればと思います。
##1.基本をおさえよう
当然ですが何事も基本が大切です。
疎かにすると途端にミスに繋がります。
なぜそのようなことが起こってしまったのかその原因と対策を行いましょう。
特に、長い間運営されているサービスであればあるほど何か一つプログラムでの出力を誤ると大きな事故に繋がることもあります。
例えば出力用の記述を忘れていたことで表示が大きく崩れる。
ということも十分起こります。
簡単な記述だからといって油断は禁物です。
HTML5もタグの意味が変化しているものや非推奨になっているようなタグもあります。
サイトで使われているからといって理解しないで使用しないように心がけましょう。
##2.まずは真似をすることから始める
任せられたことを自分の力で完成させる技術力も必要ですが、何より早く仕上げることが仕事をする上では大切なスキルです。
サイトを運営している会社では、先輩方の努力の結晶がたくさんあります。
まずは
- サイトのソースコードを見て利用できるものはないか
- これまでに同じようなものを作ってないか
などを調べるなり、聞くなりして「早く実装すること」を意識してください。
##3.慣れと反復練習
まず配属されてびっくりしたことはgit管理に「SourceTree」などを使用していないことです。
プログラマーさんはもちろん、デザイナーさんも全員コマンドを叩いて操作されています。
また、ファイル間の移動も「cd(Change Directoryの略)」を使用します。
▼gitコマンドの例
git add [ファイル名]
git commit -m "任意のコメント"
git push origin [ブランチ名]
その他にも検索したい文字列を検索する「git grep」などの便利なコマンドもあります。
会社によってはショートコマンドが設定してある場合もあるので、一覧にしておくと便利かもしれません。
初めは苦労するかもしれませんが、gitをコマンドで操作するようになるとgitの仕組みの理解が深まります。
エラーが発生すると非常に焦ります。
ただ、自分で解決できないと思ったら迷わず知っている人に尋ねましょう。
誤った操作をすると
- 自分の作業分が消えてしまった
- 消してはいけないデータを消してしまった
なんてことになりかねないので操作には十分注意してください。
##4.目的・意図を理解する
初めは頼まれることが多く、自分で考えたものを開発することが少ないと思います。
そこで考えてもらいたいのが「なぜそれをやるのか」です。
もし理解していないと
- 気がつけたミスを見落とす
- 仕様書と違うものを製作してしまう
- 当事者意識の薄れる
- 行動範囲や考え方が狭くなる
などの悪い循環が起こりやすくなってしまいます。
自分が行なっている作業を人に説明できることを目指すと良いと思います。
##一つずつ理解していく
社会人1年目は覚えることがたくさんあります。
何もプログラマーなら技術的なことだけを勉強していれば良いのではありません。
- 社会人としてのマナーや常識
- 言葉遣いや文章の書き方
- 考え方や姿勢
- 会社の行事に関わる準備
など職種によっても様々だと思います。
それに加えて運営しているサービスのKPI、事業課題盛りだくさんです。
全てを一気に覚えられる人は少ないと思います。
なので初めは自分の携わっている周りの数値をしっかり覚えましょう。
それから徐々に範囲を広げて覚えていけば良いと思います。
##5.サービスを運営する上で使用しているツールへの理解
サービスを運営しているということは様々なツールを使用していることが多いです。
有名なものでいうと・・・
- Google Analytics
- Google Search Console
- Google AdWords
などの分析ツールがあげられます。
これら使えるというのは大きなアドバンテージだと思います。
ユーザーのニーズの把握や問題の原因究明をすることができるからです。
それぞれの項目が何を意味しているのか、どのようにフィルターをかければ目的の数値が出せるのかなどできることが多いので理解していないと目的のデータを出すのにも時間がかかります。
どんどん使って理解を深めましょう。
##まとめ
初めから効率良く開発ができたりなんてことはできないことが多いです。
それは、やったことがないことが多いのだから当然です。
めげずにがむしゃらに立ち向かって欲しいと思います。
そして時々振り返ってみてください。
その繰り返しが気づきを生み、より自分を成長さえてくれるのではないかと思います。
これから多くの失敗をするとは思いますが、反省はしても落ち込まないでください。
「反省すること」と「落ち込むこと」は違います。
落ち込んでいるなと感じた時はとにかく手を動かして知識を蓄える時間に使ってください。
- プログラムを書く
- 本を読む
- ネットから新しい情報を得る
なんでも構いません。
そのようにして有意義な時間を増やし、失敗を成功体験に変えていって欲しいと思います。
##リンク集
googleでの検索方法いろいろ
http://search.nifty.com/search/detail/detail_command.htm
コマンド一覧
http://www.k4.dion.ne.jp/~mms/unix/linux_com/
gitコマンド一覧
http://qiita.com/konweb/items/621722f67fdd8f86a017