■ はじめに
今回の実験は、
これまでの検証とは少し意味が違う。
これまで私は、
- 振動の強さ
- 周波数特性
といった違いを、
データとして“見ていた”。
しかし今回、初めて
👉 “感じたもの”と“データ”が一致した
これは小さな進展ではない。
FRBにとって重要な転換点である。
■ 実験概要
まずは今回の実験構成を示す。
構成は以下の通り。
- ロッド先端にライン直結
- ラインをステンレス板に跨がせる
- 右手でラインを引き、テンション変化を与える
つまり、
👉 ライン途中で発生する変化を再現する構造
これは、
FRB Phase2における「擬似アタリ」の一種と考えられる。
■ 最初の状態(Before)
まずは、最初の状態。
- ステンレス上にモンキーを設置(接触圧:高)
- 耳栓なし(聴覚あり)
この状態で比較したときの正直な感覚はこうだった。
👉 1000円ロッドの方が、よく震える
振動が大きく、分かりやすい。
一方でルアーニスト改は、少しおとなしい。
正直に言えば、この時点では
👉 「1000円ロッドの方がすごいのでは?」
とすら感じていた。
■ しかし、データは違っていた
ここでFFTとFluxを確認すると、結果は逆だった。
👉 ルアーニスト改の方が
変化(Flux)が明確に出ている
👉 1000円ロッドは
振動は大きいが、変化が曖昧
ここで違和感が生まれる。
👉 なぜ、体感とデータが一致しないのか?
■ 条件を疑う
この違和感から、条件を見直した。
① 接触圧の低減
モンキーを除去し、
ラインにかかる荷重を軽減した。
👉 目的:
- ベース振動の低減
- 変化成分の抽出
② 聴覚の遮断
自作の「割りばし耳栓」を使用し、
音による影響を排除した。
👉 目的:
- 触覚への集中
- “脳バグ”の回避
■ 結果(ここが核心)
この状態で再度比較した。
👉 1000円ロッド
- 振動は感じる
- しかし変化はぼやける
👉 ルアーニスト改
- 振動は控えめ
- しかし変化がはっきり分かる
そして、ここが重要だ。
👉 ルアーニスト改の“変化のリズム”が、手で分かった
■ FFTとの一致
以下がそのときの計測結果である。
このとき、FFT上では
👉 ルアーニスト改は
Flux(変化量)が周期的に出ている
そして今回、
👉 その特徴が体感として一致した
■ 気づき
今回の実験で分かったことはシンプルである。
👉 「振動が強い」ことと
「変化が分かる」ことは別である
1000円ロッドは、
👉 “大きな振動”を伝える
しかしルアーニスト改は、
👉 “変化”を伝える
■ 仮説
FRBにおける感度とは、
👉 振動量ではなく、変化検出能力ではないか
そして、
その指標として
👉 Fluxは有効である可能性がある
■ まとめ
今回の実験により、
- 条件によって体感は大きく変わる
- 振動量と変化は別物である
- 体感とデータが一致する条件が存在する
ことが確認された。
FRBは、
👉 “測る”段階から
“感じさせる”段階へ進み始めている
■ 最後に
今回行った糸擦りは、正式なPhase2スコアではない。
しかし、
最も単純な入力でロッドの応答を確認できるため、
FRB Phase2における 「ベーススコア」 として扱える可能性があると考えている。
糸擦りは、FRB Phase2におけるゼロ点として機能する。
複雑な入力(Impulse・Suction・Weed)を評価する前に、
最も単純な入力でロッドの基本応答を確認することで、
・入力条件の妥当性
・再現性の崩れ
・測定のズレ
に気づくことができる。
「糸擦りがあるから、他のすべての実験が意味を持つ」
面倒だっただけなんだけど・・・。
👉 感じられた瞬間、それは規格になる

