• 1412
    いいね
  • 64
    コメント

不思議の国

SEが住んでいるところ、そこは不思議な不思議なお国柄です。
新たな国民として移住してきた人、特産物のシステムを買いに来た人など色々な人がこの国には存在します。
しかしこの国で話される言葉は 独特 です。

ぱっと聞いただけでは意味がわからなかったり、よく似た表現であっても微妙にニュアンスが違っていたり。
似たような表現を使い分けるその裏に、その人の意図や省略された文脈が隠されていたりもします。
どこの国でもコミュニケーションを間違うと非常に厄介ですが、そんなことにならぬよう、お国言葉らしきものをまとめてみました。
話す人も、話される人も、改めて言葉の意味合いを見つめなおしてみると 新たな気付き が得られるかもしれません。

なお、「絶対にSEしか使わない」という類を集めたわけではないのでその点ご了承くださいませ。

動詞

微妙な表現の差にも、実は細かな状況の違いが隠れています。
あまり考えたことはありませんが、システムを擬人化して主語に据えるのもお国柄のひとつです。

用語 解説 用例
渡す データを送信すること。送信先に対してデータが正しい形式なのかに気を遣っている。引数は渡しちゃう。 パラメータを 渡して プロセスを起動する。
投げる データを送信すること。送信先に対してデータが正しい形式なのかは大まかにしか考えていない。大まかに、という点で例外は「渡す」ではなく「投げる」と言われる。 集計APIにCSVでデータを 投げる と集計結果が返ってくるよ。
配る サーバがデータをクライアントへ送信すること。プッシュ型の動き。「渡す」と状況的に似ているが、「配る」の場合はクライアントが多数存在する状況が想定される。 マネージャサーバが定義データを毎日 配る
取りにいく クライアントがデータをサーバから取得すること。プル型の動き。 クライアントがデータを 取りにいく
開ける サーバやファイアウォールにおける通信を許可すること。 UDPの53番を 開け 忘れてた。
閉じる サーバやファイアウォールにおける通信を禁止すること。 22番を 閉じ たらログインできなくなって泣いた。
入る サーバなどにログインすること。まるでサーバが家のよう。 22番を閉じたら 入れ なくなって泣いた。
立てる サーバを構築すること。家のようなサーバですが多くの場合、「建てる」ではありません。DNSやLDAPを立てる場合が特に多いです。 あいつは家にDNSを 立ててる 変態だ。
丸投げ 仕事を全て任せること。相手に対して仕事が任せられる状態になっているのかは大まかにしか考えていないことが多い。 もうダメだ、あいつに 丸投げ する。
食べる データを取り込ませること。 ログを監査のために 食べ させている。
食う システムやプログラムがリソースを占有すること。 ちょっとこれメモリ 食い 過ぎでしょ。
吐く データが出力されること。内容は見てみるまでわからない。 吐かれた ログを確認する。
喋る あるプロトコルに従ってデータの送受信を行うこと。 最近のBIOSというかUEFIはIPを 喋れる ので直接アップデートがダウンロードできる。
舐める データを走査的に参照すること。SELECT * 的な全走査である場合が多く、あまりスピードは問わない。 そのバッチでは日次でテーブルを 舐める
抜く データの一部分を取り出すこと。何らかの調査を行う際に使われることが多い。 障害時刻の前後1時間分のログを 抜いて きて。
こぼす データに漏れがあること。要件だろうがログだろうが、取りこぼしは大体まずい。 設計ミスで毎日1時間分のログを取り こぼし てました...。
逃がす データに別の場所に移すこと。喪失の恐れがあるデータが対象となることが多い。 同じことが起こる前にログを 逃がし ておいて。
怒られる 処理が失敗したり、警告終了すること。コンパイルエラーなど、「コンピュータに誤りを指摘される」ことのイメージが強い。 できたと思って実行したらいっぱい 怒られた
コケる 処理が失敗すること。処理に必要なデータがないなど、負荷による失敗を指すことは少ない。 ログ収集バッチが コケた
落ちる サーバやプロセスが停止し、システムの稼働に異常をきたすこと。負荷が原因である場合を指すことが多い。いわゆるダウン(down)。 Webサーバが 落ちた
死ぬ サーバやプロセスが停止すること。猫のように死ぬ瞬間は見られない。 また 死んで たんだけど。
生きる サーバやプロセスが起動していること。状態確認ワード。 サーバに入れないんだけどそもそも 生きて るの?
上がる サーバやプロセスが(自動で)起動すること。いわゆるアップ(up)。後述の「上げる」とは人とマシンの関係性が異なる。 サーバを上げると色々なプロセスが 上がる
蹴る 仕事を断ること。そもそも論としておかしな仕事が来た場合に使われる。 ウチがやるのもおかしな話なので 蹴った
キックする ジョブスケジューラがジョブやコマンドを実行すること。人がジョブをキックするとはあまり言わない。 25:00にジョブが キック される。
叩く 人がジョブやコマンドを実行すること。ジョブスケジューラがジョブを叩くとはあまり言わない。 とりあえずpsコマンド 叩いて みて。
走る 処理が実行されること。一連の処理系の中で自動で実行されていく部分を指すことが多い。 FTPでファイルの送受信があるとウイルスキャンが 走る
流す 処理を実行すること。バッチなど複数の処理の起動を指すことが多い。 データ変更バッチを 流す
回す 処理を継続的に実行すること。バッチなどの処理が定期的に実行される状態を指すことが多い。 2,3日 回して 様子をみてみようか。
張り付く CPUやメモリなどのリソース使用率が高い水準で推移し続けること。 CPUがずっと100%に 張り付いて いる。
固まる 反応がなく、プロセスなどのコントロールが効かなくなっていること。いわゆるハング。 DBが 固まった
固める ファイルを圧縮またはまとめること。 とりあえず必要なログを 固めて 持ってきて。
掘る ディレクトリを新しく作成し、階層を深くすること。 エラーログはもう1つディレクトリを 掘って そこに吐かせて。
焼く データを光学メディアに書き込むこと。 そこのサーバは外部ネットワークに繋がってないからインストーラは 焼いて いってね。
掴む プロセスなどがリソースを使用しており、当該リソースを解放できないこと。人の場合は大体Excelを掴む。 ファイルが 掴まれ ててアンマウントできない。
握る 誰かと事前に合意すること。正式ルートでの依頼をスムーズに進めるための技術。 納期ってもう 握れ てる?
ネゴる 誰かと事前に合意しようとすること。ネゴって握る。negotiate(交渉する)が元ネタ。 先に ネゴ ってきて。
ゴネる 交渉に抗うこと。きちんとネゴってダメならあとはゴネるしかないです。 お金で ゴネ てサポートを延長してもらった。
倒す 方針を選択すること。 この件は安全な方に 倒し たい。
倒れる Act-Standby構成のシステムにおいて、Act側の障害などにより処理がStandby側に移ること。Failover。 主系が落ちて副系に 倒れ て動いてるみたい。
サチる リソースの使用量が高まり、残りがなくなること。saturate(飽和する)が元ネタ。知名度は低い。 ネットワークが サチ ってる。

複数の意味があるもの

同じ表現ではあるものの、文脈によって意味が変わるものもあります。
「落とす」「上げる」が顕著ですが、由来となる英語が異なるにも関わらず同じ日本語訳を採用しているケースがほとんどです。

用語 解説 用例
紐付く (1) あるデータに他のデータが対応すること。1対1の場合、1対多の場合の両方がある。 マスタとの 紐付き がおかしいんじゃないの。
紐付く (2) 人が特定のプロジェクトや顧客を担当し、仕事をしていること。SEというよりは特にSIer用語。 佐藤さんって今 紐付き あるの?
飛ぶ (1) メッセージが送信されること。アラートやリクエストは飛ぶもの。 動かした途端にアラートが 飛んで きた。
飛ぶ (2) データが消えること。 オンメモリDBだと落ちたら 飛んじゃう
通る (1) 処理が成功すること。何度も怒られたりコケたりした果ての成功を指して特に使われる場合が多い。 やっとコンパイルが 通った
通る (2) レビューが完了すること。試行回数はあまり関係がない。 やっとレビューが 通った
殺す (1) コントロールが効かなくなったプロセスなどをkillすること。 とりあえずプロセスを 殺して みよう。
殺す (2) システムやプログラムの機能を無効化しておくこと。 圧縮は圧縮で負荷がかかるから 殺して おこう。
切る (1) ディレクトリなどを作成し、リソースの使用領域を区切ること。 /26でサブネット 切って 使うことにしよう。
切る (2) JIRAやRedmineなど、プロジェクト管理ツールにおいてチケットを発行すること。 忘れないようにチケットは 切って おいて。
刺さる (1) 製品などの提案が提案先にマッチすること。 そんなの持って行って 刺さる の?
刺さる (2) プロセスのコントロールが効かなくなること。「固まる」と似ているが、対象が小さめであり「OSが刺さる」とまでは言わない。知名度は低めだが根強いファンがいる。 プロセスが突然 刺さって 見当もつかない。
はまる (1) 技術的に適合すること。刺さるは提案として適合することを指すが、はまるは技術的に適合することを指す。 RDBよりもKVSが今回はよく はまる
はまる (2) 技術的に苦しむこと。特に進捗がない状態を表す。 変数名が微妙に違っていて今日一日 はま ってた。
ハマる (3) 夢中になること。一般的に「はまる」といえばおそらくこれだが、なぜかカタカナで書かれることが多い。 最近bot作りに ハマ っている。
負荷 (1) CPUやメモリの利用率。 Webサーバの 負荷 が高くて重い。
負荷 (2) 人の忙しさ。稼働(率)で言い換えることもできる。 今月は 負荷(稼働) が高い。
重い (1) CPUやメモリリソースの逼迫により、処理が通常以上に遅くなること。 朝のメールは 重い
重い (2) CPUやメモリリソースを多く占有すること。 RDBでのカラム集計は思った以上に 重い 処理。
落とす (1) サーバやプロセスをシャットダウン(shutdown)すること。 使い終わったら 落として おいて。
落とす (2) ファイルをダウンロード(download)すること。 ベンダーサイトからパッチを 落として おいて。
落とす (3) 組織的に上から下へ情報を伝達すること。組織図において横に存在する組織と直接やりとりすることが危険な雰囲気や内容の場合、両者の上位組織が一致するところを経由するテクニックが必要。 この方針を上から 落として もらっていいですか?
上げる (1) サーバやプロセスを起動(boot)すること。再起動のことは「落とし上げ」といいます。 上げる 前にLBから切り離そうか。
上げる (2) ファイルをアップロード(upload)すること。 サポートサイトにログを 上げて QAして。
上げる (3) 上司や別チームなどへ報告すること。由来であるescalateのうち「上申する(エスカレする)」意味で使う場合と、そうでない場合とで温度感が異なる点に注意。 サービス障害だから速やかに上に 上げて

名詞

技術業界ですから専門的な固有名詞が多いです。
が、以下のように一般名詞が独特の切り口で使用されたりもします。
最近は人の流動性が上がったのでルーツを意識しづらくなりましたが、 日立用語 というものも存在します。最近では「業界で広く」って印象でもないのでこちらでは「拝承」だけに止めておきます。興味のある方はぜひ調べてみてください。

用語 解説 用例
サーバやアプリなどシステム構成図に出るもの。擬人化ついでに流れでつい言ってしまう系なので用語という感じではないかもしれない。風習に近い。 この の処理が終わるとここのフラグが立ってるはずなんだけど。
親プロセス。当然ながら、話題の中に子プロセスの存在が予見される。 って生きてるの?
子プロセス。当然ながら、話題の中に親プロセスの存在が予見される。 がみんな死んでるんだけど。
ゾンビ ゾンビプロセス。プロセスの処理が完了し、もはや何もしていないにもかかわらず、プロセステーブル上は残ったままになっているプロセス。ちゃんとしたUNIX系用語。もう殺すしかない。 ゾンビ がいるっぽい。
押下 「おうか」と読むらしい。ボタンなどを押すこと。手順書ワード。 決定ボタンを 押下 して次に進みます。
突合 「とつごう」と読むらしい。データを突き合わせること。どちらかというと手順書ワード。 アクセスログとシステムログを 突合 して時系列を追う。
打鍵 「だけん」と読む。キーボードの1キーを押すこと。普段は「叩く」としか言わないのに、手順書だとこうなる。 Enterキーを 打鍵 して次に進みます。
結線 「けっせん」と読む。線を結ぶと書きながら、LANなどのケーブルを端子に差し込む物理的な動作を指す。論理的には確かに結線で間違いない。ちなみに逆は抜線。こっちは動作と合ってる。 明日はDCで 結線 してきます。
拝承 「承知しました」と同義。最も有名な 日立用語 拝承

形容語など

不思議の国の住民は意外と擬音語などの形容語も好みます。お茶目ですが、やはり意味が込められているので侮れません。

用語 解説 用例
くるくる 繰り返しなにかを行うこと。 リクエストのたびに処理が くるくる 動く。
ぐるぐる 動いているように見えるものの、動いている感じがしないもの。 ずっと ぐるぐる してるんだけど...。
ぽちぽち GUIなどで内容を選択していくこと。特に難しい内容ではなく、頭は使わない。 ぽちぽち やればできる簡単なインストール。
えいや 思い切ってやること。8割方大丈夫。 えいや で実行してみよう。
がっちゃんこ 何かと何かを繋げること。7割方大丈夫。 その後に新システムと がっちゃんこ する必要がある。
まるっと 全体的に。丸投げと違ってお願いの局面で使われることが多い。 調整から まるっと お願いしていい?
よしなに いい感じに。多くの場合、色々な信頼を前提とした表現。 よしなに お願い。
ざっくり 大まかに。ざっくりでも言ってもらわないと話が進まない場合も多い。 ざっくり どれくらいでできそう?
さくっと 簡単に。スキルレベルによってさくっとレベルは異なる。 それくらいなら さくっと やっておきますよ。
ガバガバ セキュリティ的な対策が全くといっていいほど施されていないこと。エラーハンドリングが甘いコードにも使われることがある。 開発環境とはいえ ガバガバ なのはどうかと思う。
ガチガチ セキュリティ的な対策が過剰なまでに施されていること。 ガチガチ にしたいのは分かるけどあんまりだ。
カツカツ リソース面でいっぱいいっぱいなこと。珍しくヒトにもモノにも使われる。 今月はもうずっと カツカツ
じゃばじゃば リソース面でとても余裕があること。ヒト、モノ、カネの全てに使われる。 メモリは じゃばじゃば だから気にしなくていい。
カリカリ (主に性能面で)研ぎ澄まされていること。 カリカリ にチューニングされたWebシステム。
ガリガリ 比較的単純な処理だが記述量が多いこと。 ガリガリ 書けばいいだけの話なんだけど、なんだかやる気がでない。
ゴリゴリ 力技を使って強引にやりたいことを実現すること。 昔の偉い人が ゴリゴリ 書いたSQLが読めない。
しこしこ 地道にやりたいことを実現すること。隙間時間を使うことが多い。 面倒だけど しこしこ 作りました。
ちくちく 地道に作業を行うこと。隙間時間を使うことが多い。 ちくちく ログを追っかけてる。
ぺちぺち なんとなくキーボードを叩いて作業をすること。ぼんやり感もある。最近のMBPキーボードも感触的にはぺちぺちする。 やる気が出なくて ぺちぺち コーディングしてた。
だらだら 特に重要でもないものが次々出てくること。 ログレベルを変えたのでログが だらだら 出てくる。
どばどば 重要かどうかはまだわからないが、なんとなく重要そうなものが次々出てくること。 ログが どばどば 出てきてやばい気がする。
ペコペコ 小さなデータが次々くること。人が意思を持ってデータを送っている場合が多い。 リクエストが ペコペコ 飛んでくる。
ベコベコ 中くらいのデータが次々くること。人が意思を持ってデータを送っている場合が多い。 リクエストが ベコベコ 飛んでくる。
ポコポコ 小さなデータが次々くること。人の意思に関わらずデータが送られる場合が多い。 ファイルが ポコポコ できる。
ボコボコ 中くらいのデータが次々くること。人の意思に関わらずデータが送られる場合が多い。 ファイルが ボコボコ できる。
ヌルヌル 画面遷移などがスムーズにストレスなく動くこと。対義語はカクカク。 思った以上に ヌルヌル 動くね。
サクサク 画面遷移などがスピーディにストレスなく動くこと。対義語はもっさり。 サクサク 動いて気持ちいい。
ばつん 突然処理が終了すること。 何の前触れやログもなく ばつん と落ちては調査に困る。
ぶちん 突然ネットワークが切れること。ネットワークがばつんと切れることもあるが、処理はぶちんと落ちない不思議。 ログインしてたのに ぶちん と切れた。
イケてない 機能充足はしているものの、設計や実装がよくないこと。逆の表現は当然「イケてる」ですが、あまり使われません。 動くとは思うけど、 イケてない ね。
気持ち悪い 事実としては受け入れるものの、納得できないこと。 そこで落ちるのは 気持ち悪い
クセがある 過去の経験を踏まえ、扱いが難しいと感じられること。一方、その分野が初めての人にとってはクセもなにもない。 起動や停止の手順に クセがある

会議ワード

会議の中で出てくるとドッキリするワードがあります。
できるSEであればこうした独特な会議ワードから雰囲気を感じ取り、臨機応変に振る舞うことができます。
とはいえ、これらはSE用語というより オトナ語 と呼ばれるものも多いでしょう。

用語 解説 用例
温度感 システム利用者の困っている度。高いほど困っている。温度ではなく温度感であることに注意。 障害らしいけど 温度感 どうなの?
○○感 「正確ではない」ことをアピールするための表現。確約はしていない。 スケジュール感 ってどんな感じですか?
多分 違和感を感じているものの、明確な理由がない場合に使います。障害対応の初期にはよく聞かれる言葉ですが、できるSEにおいては結果的にその推論で合っていることも多いです。 多分 ログローテートで取りこぼしがあるんだと思う。
大体 多分に似ていますが、こちらのほうが真実に近づいています。 大体 わかってきた。
ほぼほぼ 「ほぼ」より確度が高いことに加え、ベストエフォート的な対応の経過努力を前向きに示したい場合に使います。 ほぼほぼ 対応が終わっています。
いまいま まさに今現在を指す場合に使います。プロジェクトによっては、1点ではなく期間を指す場合もあることに注意してください。 いまいま は問題ないですが、来週までにやっておく必要があります。
近々 「きんきん」と読みます。いまいまとは異なりますが、実質的な意味はほぼ同じです。近々は期間を指す言葉であるため、少し意味が異なる場合があるかもしれません。 現在のタスクがあるため、 近々 に対応します。
喫緊 「きっきん」と読みます。近々と似た音感ですが、「 差し迫っている 」状態の表現です。近々と聞き違えてしまうと、温度感に差異が生まれ、誤解のタネになるかもしれません。 喫緊 の課題として、今日中に最低限暫定対応を終えなければならない。
先々 「さきざき」と読みます。中長期のこと。近々などと対比して使われます。 先々 のことを考えると、早めにやっておきたい。
おいおい そのうち。必須ではないことをゆっくりやっていく場合の表現。 手順書は おいおい 作っていこうか。
検討課題 ほとんどの場合、「面倒だから今考えたくない」の言い換えです。待ってても状況は好転しないのでやる気の問題と言えます。 いまいまの対処は難しいですが、これは 検討課題 として残しておいたほうがいいと思います。
叩き台 検討の素案。資料などの推敲を「叩く」と表現することがあります。 ざっくりでいいので 叩き台 作ってきてくれる?
運用でカバー 問題をシステム的に解決することが難しい場合、運用方法を変えたりすることで問題の発生を回避しようとすること。名詞的にいう場合は「運用回避」という。引き継ぎが曖昧な場合は本来の意図が失われ、やがて儀式かまじないのような位置づけになる。 管理台帳に項目を追加する 運用でカバー しよう。
ハネる とある事象がコストやスケジュールに負の影響を与えること。 こんなタイミングなのでさすがにコストに ハネ る。
1.0 「いってんぜろ」と読みます。1.0人月ないしは100%のことで、特定の仕事に専念すること。 それって 1.0 でやるイメージ?
兼務 「けんむ」と読みます。1.0を配分し、複数の仕事を担当すること。足して1.0になるよう兼務したとしても、実態がそうなるのは稀なので兼務には注意しろと田舎のおばあちゃんがよく言います。 兼務 でフォローしてくれる?
ネック ボトルネック。主に性能や作業進行など、スループット上の問題点を明らかにするために使う。日本語だと「律速」というらしいが聞いたことがない。 結局、何が ネック なの?
マター 問題のこと。とはいえ「問題」を「マター」に交換して意味が変わらないかというと、多くの場合そんなことないので注意。人や技術、お金など、問題のカテゴリを話題にしたいときに使われます。どちらかと言えばネックに近い表現。 マター ?お金なら出す方向でいいんだけどそうでもないってこと?
決めの問題 方針や方式などの選択について、どの選択肢にも特段の優位性がない状態のこと。 決めの問題 なのでえいやで決めましょう。
正直ベース 相手が言いづらいであろうことを見越してハードルを下げて聞く表現。 正直ベースで いいんだけど、間に合いそう?
ごめんなさいする 謝罪すること。別チームではあるが同じ部内であるなど、比較的近い間柄における謝罪に使用される。ミスをうやむやにせず、ちゃんとごめんなさいすることは健全な組織運営においては重要なこと。 僕もついていくからちゃんと ごめんなさいして こようか。
そもそも論 このワードが出る場合、現在議論している内容がそもそも間違っている可能性があります。気を引き締めましょう。 そもそも論 として、どうしてこの話してるんだっけ?誰が得するの?
言った言わない 対立する両社の主張を裏付ける記録がなく、裁定がつかない膠着状態。簡単に言って地獄です。一度これを経験すると、議事録やメールなど、記録のありがたみが身に染みるようになります。 このまま話したところで 言った言わない にしかならないのでもうやめましょう。
で、いつできるの? 偉い人は良くも悪くも後ろを見ません。状況はさておき、気にすべきは仕事が終わるかどうかです。この短い質問に答えられるか否かで、緊急度を察知します。素直になりましょう。 で、いつできるの?
  • この記事は以下の記事からリンクされています
  • できないSE用語からリンク