re:Invent 2016に参加するためにラスベガスに来ています。
今回のKEYNOTEではたくさんのサービスが発表されました。この記事は、自分用のメモとして簡単にまとめたものになります。
re:Inventで新サービスが発表された時に、東京リージョンでは使えるの?」みたいなことを毎年思っていたので、以下のような感じで3行でまとめてます。
概要
特徴(or 金額)
使えるリージョン(or 時期)
ほとんどTokyoリージョンではまだ使えませんが、夢が広がる新サービスが目白押しです。
初日は、AIやIoT周りに力が入っている感じが伝わってきました、
二日目は、セキュリティやSERVERLESS、自動化などがキーワードになると思います。
詳細は公式ブログを見ていただくのが良いと思います。
https://aws.amazon.com/jp/blogs/aws/
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/
また、公式サイトでのre:Invent 2016 の発表もとてもわかり易く便利かと思います。
どのリージョンで使えるかは公式の資料を見ながら記述してますが、以下からご確認いただくと確実です。(日本語版は更新が若干遅れているようですので、言語をEnglishにしていただくのがいいかと思います。)
https://aws.amazon.com/about-aws/global-infrastructure/regional-product-services/
公式サイトのまとめ記事が公開されました。
https://aws.amazon.com/jp/new/reinvent/
日本語のまとめ記事はクラスメソッドさんの記事がすばらしいと思います。
http://dev.classmethod.jp/cloud/aws/reinvent-2016-matome/
KEYNOTE 2日目
開発者ツール系 新サービス
AWS OpsWorks for Chef Automate
- フルマネージドのChefサービス
- Chefサーバーがフルマネージドになったイメージ
- 本日より、利用可能。
AWS EC2 Systems manager
- EC2へのパッケージインストール、パッチ、リソース設定、タスク自動化を支援するツール郡
- 利用は無料。オンプレにも使える。
- 本日より、複数のリージョンで利用可能。(Tokyoリージョンで利用できるかは情報が見当たりませんでした、見つけたら更新します)
CI/CD系 新サービス
AWS CodeBuild
- ソースのコンパイルやユニットテストの実行を支援するフルマネージドのBuildサービス
- CodeCommitとCodePipelineの間をつなぐイメージ。Linuxのみに対応で、近い将来Windowsにも対応予定。Jenkins用のCodePipeline Pluginを使えば、Jenkinsと一緒にも使えます!
- 本日より、利用可能。
パフォーマンス系 新サービス
AWS X-Ray
- production環境のアプリをデバッグしたり分析したりできるサービス
- 稼働しているアプリのレイテンシーやパフォーマンスをドリルダウンできる
- 本日よりプレビュー版が12の全パブリックリージョンで利用可能
AWS Personal Health Dashboard
- AWSサービスの状態を利用者ごとに通知してくれるサービス
- 新しい AWS Health APIには、AWS Business Support か AWS Enterprise Supportに入っていれば利用可能
- 本日より利用可能
セキュリティ系 新サービス
AWS Shield For Everyone
- AWSで稼働しているWebアプリをボリュメトリック、ステート攻撃から防御するサービス
- No action is required!! (すべての利用者の環境に、既に実装済!)
- 本日より利用可能
AWS Shield Advanced
- 大規模かつ洗練された攻撃からシステムを守る追加保護サービス
- DDosから守ってくれる!
- 本日より利用可能
モバイル系 新サービス
Amazon Pinpoint
- モバイルアプリ用のターゲッティングしたPush通知ができるサービス
- ユーザ行動から、Push通知対象を分析し、通知からキャンペーンの結果まで追跡できる
- 本日より、US East (Northern Virginia) リージョンで利用可能
ETL系 新サービス
AWS Glue
- フルマネージドのデータカタログ、ETLサービス
- S3、RDS、Redshiftとインテグレートできる。自分のデータカタログを作成したり、データ変換を生成、スケジュールして実行できる
- 未定
Batch系 新サービス
AWS Batch
- バッチ実行のフルマネージドサービス
- 利用料金は無料。バッチ実行のために利用したAWSリソース(EC2とか)に課金
- 本日より、US East (Northern Virginia) リージョンでプレビュー版が利用可能
コンテナ系 オープンソース
Blox
- コンテナマネジメント用ツールのオープンソースプロジェクト
- Amazon ECSに独自のスケジューラーを作るためのツール群。 GitHub
- 本日から(たぶん)使えます(オープンソースだし)
Lambda系 新サービス
AWS Lambdaの実行言語に 「C#」 に追加
- LambdaでC#が使えるようになった!
- .NET Core 1.0 runtimeを使ってC#のLambdaを開発することができます!DLLとしてfunctionをパッケージできます。
- 本日より利用可能
AWS Lambda@Edge
- Lambda が CloudFrontの edge locationで実行できる!
- 最初は、HTTPのヘッダー追加、削除、変更のみ。そのうち、Body内の値の読み書きが出来るようになる予定
- プレビュー版が本日より利用可能
AWS Step Functions
- Lambdaベースのアプリケーションコンポーネントのワークフローを調整することができるサービス
- コンポーネント郡がお互いにどのような関連しているかを(直列・並列・分散など)、視覚(GUI)的に調整できる
- 本日より US East (Northern Virginia)、 US East (Ohio)、 US West (Oregon)、 EU (Ireland)、そして Asia Pacific (Tokyo) リージョンで利用可能!
LambdaにDead letter queueが追加
- リタイヤ後(リトライポリシーの超過)のイベントをキャプチャできる
- SQS queueやSNS TopicをDLQとして構成できる
アプリ配信系
Amazon AppStream 2.0
- Amazon AppStream がフルマネージドになってメジャーバージョンアップ
- デスクトップアプリがセキュアに動かせたり、どこのユーザでもデスクトップアプリに簡単にアクセスできたりする
- 本日から、US East (N. Virginia)、 US West (Oregon)、 Europe (Ireland)、 AP-Northeast (Tokyo) リージョンで利用可能!
EC2の機能拡張
VPC内のEC2がIPv6をサポート
- VPC内のEC2がIPv6をサポートしたので、DirectConnectも対応。
- 今日の発表の一部として新しいEgress-Only Internet Gateway(EGW)を導入している。
- 本日から US East (Ohio) リージョンで利用可能。
KEYNOTE 1日目
インスタンスファミリーの追加
T2.Xlarge と T2.2Xlarge Instancesの追加
- T系インスタンスにxlargeと2xlargeが追加された
- コストは、T2.xlargeが*$0.188*、T2.2xlargeが*$0.376*
- 今日から全AWSリージョンのオンデマンド、リザーブドインスタンスで利用可能(Tokyoリージョンでも使えます)
R4 Memory-Optimized EC2 Instancesの追加
- 新しい世代のメモリオプティマイズインスタンスの追加
- DDR4メモリで、HVMのみ、 Broadwellプロセッサ (2.4 GHz)
- US East (Northern Virginia), US East (Ohio), US West (Oregon), US West (Northern California), EU (Ireland), EU (Frankfurt), Asia Pacific (Sydney), China (Beijing), and AWS GovCloud (US)リージョンのオンデマンド、リザーブドインスタンスで利用可能
F1 Instancesの追加
- Field-Programmable Gate Array用途のインスタンス
- Developer Previewの一環で、FPGA開発者用のAMIが利用可能。
- Developer preview で、本日から US East (Northern Virginia) リージョンで利用可能
I3 Instancesの追加
- 新しい世代のストレージ最適化、ハイI/Oのインスタンス
- 最大 64 vCPUs / 488 GiBメモリ / 15.2 TBで、ENAをサポート予定
- 現時点で利用不可
C5 Instancesの追加
- 新しい世代のCPU最適化のインスタンス
- 最大 72 vCPUs / 144 GiBメモリ。 他のどのインスタンスより速いSkylakeプロセッサを搭載
- 現時点で利用不可
AMAZON EC2 ELASTIC GRAPHICS
- 既存のEC2インスタンスタイプにグラフィックアクセラレーションを追加することができる
- OpenGLのWindowsのサポートから始め、その後、Amazon Linux AMIやOpenGLの他のバージョンのサポートを追加する予定
- 現時点で利用不可
Amazon Lightsail
- EC2にWordpress、Nginx、Gitlab等をデフォルトでインストールした状態で起動してくれるようなサービス、インスタンスファミリーの一種のような形で紹介されていた。
- ある程度大容量のデータ転送量を含む定額課金。月額$5から。
- 本日から、US East (Northern Virginia)リージョンで利用可能。
分析系 新サービス
Amazon Athena
- Amazon S3に保存された膨大な量のデータを標準SQLを使って簡単に分析できるサービス
- 実行クエリに対して課金
- 本日から、US East (Northern Virginia)とUS West (Oregon)利用可能、他のリージョンも数ヶ月のうちに利用可能になる予定。
人工知能系 新サービス
Amazon Rekognition
- フルマネージドの画像解析サービス
- S3に保存されている画像を直接処理することができる
- 今日から、US East (Northern Virginia)、US West (Oregon)、Europe (Ireland)リージョンで利用可能
Amazon Polly
- Text to Speechのサービス
- 文字数課金で、日本語も使える!
- 本日から、US East (Northern Virginia)、US West (Oregon)、US East (Ohio)、Europe (Ireland)で利用可能
Amazon Lex
- チャットボットのようなインタラクティブなやり取りが簡単に作れるようなサービス
- Amazon Lex supports US English.(残念)
- US East (Northern Virginia)リージョンでプレビュー版として利用可能
ハイブリッド系 新サービス
AWS Greengrass
- AWSプログラミングモデルを小型で簡単なフィールドベースのデバイスに拡張したサービス
- AWS IoTとAWS lambda上に構築されていて、Greengrass Core(GGC)とIoT Device SDKという2つの構成要素がありどちらも自身のハードウェア上で動作する
- 限定プレビューへの申込みが開始されている
AWS Snowball Edge
- Snowballを機能拡張した物理アプライアンス
- 既存のS3およびNFSクライアントからアクセス可能な新しいストレージエンドポイント、Lambda-poweredローカルプロセッシングなどを追加している
- (いつから、どこで使えるかはわかりませんでした)
マイグレート系 新サービス
AWS Snowmobile
- 最大100PBのデータを保管し、エクサバイトのデータを数週間でAWSへ転送することができるサービス
- 初期では、(オンプレミスからAWSへの)インポートを目的としている
- 米国東部(北バージニア)、米国東部(オハイオ)、米国西部(北カリフォルニア)、米国西部(オレゴン)を含むUSリージョンで利用可能
データベース系 新サービス
Amazon AuroraのPostgreSQL対応
- AuroraがPostgreSQLに対応
- 既存環境で稼働中の PostgreSQL に比べて、2倍の性能を提供。バージョン9.6.1との互換性があり、Amazon RDS for PostgreSQL でサポートされている全ての PostgreSQL の機能、拡張モジュールをサポートする予定。
- 本日から、プレビュー版をUS East (Northern Virginia) リージョンで利用可能。
IoT系 改善
AWS IoT Buttonデベロッパーエクスペリエンスの改善
- iOSとAndroid用の新しいモバイルアプリでAWS IoT Buttonを設定できる
- 新しいバージョンのAWS IoT Button(物理デバイス)は、バッテリー寿命が2倍
- amazon.comから2nd Generationを予約できる