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Google Apps Scriptを使ってらくらくTypetalk BOT開発① Libraryの紹介

Last updated at Posted at 2014-03-05

全国のbotファンの皆様こんにちは 大橋です。
Nulab社のディスカッションツールTypetalkは使っていますでしょうか?

なかなかシンプルな作りなのと、しっかりとしたAPIがあるので、素敵な限りです。
そして実はGoogle Apps Scriptは「Googleの情報を使って定期的にAPIを叩く基盤」としては最強に近くて、
今回のようなBot開発にはとても向いています。

今回はこのTypetalkのAPIを楽に扱うためのTypetalkAppというライブラリと、
その参考実装となるTypetalk Google Calendar Botを作ったのでその話を書きたいと思います。
なお、結構ボリュームがあるので何回かに分けてかけたらなーと思ってます。
今回は一回目なのでLibraryの話をします。

なおGASSER向けに書くと、今回のLibraryとBotのアプリケーションは、
2014年2月に追加となったScriptApp.getOAuthToken()StateTokenBuilderを使ったOAuth2フローを体現しているアプリケーションなのでコードのサンプルになるかもしれません。

Libraryをとりあえず使いたい( ー`дー´)キリッ

Libraryを取り込む

以下のライブラリをGASで取り込みます。
Library Key : MQvyTczLCUS1XlKfdLRSaGgV62A3znfOO

Libraryの取り込み方はこちらの記事を参考にして下さい。

そうすると以下のようにTypetalkAppというサービスが利用できるようになります。

TypetalkCalendarBot.png

なおこのTypetalkAppは補完が効くように作成していますが、最初にcreateメソッドを呼び出し、インスタンスを取得して下さい。
TypetalkCalendarBot_autocomplete.png

Typetalk APIの認可をする

TypetalkにApplication登録する

まずAPIを利用するにはTypetalkにApplication登録をして、
ClientIdとClientSecretを取得する必要があります。

  • Typetalkにて右上メニューから「アプリケーション設定」を選択
    Developer_Applications_-_Typetalk.png

  • 左メニューから「デベロッパー」を選択
    Typetalk_developer.png

  • 右上の新規アプリケーションを選択

Typetalk_Developer_Applications_-_Typetalk.png

そうすると以下の画面が出ます。
Typetalk_AddApplication.png

GrantTypeはClient CredentialsAuthorizatoin Codeの二つがありますが

  • Typetalk上の自分のアカウントの情報を取得したり、自分のアカウントでポストしたい
    • Client Credentialsを選択
  • 自分以外のアカウントの情報を取得したり、自分以外のアカウントでポストしたい
    • Authorization Codeを選択

という考えになります。

GrantTypeでClient Credentialsを選択した場合

特に設定は必要ありません。
アプリケーション名や、icon画像などは自由に設定して問題無いと思います。

GrantTypeでAuthorization Codeを選択した場合

「リダイレクト URI」以外の項目は認可済みアプリケーション画面や、認可画面に表示される項目となります。

Typetalk_setting.png

という感じで設定していた場合は、

Typetalk_Banners_and_Alerts_と_Authorized_Applications.png

という感じで表示されます。

超重要「リダイレクト URI」の設定

これにミスると全くうまく行きません。
ここにはGoogle Apps Scriptのコールバック専用URLを設定する必要があります。

コールバックURLを作るにはいくつか手順が必要です。

  1. まず2013年度版 5分で始めるWebアプリケーション(Google Apps Script)を参考にLibraryを使う予定のGASプロジェクトでWebアプリケーションとして動作するように設定します。
  2. 以下のテストコードを1.で作成したプロジェクトに作成し、このテストコードを走らせます。
showCallbackURL.js
funciton showCallbackURL() {
  Logger.log(TypetalkApp.create("dummy","dummy",[]).getCallbackURL("dummy"));
}
  1. ログコンソールを表示(Ctrl + Enter)して、https://script.google.com/.../usercallback?state=...を取得し?state=までをコピーします。

  2. コピーしたURLを「リダイレクト URI」に設定します。

これで設定は完了です。

Libraryを使ってGASからTypetalkの認可を行い、APIのAccessTokenを取得する。

TypetalkAppを利用して、Typetalk APIを呼び出すにはAccessTokenを取得する必要があります。

上記でGruntTypeに何を選んだかによって少しコードが異なります。

Client Credentialsを利用した場合

GruntTypeでClient Credentialsを設定している場合は、
特にWeb画面を作らなくてもコードだけでAccessTokenを取得できます。

それを行うには以下のようにします。

authorize.js

function authorize() {

  var clientId = "上記で取得したClientID";
  var clientSecret = "上記で取得したClientSecret";
  var scopes = [
    TypetalkApp.SCOPE_MY,        //自身のプロフィールを取得する場合のSCOPE
    TypetalkApp.SCOPE_TOPIC_POST,//投稿する場合のSCOPE
    TypetalkApp.SCOPE_TOPIC_READ //投稿を取得する場合のSCOPE

  ]; //scopeは配列で指定します。TypetalkApp.SCOPE_で補完可能です。
  
  var typetalkApp = TypetalkApp.create(clientId, clientSecret, scopes);

  if(!typetalkApp.isAuthorized()) { 
    //typetalkApp.isAuthorized()はtypetalkAppにて認可済み(AccessTokenを取得済み)かを判定します。
    //typetalkAppは内部でaccessTokenなどの情報をUserPropertiesに保存するため、一度呼び出していれば、以降は特に呼び出す必要はないです。
    //これらの認証情報を削除したい場合はtypetalkApp.deleteCredential()メソッドを呼び出して下さい。

    typetalkApp.authorize();
  }

}

Authorization Codeを利用した場合

Webアプリケーションとして、認可フローが必要になります。

色々コードは必要なのですが、ざっくり言うと

  1. Typetalkの認可用URLを取得して画面に表示する関数
  2. Typetalkにて認可後、GASのWebアプリケーションに戻ってきた際に処理する関数

の二つが必要になります。

以下がそのサンプルです。

oauthFlow.js

//Typetalkの認可用URLを取得して画面に表示する関数
function doGet(e) {
  //TypetalkApp.create()を呼び出す処理をラップしています。
  var typetalkApp = getTypetalkApp(); 
  // var typetalkApp = TypetalkApp

  if(typetalkApp.isAuthorized()) {
    return showLoggedin(); //AccessToken取得済みの場合はログイン後の画面を表示
  }
  
  //"callback"は下に書くcallback関数のことを指しています。
  var authorizeUrl = typetalkApp.getAuthorizeUrl("callback");

  //画面にリンクを表示する
  return HtmlService.createHtmlOutput('<a href="' + authorizeUrl + '" target="_blank">Typetalkで認可する</a>');

}

//Typetalkにて認可後、GASのWebアプリケーションに戻ってきた際に処理する関数
//Typetalkで認可が完了すると、この関数が呼ばれます。
function callback(e) {

  var typetalkApp = getTypetalkApp();
  // var typetalkApp = TypetalkApp
  
  //typetalkAppのsaveAccessTokenに以下のようにcodeパラメータを渡すとLibrary側でAccessTokenを取得し、保存してくれます。
  typetalkApp.saveAccessToken(e.parameter.code);
  
  //完了後画面を表示する(HtmlService)とその画面がユーザに表示されます。
  return showLoggedin();
}

これで上記GASの画面を表示すると認可を行うためのリンクが表示され、Typetalkへ遷移し、戻ってきてAccessTokenを取得できます。

Libraryを使ってTypetalkにポストしてみる

上記で認可が完了していれば準備は完了です。
まずは投稿してみましょう。

postMessage.js
function postMessage() {
  var typetalkApp = getTypetalkApp();
  // var typetalkApp = TypetalkApp

  if(!typetalkApp.isAuthorized()) { 
    typetalkApp.authorize();
  }

  //topicを取得
  var result = typetalkApp.getTopics();

  //topicIdを取得 topicIdはtypetalkの画面に行って、トピックを表示した際にURLに表示されているものでもOK
  var topicId = result.topics[0].topic.id;

  //対象トピックにポスト
  typetalkApp.postMessage(topicId, "ほげほげ");
  

}

まとめ

上記の認証周り以外の処理はだいたい補完できるので、
補完を見て頂いて叩いていただければ分かるかなーと思います。

次回ぐらいにもっと細かいApps Scriptとの組み合わせとかのことを書く予定です。

なおそういうのが待てない方はサンプルとしてGoogle Calendar Botを作ったので見てみて下さい。

Calendar Botのコード

追記

次の話を書きました。
http://qiita.com/soundTricker/items/6b633314e04331fcf3ed

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