以前、こちらのCognos Analytics 11.0.5の新機能の記事(http://qiita.com/shinyama/items/a0f764020ce0a42eb555 )の、Reporting enhancements の中で、**「これまでのチャートの機能は廃止され、RAVE2に一本化されたようです。」と書いていましたが、実際にCognos Analytics 11.0.5の環境で動作を確認したところ、「チャートの機能が廃止された」ではなく、正しくは「チャートの機能のアイコンが廃止された」**という事のようですので、フィードバックします。
元になったのは、以下の記事の以下の文言の箇所です。
https://www.ibm.com/communities/analytics/cognos-analytics-blog/reporting-enhancements-in-cognos-analytics-11-0-5/
<抜粋>
Brand New Visualization Window
We are introducing a new visualization gallery window that combines all charts and visualizations in this release. The Chart toolbox object is deprecated.
##実際の環境での動作
レポート作成の機能で、ツールボックスからデータコンテナーの下を見ても、確かに「チャート」のアイコンは存在しません。Cognos Analytics 11.0.4までは、ここに「チャート」アイコンが表示されてました。
「視覚化」のアイコンを置いてみると、明らかにRAVE2のグラフ一覧が表示されます。
しかしながら、赤枠のフィルターアイコンを選択すると、「グラフ」という選択肢があります。
「グラフ」を選択すると、見慣れた「チャート」の一覧が表示されました。
参考までに「既存の視覚化」を選択すると、RAVE1が表示されるので、VisJsonベースでのRAVEもまだ使えるようです。
さらに参考までに、レポート作成の機能のオプションから「古いグラフ作成ツールを使用」をチェックしてOK。
その後、ブラウザを立ち上げなおしますと、
先ほどの画面で、Cognos 8のチャートエンジンでのグラフも表示されました。
Cognos 10.2.2で作成したチャートをCognos Analytics 11.0.5にインポートして、実行してみました。
ドリルスルーや、条件パレットなど、一通り普通に動くようです。