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Sencha Touch2+Cordova/PhoneGapの開発環境を作る その1

Last updated at Posted at 2014-05-07

はじめに

Sencha Touch2とCordova/PhoneGapの開発環境を構築した時、色々と苦労したので忘れないようにメモ&整理しておく。
なお、今回構築した環境は下記のとおり。

Windows Mac
OS Windwos7 Pro(64ビット) Mac OS X 10.8
Sencha Cmd 4.0.4.84 4.0.4.84
Sencha Touch 2.3.1 2.3.1
Cordova 3.4.1-0.1.0 3.4.1-0.1.0
PhoneGap 3.4.0-0.19.16 3.4.0.-0.19.17

わかりやすいお手本

基本的にはわかりやすいビデオチュートリアルがあるので、それを見ながら必要なものをインストールしてコマンドを実行していけばいいはず。
Sencha & PhoneGap のビデオチュートリアル(日本語字幕付き)

チュートリアルの内容をまとめると

環境を構築しスケルトンアプリが動作するのをシミュレータで確認するまでを、チュートリアルを見ながら実際に自身で行った事を整理すると、下記の手順となる。

  1. Sencha Cmd/Touch2のインストール
  2. Cordova/PhoneGapのインストール
  3. ビルドしてシミュレータで確認する為に必要なツールのインストール
  4. Sencha Cmdで生成したスケルトンアプリにCordovaサポートを追加し、ビルド&シミュレータで動作確認

1 Sencha Cmd/Touch2のインストール

1.1 下準備

Sencha Cmdの動作には次のものが必要となる。

  • JRE1.7
  • Ruby1.8 or 1.9

JRE1.7がインストールされていない場合は、java.comから自分の環境に合ったインストーラをダウンロードし、インストールする。

Rubyについては黒い画面(Windwosで言うところのコマンドプロンプト、Macで言えばターミナル)を起動し、ruby -vと入力してインストール済みか確認する。(インストールされていれば、バージョン番号が表示される)
Windowsの場合、基本的にはインストールされていないので、自らインストールする必要がある。
インストーラはrubyinstaller.orgからダウンロードできる。( Ruby 1.9.3をダウンロードすること)
また、インストールする際、「Rubyの実行ファイルへ環境変数PATHを設定する」にチェックを入れること。
インストール後、再度黒い画面にてruby -vと入力してバージョン番号が表示されることを確認しておく。

Macの場合、あらかじめインストールされているはずなので、バージョンが1.8または1.9であれば、何もする必要はない。

1.2 Sencha Cmdのインストール

まず、Senchaの公式サイトからSencha Cmdのインストーラをダウンロードする。

 ダウンロードURL http://www.sencha.com/products/sencha-cmd/download

ダウンロードしたzipファイルを解凍した後、インストーラを実行する。
なおWindowsの場合、インストール先にC:\Program FilesC:\Program Files (x86)を指定するとうまく動作しないようなので、別のディレクトリを指定すること。(今回はc:\binを指定した。)

※インストールしたPCがプロキシを通してネットへ接続している場合
Sencha Cmdのインストール先にある sencha.cfg を開き、以下のように変更してプロキシへ対応させる。
cmd.jvm.args=-Xms128m -Xmx1024m -Djava.awt.headless=true
 ↓
cmd.jvm.args=-Xms128m -Xmx1024m -Djava.awt.headless=true -Dhttp.proxyHost=HOST -Dhttp.proxyPort=PORT
 HOST、PORTをプロキシサーバ、ポート番号へ書き換える。
 参考:Upgrading Sencha Cmd behind proxy

1.3 Sencha Touch2のインストール

次にスケルトンアプリの生成に必要なSencha Touch2のフレームワークをインストールする。
と言っても、公式サイトからダウンロードしたzipファイルを解凍し、適当なフォルダへコピーするだけ。

 ダウンロードURL http://www.sencha.com/products/touch/download/

ちなみにダウンロードできるのが二種類ある。
Free Commercial Versionはメールアドレスを入力してダウンロードボタンをクリックすると、入力したメールアドレスにダウンロード用のURLが送られてくるので、そこからダウンロードする。
もう一つのオープンソース版は、そういった手間は不要で、即ダウンロードできる。
どちらも無償で利用できるが、オープンソース版は求められたらソースを開示しなくてはいけないが、Free Commercial Versionはその必要が無いといったところだろうか。

1.4 Sencha Cmd/Touch2の動作確認

Sencha Cmdが正常にインストールされているかを確認するために、黒い画面を開いてsenchaとだけ入力してみる。
バージョン番号とかヘルプ的なものが表示されれば、正常にインストールがされている証拠。

Sencha Cmdが正常にインストールされているのが確認できたら、いよいよスケルトンアプリの生成に挑戦。
スケルトンアプリを生成するには、黒い画面で次を実行する。
sencha -sdk [Sencha Touch2のインストールパス] generate app [アプリ名] [プロジェクトディレクトリのパス]

[Windowsでの実行例]
実行例1.jpg
  ~~中略~~
実行例2.jpg

実行中にエラーが発生しなければ、プロジェクトディレクトリの中は以下のようになっているはず。
ディレクトリ構成.jpg

ここまでたどり着いたら、スケルトンアプリがちゃんと動くかブラウザで確認をしてみる。
確認をするのに必要なものは、WebサーバとChromeやSafariといったWebKit系のブラウザ。
Webサーバについては定番のApacheや流行のnginxを使ってもいいが、Sencha Cmdに内蔵されているのを使うのがお手軽。
起動方法は黒い画面で以下のコマンドを実行するだけ。
sencha fs web -p [ポート番号] start -map [プロジェクトディレクトリのパス]
Webサーバ起動.jpg

無事にWebサーバが起動したら、ブラウザを起動しhttp://localhost:指定したポート番号/へアクセスしてみる。
スケルトンアプリが正常に生成されていれば、次の画面が表示されるはず。
ブラウザで確認.jpg

なお、起動したWebサーバを停止するにはCtrl+Cを入力するか、別の黒い画面で以下のコマンドを入力する。
sencha fs web -p [ポート番号] stop


これでSencha Touch2の準備は完了。
次回は、Cordova/PhoneGapのインストールと動作確認をするところまで書く予定。

2014.05.09追記
その2を書きました。

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