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CircleCI 2.0でRe:VIEWの原稿をビルドする

Last updated at Posted at 2017-07-23

CircleCI 2.0が登場し、Dockerイメージを使ってビルドできるようになりました。
C92や技術書典3に向けて執筆されている方でもRe:VIEWを使っている方がいると思います。
vvakameさんが作成したRe:VIEW用のイメージがあるので、CircleCI 2.0でRe:VIEWの原稿をビルドしてみました。

解説

やったこととしては以前書いたWerckerでRe:VIEWの原稿をビルドするという記事のCircleCI 2.0版です。

GitHubとCircleCI間の連携については、特別なことは何もしていないので本記事では割愛します。
公式のドキュメントなどを参照してください。

設定ファイル

設定ファイルは20行未満になりました。並列処理したりしたいわけではないのでWorkflowは使っていません。
Dropboxへのアップロードの部分はオプションなので、ビルドするだけならもっと短くなります。

.circleci/config.yml
version: 2
jobs:
  build:
    docker:
      - image: vvakame/review
    steps:
      - checkout
      - run:
          name: Build PDF
          command: rake clean pdf
          working_directory: ./articles
      - store_artifacts:
          path: ./articles/book.pdf
          destination: book.pdf
      - run:
          name: Upload to Dropbox
          command: ./upload_dropbox.sh ./articles/book.pdf ${DROPBOX_TOKEN}

使用するコンテナ

image: vvakame/review

vvakameさんが作ったRe:VIEWのビルド用Dockerイメージです。
https://hub.docker.com/r/vvakame/review/

PDFをビルド

- run:
    name: Build PDF
    command: rake clean pdf
    working_directory: ./articles

Re:VIEWでPDFをビルドします。
今回はRe:VIEWの review-init コマンドで環境を初期化しました。Rakefileができるので、ここではそのままrakeコマンドでビルドしています。
もちろん、他のビルドツールでreview-pdfmakerや他のRe:VIEWのサブコマンドを使ってもよいです。
PDFだけでなくHTMLやEPUBなどをビルドすることも出来ます。

成果物の保存

CIでビルドしたPDFファイルなどの成果物を保存できます。
ビルドの結果画面のArtifactsタブからダウンロードできます。

- store_artifacts:
    path: ./articles/book.pdf
    destination: book.pdf

path 対象のファイルを指定しています。
destination は保存後のファイルパスを指定するオプションです。 pathだけだと、元ファイルのパスそのままに root/project/articles/book.pdf という深いパスで成果物画面に出てきてしまい使いづらいので、指定しています。

ちなみにpathとdestinationには環境変数は使えないようです。ファイル名をタイムスタンプにしたかったんですが、今回は諦めています。

Dropboxにアップロードする

CircleCIの画面上から保存したPDFをダウンロードしてもよいですが、Dropboxに自動でアップロードするようにしておくと便利です。
複数人で執筆している場合は、他の都合がいいファイル共有ツールを使ってもよいでしょう。

- run:
    name: Upload to Dropbox
    command: ./upload_dropbox.sh ./articles/book.pdf ${DROPBOX_TOKEN}

./upload_dropbox.shDropbox API v2にファイルをアップロードするスクリプトです。

${DROPBOX_TOKEN}は事前に発行しておいたDropboxのAPIトークンです。CircleCIのリポジトリ設定で、環境変数として登録してあります。
APIトークンはDropboxの開発者向けページで自分のアプリを作成して発行しておきます。

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